みなさん、こんにちは。
現役オンコロジーMRのゆってぃーよ。
今年の10月から、たばこ税増税に伴ってタバコの価格が50円値上がりするという案内がありましたよね。
セブンスターで言えば
現在:510円 10月から:560円
う〜ん、微妙ですよね。
1箱5000円くらいに早くならないものか。
このタバコ値上げについて色々と調べていくうちにJTのサイトを始めて見たんだけど、なかなか新雑な事が書かれていた。
今日はこの事について書いていきますね。
今更ながらタバコと健康、マナーについて
日本において癌になる原因の30%(男性)5%(女性)がタバコと言われている。
また、がんによる死亡のうち(男性)34%(女性)6%がタバコと言われている。
タバコは、癌だけでなく虚血性心疾患、脳卒中、COPDの原因でもある。
喫煙者はもちろん、周りの人間も肺癌などの健康被害がある。
上記の内容は国立がん研究センターのサイトから引用しました。
タバコを吸うと癌をはじめとした多くの病気になる。
そして、それは周りの人にも迷惑をかける。
小学生でも理解している内容でしょう。
しかし話はこれで終わらない。
先日、ある喫煙者はこんな事を言っていた。
「タバコ吸って癌になるなら仕方ない。禁煙してストレスを溜めるよりも良い」
この主張を本当に正当化したいのであれば癌や他の疾患になった際には医療保険を使うべきではない。
癌になって免疫チェックポイント阻害剤や分子標的薬などの超高額な治療をしたら莫大な医療費が掛かる。
自分で望んで癌になったのに治療は国民の税金でする。
まったく辻褄が合わないでしょう。
患者は3割負担などはせず、高額療養費制度を使って自己負担は実際の医療費の数%しか払わない。
そして、マナーの良い喫煙者もいるが一定の割合でマナーの悪い人もいる。
タバコの煙を吸うと癌になる確率が上がるのだから、マナーの良し悪しの話ではなく、タバコを煙を第三者に浴びさせる行為は暴行の域に入る。
喫煙者は将来、貴重な税金から高額な医療費を使うのだから、今の段階から税金を多く払って国に貯金しておくべきだと思う。
JTの受動喫煙についての考え方
正確にはこちらを確認してほしい。
喫煙は特定の疾患リスクがあると認めつつも、がんなどの発生には住環境、食生活、遺伝等の様々な要因が影響しており喫煙以外の全ての要因を排除して検証する事は困難だと主張している。
喫煙のリスクを検証した研究は喫煙者と非喫煙者の比較なので、喫煙者のタバコ以外のリスクもあるので必ずしも正しい結果ではないと言っている。
喫煙の健康被害については更なる研究が必要で、喫煙するかしないかは個人の判断だとの事。
癌はタバコ以外の遺伝や環境などが原因かもしれないからタバコだけが悪いわけではない。
こんな無茶苦茶な主張はないと思う。
「友達も万引きしてるんだから必ずしも俺だけが悪いわけじゃない!」
周りも悪い事してるんだから、自分(タバコ)だけ怒られるのは納得できない。
こんな主張で犯罪が免除されるか?
「喫煙するか、しないかは個人の判断」と言うのであれば喫煙者の医療費を国民皆保険制度を使わずJTが拠出するべきでしょう。
2009年発表たばこ税増税に対するJTの意見
これも正確にはこちらで。
ここで書かれている斬新なコメント
・法律で認められた嗜好品なのにペナルティー的な課税は納得が得られない。
・度重なる増税や喫煙規制強化はメーカー、タバコ農家、小売店に甚大な影響を及ぼす。
ペナルティー的な課税は表現の違いに過ぎない。
喫煙者は将来、多くの医療費を税金から拠出してもらうのだからペナルティーというよりかは年金みたいな位置づけが正しい。
タバコ産業に甚大な影響を及ぼすと言っているが、だからと言って健康被害を拡大させて言い訳ない。
時代の変化によって衰退していく産業は多くある。
タバコ産業だけ守られるという考えがよく分からない。
私が増税を決めたわけではないので真意は分からないけど、喫煙者が減少している中でタバコ税を上げて税収入を増やしたいと思っているわけではないと思う。
喫煙者を減らしたい、喫煙者の将来の医療費の足しにしたい、こんあ意図があるんじゃないかな。
たばこ税増税に伴って10月からタバコが50円値上げ。過去のJTのコメントを振り返るのまとめ
確かにタバコは法律違反ではない。
しかし一定の割合でマナーがわる喫煙者もいる。
そしてタバコは癌をはじめとする多くの疾患因子になっている。
リスクを理解して自己判断でタバコを吸うのだから良いとはならない。
もし、そのような主張をするのであれば将来、癌になった時には完全自費で治療してもらいたい。