医者のお話 製薬会社事件簿

弁当提供や講演料支払いで製薬会社と医者が癒着して黒い金が動いているかのような偏った情報は怖いと思う話

投稿日:2019年6月23日 更新日:

みなさん、こんにちは。

現役オンコロジーMRのゆってぃーよ。

最近、よく見る記事に製薬会社と医者の癒着の記事。

一般の週刊誌などにも大きく取り上げられていて凄いわよね。

「製薬会社」「医者」「癒着」などでネット検索をしたらズラリと出てくる。

今日はその偏った情報について書いていきますね。




医者は製薬会社から高額な弁当提供や高額な謝礼を現金で受け取る癒着を繰り返しているだって。

最近、週刊誌などで製薬会社と医者の癒着については大きく2つの事柄が取り上げられている。

①高額な弁当提供

お昼や夜の時間帯に製薬会社が医薬品の説明会を実施する時、世間一般では考えられない高額な弁当を提供して処方を誘引している。

アメリカの論文では2000円の弁当提供を受けると製薬会社の売り上げが上がるというデータがあるから日本も同様だ。

②製薬会社が学会や講演会で医者に薬の説明をさせて現金を渡している。

1回の講演あたりに大学病院の教授クラスになれば10万円を超えるような金額を渡して交通費や宿泊費も提供している。

コンプライアンスが厳しい今の時代でも、当たり前に製薬会社と医者が癒着して悪い事をしている、だって。

製薬会社は本当に医者に対して高額な弁当提供をして癒着しているのだろうか。

これに関しては、世間一般の常識を超えた金額の弁当を提供しているのは事実だと思う。

公取協に所属している製薬会社では弁当の1個単価が上限が3000円ってルールになっているし、各社自社基準で金額を設定しているケースがほとんど。

確かに13000円の弁当って普通じゃないと思う。

私はプライベートで3000円の弁当は一度も買った事がない。

だから金額の改定は必要だと思うわ。

これに関しては、ある程度批判を受けても仕方ないじゃないかと感じている。

でも、アメリカのエビデンスレベルの不明な報告1報で2000円以上の弁当を提供すると会社の売り上げが上がるから癒着だと偏った事を言うのも可笑しな話だと思う。

弁当を渡す=売り上げが上がる。

このロジックだけで成立する訳がない。

説明を聞いて薬剤の有用性を理解したから処方したのか、弁当がくれたから処方したのかの解析がないので、偏ったデータである事は間違いない。

個人的には弁当の上限金額は1000円でも十分だと思う。

先日は大戸屋の弁当を提供したら大絶賛されたし。

もっと言えば、弁当提供を禁止にしたいのであれば禁止すれば良い。

別に大した問題ではないと感じる。

医者が必要な情報だと感じたら弁当の有無に関わらず説明会の時間はもらえるわよ。




製薬会社が学会や講演会で医者に薬の説明をさせて高額な金銭を渡す癒着を繰り返している。

透明性ガイドラインが施行されてから製薬会社から医療機関や医師に対してお金の受け渡しがあれば、ホームページ上で公表する事になっている。

詳しくはこちら。

企業活動と医療機関等の関係の 透明性ガイドラインについて

これを契機にジャーナリズムを名乗った一部の人間たちが断片的な情報を発信して、知識のない一般市民に報道して「我々こそが正義だ」と言っているのが怖い。

この人達の主張や報道で嘘は言っていない。

問題は断片的な部分だけ抜き取って、あたかも製薬会社から医者に汚いお金が流れているみたいな報道をしているのが恐ろしい。

確かに医者に講演会で自社医薬品の適正使用について講演してもらえば講演料を支払う。

薬は期待される効果と副作用が存在する。

特に新薬などの使用経験の少ない薬剤に関しては、誤った処方をする事によって取り返しの付かない副作用が起こる事がある。

だから専門の医師や治験などから、その薬剤に携わっている医者に演者として講演してもらう事はある。

講演という労働に対する対価で講演料を支払う事になんの問題があるのだろうか?

また、患者の指導箋の作成、監修を医者に監修をしてもらう事も多々ある。

患者が薬剤について理解するための資材を作るという労働に対する対価で監修料を支払う。

何か問題があるだろうか?

MRが適正な情報提供をする為に医者にコンサルタントを依頼する事もある。

これら、真っ当な労働に対する対価として医者にお金を支払う事が悪であるかのように報道されるのに違和感を感じる。

一部のサイトでは医者の名前を入力したら製薬会社から、いくらお金を受け取ったかが検索できるゴシップサイトも存在する。

ゴシップ好きな人間にとっては、めちゃくちゃ面白いサイトだと思う。

薬剤が適正に使われるよう講演したり患者が安心して服用できるような指導箋作成などの労働に対する正当な対価があたかも製薬会社から汚い金を受け取っているかのような記載に違和感しか感じない。

そもそも薬の開発は試験管内で完結する話ではない。

臨床試験が当然、必要なので製薬会社と医療機関は切っても切れない存在だと思う。

小野薬品が本庶先生に研究費の援助が無ければオプチーボは存在しないでしょう。

医療機関に対して研究寄付金を送る事は汚い事ではないと思う。

偏った意見って斬新だし、だれかを批判するコメントって人気が出やすいのは分かるけど、少し偏り過ぎていて怖さを覚えるわ。

弁当提供や講演料支払いで製薬会社と医者が癒着して黒い金が動いているかのような偏った情報は怖いと思う話のまとめ

最近の製薬会社と医者の癒着記事は怖いと感じる。

断片的な情報を切り取って、あたかも自分たちの主張が正義だと言って真っ当に働いている医者を叩く。

ゴシップ好きな人間にはたまらなく面白い記事だったりサイトだとは思うけど、この偏った情報が全てだと思われてしまったら医者が可哀想すぎる。

偏った意見や誰かを攻撃する意見って刺激があって面白いんだと思う。

でも、やりすぎでしょ。

中には悪い医者もいると思うけど、労働には見合わない安い報酬で働かされている医者もいっぱい存在すると思う。



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