みなさん、こんにちは。
現役オンコロジーMRのゆってぃーよ。
1年くらい前の話。
上司と喧嘩して会社を辞めた同僚MR(仮名:松下くん)がいる。
退職理由のTOP3に、いつの時代も「人間関係」と言うのが入っている。
人間関係が劣悪の中で働き続けて精神を病んでしまっては元も子もない。
そのような意味では、精神が病むほどの人間関係であれば、転職は大事な選択肢になる。
しかし、一時的な感情で会社を辞める選択はどうなのかと思う事もある。
今日はその事について考えていきます。
絶対に許せなく憎いて仕方ない上司にどうにかして攻撃したい。
私も生理的に絶対に受け付けない人は存在する。
見かけただけでイライラするくらい嫌いな人もいる。
でも、その相手と戦って攻撃したいという気持ちは持った事がない。
極力接点を持たないように距離を取るのが私のスタンス。
この松下くんは私の違って、嫌いな人をやっつけたいと思うらしい。
松下くんは上司と折り合いが悪くいつも言い合いをしていた。
客観的に見て、確かに松下くんがムカつく気持ちは分からなくもない。
上司は自分の保身ばかりで、いつもしょーもない理由でMRを詰めていた。
スキルだけでなく人間的な魅力も乏しい所長に攻撃されると反論したくなる気持ちはよく分かる。
なので営業所会議の時に、よく所長と松下くんは感情的な言い合いをよくしていた。
感情が抑えられない状態で発する言葉は、かなりトゲと毒がある事は言うまでもない。
それでも結局、松下くんの腹の虫が治まらず退職すると言う強行手段を踏み切った。
突然、退職して俺の存在がどれだけ大事だったか上司に思い知らせたい!
松下くんは当時、営業所内の超重要施設を3年以上担当していた。
面倒臭い重鎮の医者もしっかり抑えていた。
この状況でなんの前触れもなく退職したら上司が困るに違いないと思ったらしい。
突然、辞めてしまえば所長として、部下の心境変化に気付けていない事が露呈されるし、そんな重要施設を担当出来るMRがすぐに見つからず所長が困るという考えだった。
松下くんは、結構良い条件で転職先を見つけて、早々に退職届を上司に提出した。
しかし所長は松下くんが思っていたような反応をしなかった。
松下くんの後任は早々に決まって速やかな引継ぎがスタートした。
松下くんのイメージでは、自分が辞めると言えば所長があたふたして、退職を留意してくると思っていたらしい。
しかし退職を伝えた時に所長は「分かりました。」だけだった。
後任者も隣の営業所にいた若手のエースMRに決まりすぐに引き継ぎが開始された。
自分のイメージしていた事と全く違う反応だった。
どんなに優秀なMRであっても、その人の代わりになる人なんていくらでもいる。
なので、会社を辞めて上司の困らせたいと思っても、上司からしたら痛くも痒くもない。
更に言えば退職していく事によって常に戦っていた上司に完全に降伏してしまった事になった。
松下くんの転職は何だったんだろうか?
いくらMRが転職しやすい職業であったとしても、嫌いな人の為に会社を辞めるって少し浅はかに感じてしまう。
私は10年以上MRをしているが3年以上同じ上司出会った事はない。
と言う事は、どんなに嫌いな上司であっても、いつか交代になるので、付かず離れずの関係で交代を待っていた方が得策だと思う。
上司と喧嘩をして感情的に退職したMRの話のまとめ
嫌いな上司を困らせる為に退職していった松下くんの話。
しかしながら松下くんの代わりはすぐに見つかり、所長は困るどころか目の上のタンコブが取れて晴れ晴れしている様子。
どんなに自分が会社に貢献している唯一の存在だと思っていても会社員とっては駒の一つにしか過ぎない。
自分の代わりなんていくらでもいる。
なので会社を辞めて上司を困らせたいと言う考えは全くもって意味がない。
感情的になっている時の判断は往々にして間違っている。
そして、その間違いは取り返しがつかない事がある。
どのような判断をするにしても、自己責任で決めて良いとは感じるが、全てのおいてまずは自分の感情をしっかりとコントロールするところから始めるべきだ。