みなさん、こんにちは。
現役オンコロジーMRのゆってぃーよ。
昨日、昔同じ会社で働いていた元同僚MRと飲みに行ってきました。
その元同僚MR君は「MRに飽きた」「MRは辛い」と言って業界自体は同じだけどMRからCROに転職して行きました。
その元同僚MR君の2年ぶりに飲みに言って色々と聞いてきたので今日は書いていくわね。
MRが辛くなっちゃった元同僚MR君の自己紹介
氏名:片山君(仮名)
年齢:33歳(転職時の年齢)
家族構成:妻、子供1人
前職:大手外資系製薬会社
前職年収:約900万円
新卒で外資系大手製薬会社に入社して約10年の勤務を経てCROに転職して行きました。
MRが辛いと考えていた理由は3つ
・毎月の数字の追求
→決算の度に数字の詰めをして、会社が謎の強化月間なるものを謳って決算とは別に数字の詰めをしいらされて、毎月の卸施策でMSに数字を依頼をされて。。。日々、数字に振り回されている生活が嫌。
・訪問目的が思い浮かばない
→これが地味に辛い。訪問しなければならないけど、訪問するネタが無い。新しいデータもない。紹介する資材もない。サービス品やギミックもない。
・全国転勤のリスク
→入社する前は覚悟して入ったけど、結婚して子供が生まれると引っ越しはしたくない。子供を転校させたくない。
これらが理由でMRという仕事が辛くて限界に感じてCROに転職しました。
MRからCROに転職したっていうけど、そもそもCROって何よ??
CROと日本語で言うと医薬品開発業務委託機関、英語で言えばContract Research Organization。
要は企業に委託されて臨床開発や臨床試験に関わる業務を代行する仕事。
市販後の臨床試験を進めたり、発売前の新薬候補の薬剤の臨床試験を進める業務を会社に委託されて実行する代行会社。
臨床試験の概要を実施医療機関に紹介したり、登録表への記入を促したりする業務が多いって言っていた。
詳しくはこちらで確認してみてね。
かなり美化されて書かれている。
CROであればMRと違って
・営業でないので数字の追求はない。
・臨床試験を進めると言う明確な訪問目的がある。
・転勤がない。
MR時代に市販直後調査や特定使用成績調査をした経験もあるしMRの経験も生かせる。
MRの嫌な部分が排除されて、MRの経験が生かせる職業として33歳時に転職して行きました。
そんな片山君は転職して2年経過して、どのように感じていると思いますか??
CROにはCROの辛さがありMRよりもQOLが高いとは言い切れない。
MRからCROに転職した理由の1つ「数字の追求が嫌」って思っていたけどCROもバリバリ数字の追求がある。
臨床試験への登録患者数が少ないと病院に訪問して医者に「早く登録してください」って依頼をしなければならない。
しかし医者は日々の診療に忙しく、なかなか登録をしてくれない。
医者には「俺の忙しさも分からないでウザい奴」と思われ、会社からは登録進捗が遅いので、もっと登録させろと追求される。
細かい数値に気づかないと怒られる。
元々、この片山君は内勤が得意ではなかったし細かい事務作業が苦手だった。
しかしCROは臨床検査値の確認などの細かい作業が多い。
この数値の見落としなどで会社や医療機関から怒られる事が多々ある。
転勤はないけど出張が大変。
会社のお金で色んな全国各地に回れるって一見羨ましく思えるけど凄く辛いって。
出張続きで体力的にも辛いし、出張先でゆっくり出来るわけでもなく、食事もままならない事も多々あるって。
出張がいつ入るか読めないから計画的な有給の取れないって言っていたわ。
CROに転職して最も辛い事は年収が爆下がりした事。
MR時代に約900万円あった年収が現在580万円。
奥さんがパートに出て、少し質素な生活をすれば問題無いと思っていたけど実際はかなりキツいって。
MRは年収以外にも様々な福利厚生があり実際は年収プラス300万〜400万円くらいのインパクトがある。
片山さんはMR時代900万円の年収+400万円の福利厚生で実際は1300万円の生活をしていた。
そこから年収580万円+福利厚生皆無ののCROに転職すると言う事は実際の年収が半分以下になる事になる。
片山さん家は結果、奥さんがパートではなくフルタイムの契約社員で就職する事になった。
片山さんに「MRからCROに転職して良かった?」のか質問しました。
答えは「分からない」って。
確かにCROになって転勤のリスクはなくなり子供を転校させなくて良くなった。
MR不要論が囁かれている中、CROは製薬会社が臨床試験業務のアウトソーシングが進んでいる中では成長が見込める業界という実感はある。
でもCROにはCROの辛さがある。
数字の追求はある。
医者からウザがられる。
細かい事務作業に発狂したくなる。
年収が予想以上に下がり生活が苦しい。
これらのデメリットがある。
MRが辛いと言って異業種であるCROに転職した人が現在、感じている事柄のまとめ
片山さんがMRからCROに転職した理由は「MRが辛いから」
MRの嫌な部分を全て回避する為にMRの経験も生かせるCROに転職した。
しかし実際はCROにはCROの辛さがある。
・CROでも数字の追求はある
・医者にウザがられる
・細かい数字に発狂したくなる
・年収が予想以上に下がって生活が辛い
片山君はMRからCROに転職して事が「良かったか分からない」と言っていたけど、間違いなく後悔していた。
その理由は家族。
確かに転勤のリスクはないので、引っ越し転校はしなくて良い。
でも生活が苦しいから妻がフルタイムの契約社員で働き出した。
結果、子供が学校から帰っても誰もいない。
奥さんは子供が学校から帰ってくる時に家で出迎えしてあげれない事が辛いって言っていたみたい。
子供が親と過ごす時間が減った事を申し訳なく思っていたわ。
金で全てが解決される訳ではない。
しかし生きていくには金がかかる。
自分(旦那)のわがままで奥さんや子供に辛い思うをさせてしまっては元も子もない。
子供を転校させて寂しい思いをさせたくないと思っていたけど、現在は子供が1人で過ごす時間を増やしてしまい寂しい思いをさせてしまっている後悔が生まれている。
確かにMRをしていく上で転勤はデメリットだけど、それを遥かに凌駕するメリットがあると思う。
現行のMR生活に不満があるならMRとしての専門性を磨いた方が賢明だと思うわ。
DODAエージェントサービスで転職
こんにちは、元MRです。
MR時代からよくブログ拝見してます。
やはり職種を変えた転職にはいい点悪い点ありますね。
私はMRやめて現在農薬の研究職をしていますがやはり色々あります。
やりたいことに近くなった点と自分の時間が取りやすくなった点は良いですが、やはり年収は下がりました。
yummyさん
コメントありがとうございます。
また転職おめでとうございます。
隣の芝は青く見える。
やりたい内容で時間に余裕があり、金銭的に恵まれて、将来性のある仕事があれば理想だと思います。
しかし現実は難しいですよね。
その時に何を犠牲にするのか、全体的なバランスはどうかなど多面的に判断する事が必要なんだと思います。
yummyさんは、研究職という限られた人でなければ働けない職種でやりたい事と時間を手にしたのであれば転職成功だと思います。
年収が下がった分は副業で補えますしね。