みなさん、こんにちは。
現役オンコロジーMRのゆってぃーよ。
先日アステラス製薬のMRが新型コロナに罹ったという報道がありましたよね。
ここまで日本国内で感染が拡大していればMRがコロナに罹っても全く不思議ではない。
しかし過去を振り返ってMRが新型コロナに罹ったという話はあまり聞かない。
アステラス以外で大きく報道されたのは第一三共くらいでしょうか。
アステラスMRが2名の罹患、第一三共MRが1名の罹患と発表されている。
全国に6万人近くいるMRが本当に全国で3名の発症しかないのか考える。
第一三共MRは富山県でアステラスMRは沖縄県、京都府で新型コロナ発症確認
第一三共は4月に発表されましたよね。
アステラスは、つい先日8月に入って発表されました。
8月6日現在、日本国内で新型コロナ感染者は42,263人と言われており、毎日1,000人以上の新規発症が確認されている。
この状況でMRだけコロナに罹らないなんて事は絶対にない。
今の状況であれば日々、感染予防の意識を持った行動をしていてもコロナに罹るリスクはある。
単純に計算してみる
日本の人口は125,960,000人
日本のコロナ感染者は42,263人
全人口のコロナ罹患確率は0.0003356
MRの人口が約60,000人
MRの人口に日本のコロナ感染確率をかけてみると約20人。
単純計算でもMRは20人以上の感染者がいると考えるのが普通。
また発症年齢分布を見てもMRは20代〜50代で構成されているので、この年齢分布から考えても間違いなく、もっと多くMRの感染者は存在すると思う。
その中で第一三共とアステラスはしっかりと発表したので誠実な会社というのが良く分かる。
発表していない製薬会社も決して隠蔽しているわけでなくコロナ感染MRに接触した人には報告していると思う。
「コロナに感染した事実を隠蔽しよう」なんて事はどの製薬会社も考えてないと思う。
そんな事をして後からバレたら取り返しの付かないダメージを受けると思うから。
そのような意味でもMRがコロナに感染したら、しかるべき措置は取っていると思う。
第一三共とアステラスが誠実であっただけで、プレスリリースを出さなければいけないルールはない。
ここで例えば私の今の仕事状況でコロナに感染したら、どうなるのか考えてみたい。
徐々に外勤量が増えてきて、Web面談と対面面談の比率で考えれば対面面談の方が多くなってきている。
アポイントが遅れて院内で1時間以上滞在するケースなんてよくある。
そして、複数の医療機関に出入りする。
この状況で私がコロナに感染していた事が1週間後に判明したら大変だと思う。
訪問した病院に報告をして接触した医療従事者にPCR検査を受けてもらう必要がある。
そして院内に滞在していた時間が長いのであれば場合によっては滞在していた場所の消毒に必要かもしれない。
病院というライフラインを停止させかねないリスクがある。
今の状態であれば誰がコロナに罹ってもおかしくない。
しかしMRはコロナに罹ってはいけない職業だと考えた方が良い。
昨日、面談した医者から「MRが医療のパートナーという自覚があれば行動制限が必要」と言われた。
昨日面会した医者は病院から業務以外の外出自粛が通達しているとの事。
そして家の外で飲酒をする事は明確に禁止されている。
この厳しい通達は「医療従事者がいかなる理由があってもコロナに罹ってはいけない」という事からきている。
製薬会社が綺麗事で良く言う事柄「MRは医療従事者の一員でパートナーである」。
もしMRが本当に医療従事者の一員と言う自覚があれば外出禁止とまでは行かなくても自覚ある行動が必要だと思う。
医療機関に出入りしている立場から考えたらMRもいかなる理由であってもコロナに罹ってはならないと思う。
MRのコロナ罹患は本当に第一三共とアステラスだけなのか?のまとめ
MRがコロナに感染したという報道はあまり聞かない。
しかし、今の感染者数から考えればMRでもコロナに感染した人は多数いると推測出来る。
MRが感染したらプレスリリースを出さなければならないルールは、ないのにも関わらず第一三共とアステラスは誠実な対応をしたと思う。
今は誰がコロナに感染してもおかしくない状況であると思うが医療従事者はコロナに感染してはならないと思う。(もちろん治療に伴っての感染は致し方ない)
MRがもし「医療のパートナー」「医療従事者の一員」と言うのであればMRもいかなる理由があってもコロナに罹ってはならない。
自分自身も自覚ある行動をしようと思った話。