みなさんこんにちわ。
現役オンコロジー(抗がん剤)MRのゆってぃーよ。
製薬会社に勤めていると「患者さんの為に」「医療のパートナー」「患者さんの幸せの為に」って偉い人達が口を揃えて言っているのをよく聞くわよね。
この「患者さんの為に」が徹底されていれば全く問題ないんだけと結局は売り上げにこだわって患者さんが置き去りになっている事が多々あるわ。
製薬会社は患者さんの為になれば売り上げは関係ないの?
製薬会社は株式を公開して利益を出し続ける事を目的にしている組織でしょ。
NPO法人みたいに利益を目的にしていない組織じゃないもんね。
疾患の予防薬であれば売れれば売れるほど患者さんの為に医療貢献が出来ていると思うけど、抗がん剤なんかは癌に罹患して、手術も出来ずに死に逝く人の余命を少しだけ伸ばすっていうのが実状よ。
極論を言えば、癌にならなければ抗がん剤はいらない。例え癌になっても手術で治れば抗がん剤はいらない。
抗がん剤なんか売れないで済む社会作りが本当の「患者さん為の医療貢献」なんじゃないかしら。
抗がん剤が採用されたり、実績が上がると会社に褒められる。
営利を目的としている株式会社だから当然よね。
よくあるDrとの会話
Dr「ゆうま君担当の抗がん剤、この前投与したよ」
MR「本当ですか!ありがとうございます!」
・・・
この会話に違和感を感じている人はまだ正常な心を持っている人よ。
だって、癌に罹患して手術も出来ずに抗がん剤で少し余命を伸ばす事しか出来ない人がいるんだ。
その人に抗がん剤を投与したよって話でしょ。
何がありがたいのか?
とても悲しい話じゃない。
綺麗事だけで入社をすると現実が受け入れられないよ。
MRは「患者さんの為に」「医療のパートナー」「患者さんの幸せの為に」このような気持ちだけを持って働ける素敵な職業ではないわ。
正しくは株式を公開している営利目的の組織に所属している薬屋の営業マンよ。
会社は絶対に売り上げにこだわっているもの。
自分の担当施設は検診もしっかりしていて、健康管理も出来ていて、癌の手術がとても上手だから抗がん剤は全く売れません。
でも患者さんにとっては、余命宣告のような抗がん剤治療より何十倍も「患者さんの為に」なっているからOKですよねって事にはならないもんね。。。
MRの正しいマインドセット
MRとは何度も言っている通り
「株式を公開している営利目的の組織に所属している薬屋の営業マン」
ただこれだけでは、いくらなんでも偏りすぎているよねよ。
それにプラスして、抗がん剤を使うのであれば、副作用が出来るだけ少なく、完治は出来ないけど少しでも長く生きれるサポートを全力でしてあげる事がオンコロジーMRのやれる事だと思うわ。
これが出来るからオンコロジーMRは少し恵まれているわよ。
この前Drから「車椅子で来院してきた、かなり健康状態の悪い癌患者さんがゆうま君の会社の抗がん剤を使ったら、とても元気になって今は自分で車を運転して抗がん剤治療の来院をしてるよ」って教えてもらって、その時は本当に嬉しかったわ。
生活習慣病MRなんて何を使っても同じような薬で「患者さんの為に」なんて全く感じられないもの。
まとめ
例えオンコロジーMRだとしても「患者さんの為に」という綺麗事だけでは仕事は完遂しないわ。
営利企業の営業マンである事もしかり自覚しないと、いざ現場出た時にギャップで落胆すると思うわ。
今日、私の担当施設で抗がん剤が新規採用になり2名の患者さんに投与が決まったの。
それを上司に報告したら、めちゃくちゃ喜んで笑顔になってたわ。
私は、その笑顔にとても嫌悪感を感じたわ。
その2名の癌患者さんは手術も出来ずに余命宣告をされたんだから。