みなさん、こんにちは。
現役オンコロジーMRのゆってぃーよ。
政府は認めようとしませんが完全にコロナの第二波が起こっていますよね。
都心部だけでなく地方でも感染が拡大している。
これだけ感染拡大していれば製薬会社の社員だけ罹らないなんてあるわけない。
実際、つい先日もアステラスMRの感染報道もありましたよね。
そんな中、8月8日に大鵬薬品がコロナのクラスター発生とプレスリリースを出した。
当社における新型コロナウイルス感染者の発生について(大鵬薬品プレスリリース)
今の時期にコロナに罹患するのは仕方ないと感じつつもクラスター発生は阻止できたのではないかと感じた。
今日はこの事について書いていきますね。
大鵬薬品の研修所でコロナ陽性クタスターの経緯
詳しくは、先ほど示したプレスリリースを確認してください。
プレスリリースと各新聞社の報道を見ると概要が分かってくる。
7月中旬から埼玉県にある研修所に泊まり込み研修を受けていた社員が罹患した。
8月7日までに2名の陽性を確認して、その2人に濃厚接触をした社員をPCR検査したら更に6名陽性が出て、研修所にいた社員合計8名が新型コロナウイルスに罹った。
患者はいずれも軽症で、既に厚生労働省と保健所には届け出をしている。
こんな感じの事がプレスリリースに書かれていた。
しかし、後半の文章に違和感を感じる。
「大鵬薬品はコロナ感染拡大防止の為に在宅勤務やWeb会議の活用をしている。」
「厳重な感染予防対策を行いながら業務継続に努める。」
なぜ、厳重な予防策を行い在宅勤務とWeb会議を活用しているのに、長期間の宿泊研修を行ったのか?
言っている事とやっている事が違くないか?
コロナに罹患するまでは、仕方ない部分があるかもしれないけど、クラスターは予防出来たのではないか?
製薬会社という医薬学の長けている業界がこのような行動を取るのは些か違和感を感じる。
大鵬のクラスターは防げたかもしれないがMRがコロナに罹患するリスクはあると思う。
大鵬のプレスリリーにも書かれているが製薬会社は社会的使命である医薬品の研究開発、生産および安定供給という業務は止めてはいけない。
本当にその通りだと思う。
しかし社会的使命である研究、開発、生産、供給が何があっても止まってはいけないがMRの研修や会議、医者に講演会を案内する行為は対面である必要がない。
医療機関がMRの訪問ルールを敷いているケースの多くが、訪問しなければならない明確な理由がある際には訪問OKにしている。
感染する、もしくは無自覚で既に感染しているMRが病院に訪問して医者を待ってW講演会の案内状を渡す行為は普通の常識から考えればあり得ない行為でしょう。
本当に製薬会社が「患者さんの為に」と言うのであればMRがたいした理由もなく医療機関に訪問する行為は正しいのか?
入院患者関係者の面会が禁止されているのに、MRがたいした用事もなく病院に方もするってとても違和感がある。
せめて訪問するのであれば医者からのリクエストベースであるべきだと思う。
各製薬会社が表明している万全な感染予防対策をどれくらい信じて良いのか?
大鵬薬品の研修所で複数のコロナ陽性クラスター発生。なんでこの時期に長期間の宿泊研修?のまとめ
毎日、全国で1000人以上の新規発症を確認すればMRがコロナに罹っても何ら不思議ではない。
その中で大鵬薬品の社員がコロナに掛かってしまったのは責めるべき事例ではないと思う。
しかしクラスターは防げたんじゃないかと思う。
大鵬のプレスリリースには在宅勤務やWeb会議を使い厳重な予防対策をしていると書いてあった。
厳重な予防対策をしているのに、なぜ複数人で長期間の宿泊研修が行われるのか?
プレスリリーに書いてあるように研修は在宅勤務でWeb会議でやれば良かったのではないか?
些か辻褄が合わない説明だと感じてしまった。