みなさん、こんにちは。
現役オンコロジーMRのゆってぃーよ。
同じ営業所の女性オンコロジーMRと同じ支店の生活習慣病おじさんMRが同時に、うつを発症して休職に入りました。
今日はこの事について考えていきますね。
MRは高収入、高待遇、接待もなくなり健やかに働けるんじゃないの!?
「高収入で福利厚生が充実していて、有給取り放題」でおなじみのMR。
現在は接待もない。
商品の価格交渉もなければ集金も商品の納品もない。
あくあでも営業ではなく、医薬品の情報を提供収集するという仕事。
MRをしていて、収入面で生活が苦しいなんて聞いた事がない。
非課税日当、住宅補助、医療保障、死亡保障、営業車のプラベート使用などなど充実した福利厚生。
有給取り放題で海外旅行にも当たり前に行ける環境。
こんな、素晴らしい環境で働けるのになんで、うつを発症するのでしょうか?
他業界にくらべてMRが激務でストレスが多いから、うつになりやすい訳ではない。
MRは激務か?
様々な規制が入ってきていて、働きたくても働けない環境になってきている。
実際に財務省もMRは待ち時間が多い仕事で何やってんの?って言ってるわよね。
確かに10年以上前は接待が横行していたので、深夜まで医者と酒を飲む事が多かった。
今のような訪問規制が厳格じゃない施設も多く、朝駆けや夜の当直Drへの面会なども多かった。
講演会の回数も10年は確かに多かった。
しかし最近はかなり是正されているでしょ。
数字の追求や顧客や社内の人間関係のストレスは確かにある。
でも、これに関しては他業界の営業も同様でしょう。
保険でも、車でも、家でも、食品でも営業をしていれば数字の追求はあるし、顧客や社内の人間関係にストレスを抱えるのは同じだと思う。
MRだけが特別に、数字の追求が強い訳でも人間関係が難しい訳でもない。
これは他業界を経験しているMRは実感しているし、口を揃えていう事よね。
MRがうつを発症してしまう人が多い理由
答え:幻想を抱いて入社してしまう、お坊っちゃまお嬢ちゃまが多いから。
製薬会社に新卒で入社する人は有名大学出身者が多く、小さな時から一生懸命勉強を頑張ってきた良い子が多い。
その良い子ちゃん達に製薬会社の人事が「MRは営業ではなく、患者さんを救う事が出来る崇高な仕事」と現実とかけ離れた事を言って洗脳させられて入社する。
しかし、実際の仕事としては「患者が増えたり病態が進行する事が幸せで自社医薬品が売れればそれで良い」と会社は考えている。
明らかに他社品の方が優れているのに、自社品が使われれば評価が上がる。
良い子ちゃん達がこの本音と建て前を割り切る事が出来ずに「自分のやっている事はいったい何なんだろう」と悩んでいき精神が崩壊していく。
おっちゃんMRになってから、うつを発症する人は若い時に本質的な努力をせずに流されて生きてきて、いざ若手MRと同じ学術知識やITスキルを求められた時に付いていけないケースが多い。
数字の追求を受けた時や上司との関係性が悪化した時に、学術知識やITスキルの追求も受けて逃げ道がなくなり追い込まれていく。
このようなケースも多く見てきたわね。
友達MRが2人同時にうつを発症して休職した話。原因は激務?ストレス?これが理由ではありませんのまとめ
別にMRが激務な訳でも、他業界の営業に比べてストレスフルな仕事な訳ではない。
高収入、充実した福利厚生、有給取り放題の恵まれた生活をしていても、うつになる人が多いのは理想と現実を正しく認識していないから。
製薬会社は自社医薬品が売れれば良いと思っている。
会社は自社医薬品が売れさえすれば「患者様を救った」などという意味不明な建前をいう。
営利企業なんだから、自社品の売り上げが上がればそれで良いと思うのは当然のことなのに建前を信じてしまうと、現実の仕事とのギャップに整理が付かず精神が付いて行かなくなる。
ちなみに些細なストレスであれば環境を変えれば軽減する事が出来る。
・卸、MSとのしがらみが嫌。
・薬の情報を求めていない顧客に営業をしなければいけないジレンマ(生活習慣病治療薬)。
・MR不要論、削減論の漠然とした不安。
この程度のストレスを生活習慣病MRが抱えているのであれば専門MRに転職する事で軽減される。
少しだけ意識高い系のコメントを言わせてもらえば「患者様の為に」という視点で仕事をしたいのであれば間違いなくフォーミュラリーに飲み込まれていく生活習慣病領域よりも専門領域の方が実感できる。
いずれにしろ、MRとして生きていくのであれば学術知識とITスキルは絶対に必要になってくると思う。
学術知識とITスキルにストレスを抱えている人は早々にMR以外の仕事を探した方が良いと思うわ。
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