医者のお話

昔担当していた仲良し開業医に年収やモチベーションについてインタビューしてきた件

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みなさん、こんにちは。

現役オンコロジーMRのゆってぃーよ。

10年くらい前の生活習慣病担当MR時代に担当していた開業医とばったり再開しました。

当時の会社から私は転職していて現在は全く利害関係のない間柄だからこそ、当時は踏み込めなかった医者の色々を聞いてきました。

今日はその事について書いていきますね。




インタビューした開業医の先生のプロフィールを紹介します。

氏名:金子先生(仮名)

年齢:60歳

家族:奥さん(事務長)、長男(医学部6年生)、次男(医学部2年生)

専門:消化器内科(クリニックの標榜は消化器、循環器、呼吸器、糖尿病)

場所:ある県の中心市部

40歳で開業して今年が開業20周年なんだって。

私が担当している当時、その市でTOP5に入る高市場開業医だったわ。

現在でも多くの患者さんに愛されている街のお医者さん。

開業医の年収は3500万円くらいだって

年によっては異なるけど、ここ3〜4年の年収は3500万円くらいだって。

奥さんがクリニックの医療法人の事務長をしているので、その収入もある。

後はクリニックを経営しているので経費も使える。

でも金子先生的にはめちゃくちゃ稼いでいる自覚はないとの事。

これほど、稼いでもあまり自覚がないとなると、いくら稼いでも満足はしないのだと改めて実感したわ。

もっとお金が必要とも思わないけど、これくらいは普通じゃないかって言っていたわ。




開業20年を迎えて仕事が飽きたし、孤独を感じる

元々、金子先生は大学で消化器内科の専門医として癌治療を専門に医療をしていた。

それから開業して日々患者さんを診療しているものの、少し重症な患者さんは専門病院に送ってしまうので日々の診療に少し飽きてきたって言ってた。

もちろん開業医には開業医の役割があって、そこに意義は感じている。

でも開業してからは当然、論文も書かないし研究もしていない。

専門的な医療をしている訳ではないし日々の診療をこなすだけで過ぎていく毎日に飽きてきたって。

朝起きて隣のクリニックに移動して、日中診察して夕方に隣の家に帰る毎日が続いている。

しかも職場の人間は全員女性(医療事務、看護師)で同じ職業(医師)の人間は一人もいないので話し相手もおらず孤独とも言っていた。

医者という職業は、例え開業して経営者になっても管理だけしていれば良いわけではなく医療行為という実務を必ずしなければならない。

一般企業の経営者って労働者を管理する仕事が中心になるのが普通の中、医者が経営者になっても実務が出来るのが医者だけなので、1番労働をし続けなければならないのが大変って言ってた。

世間の目が気になりジビネスを広げる勇気が出ない

金子先生は開業医として日々、一生懸命地域医療に貢献している。

でもそれだけでなく、ビジネスにも興味があってレストランなどの飲食店を経営したいとも思っている。

でも医者がレストランを経営しているなんて世間が見る目が厳しいし、何よりも医師会からも絶対に反感を食うので踏み出せないって言っていたわ。

医師会との関係やロータリークラブの付き合い、一般市民の目など色々と気苦労も多いみたいよ。

多くのお金を手にして、社会的地位のある職業に就いても意外と自由がないんだなって感じたわ。

昔担当していた仲良し開業医に年収やモチベーションについてインタビューしてきた件のまとめ

今回インタビューした先生のように開業に成功して、多くの報酬を手に入れても、不満があると感じました。

金子先生に生まれ変わっても、また医者になって開業するか質問しました。

「患者を救う」事が出来る医者という職業は素晴らしいと言っていた。

でも、より困っている患者さんを救う為に大学病院に残って勤務医を続けるのも、体力的にも金銭的にも厳しい。

かといって今の開業医生活に不満がないと言ったら嘘になる。

なので生まれ変わったら、医者にならずビジネスをしてみたいと言っていた。

何かまとまりのない記事になってしまったけど、医者の本音が聞けたので紹介してみました。



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