みなさん、こんにちは。
最近Twitterの面白さに気づき始めた、ゆってぃーよ。
今日のタイトルについて、皆さんはどう思いますか?
講演会で医者が話した時の講演料は高いと思いますか?安いと思いますか?
それは何と比べて判断していますか?
今日は医者の講演料について書いていきますね。
透明性ガイドラインが施行されてから医者の講演料が全てHPで公開されるようになった。
日本製薬工業協会が「透明性ガイドライン」を策定して製薬協に加盟している71社が情報公開しているのはご存知の事でしょう。
企業活動と医療機関等の関係の 透明性ガイドラインについて(製薬協HPより)
このガイドラインにより会員製薬会社は毎年、誰にいくらどのような名目で払ったのかを公開しているわよね。
このガイドラインの目的
・医療機関と製薬協加盟製薬会社との関係の透明性を確保して製薬会社が医薬学の発展に寄与する事
・製薬協加盟製薬会社の高い倫理性を担保している事を理解してもらうため
公開方法:各社のHP上で毎年公開する
A 研究費開発費等
B 学術研究助成費
C 原稿執筆料等
D 情報提供関連費
E その他費用
医者の講演料はC原稿執筆料等の講師謝金に該当される。
この箇所で毎年、どの会社が誰にいくら払ったのか情報公開されているのよね。
透明性ガイドラインの趣旨、目的はとても良い事だと思う。
ただ、この情報公開をゴシップネタに使う業者も出てきてタチが悪い。
教授選が始まると、医者の講演料ランキングなどを週刊誌が取り上げる
白い巨塔の世界が少なからず現代にもあると感じる。
教授選が始まると、製薬会社からもらった講演料ランキングなどが週刊誌で取り上げられる事があるわ。
お金の話って究極のゴシップネタだから良く読まれるのよ。
「ゆってぃーDrが2018年に製薬会社から500万円もらっていた」
この文章を読むとどう感じますか?
なんか、ゆってぃーっていう医者は製薬会社と癒着して悪い事をしているように感じませんか?
このサイトご存知ですか?
マネーデータベース「製薬会社と医者」あなたの医者を見つけよう(ワセダクロニクル)
このサイトの検索エンジンに医者の名前を入れると2016年に、どの会社から、どの名目で、いくら貰ったかが出てくるのよ。
ゴシップ好きには、たまらないサイトだと思う。
このサイトには嘘は無いけど、なんか表現に品がないと思う。
検索して始めに出てくる文言が「謝礼受取サマリー」
謝礼ってなんだろうね。
謝礼を広辞苑で調べると「感謝の気持ちを表すための言葉や金品」
なんか違くない?
講演料や監修料なので「お礼の金品」ではなく労働に対する対価でしょう。
だから正しくは「謝金」だと思う。
この謝金が多い医者は製薬会社との癒着が酷い悪どい医者に見えてしまいませんか?
全くそんな事ありませんよ。
講演料が多い医者は薬剤の適正使用の訴求に努めてくれている医者だと思う。
講演会の演者になる医者は研究をしていたり、実地臨床下の経験が豊富な医者。
この日々努力している医者が、その疾患において最も有用な治療方法を教えてくれる。
この講義という「労働」に対する「対価」として支払われる謝金(間違っても謝礼ではない)はとても綺麗なものだと思う。
講演料が多いという事は、その薬剤に関わる疾患に貢献してくれている素晴らしい医者だと思う。
週刊誌の講演料ランキングもワセダクロニクルのマネーデータベースにしても嘘ではなく真実の報道ではあると思う。
でも見せ方に品が無いし悪意があると感じるわ。
そもそも、医者の講演料単価ってめちゃくちゃ安いでしょ。
医者の講演料って他業種の演者に比べてめちゃくちゃ安いってご存知?
私の会社で言えば医者の講演料はこんな感じ。
教授:10万円
准教授:8万円
講師:7万円
講演時間はだいたい1時間。
独立行政法人病院や、がんセンターなどの公立病院は更に安くて職位に関わらず講演料3万円〜5万円なんて事もざらにある。
この金額について、高いと思いますか?安いと思いますか?
私は昔ゴリゴリの生活習慣病MRでした。
クリニックの忘年会幹事をして余興として3流芸人を呼んだ事があるのよ。
ゴールデンタイムで見た事は無いけど、あらびき団に2回出た事がありますみたいな芸人。
20分の舞台で謝金は20万円だったわ。
全社合同会議に超有名人が人生論を語った事がある。
その後、全体会議を運営していた部長に聞いたら、この有名人の講演料は300万円だった。
また、ある有名ブロガーさんの人生論講演も30万円って書いてあった。
これらの内容や金額に比べて、医療の発展の為に講演する教授の講演料が10万円って安すぎませんか?
医者が実施した研究、経験をもとにより良い治療の浸透するため講演という労働した謝金でしょ。
もっと言えば、JCHOやCCHなどの公立病院の医者が講演したら講演料が激安だから、めちゃくちゃ安い労働だと思う。
「医者は聖職なので金儲けしてはいけない」正しいと思う。
でも医者も人間で生活があるので労働に対する正当な対価はもらうべきだとも思う。
ゴシップ記事やゴシップサイトに感化されて、医者は謝礼(正しくは謝金)をもらいすぎだと騒ぐ雑魚人間にはならないでほしい。
まとめ
透明性ガイドラインが施行されてから、医者が製薬会社からいくら謝金を貰っているかが分かるようになった。
この透明性ガイドラインの目的も趣旨も素晴らしいから未来永劫続いて欲しいガイドラインだと思う。
ただ、このガイドラインをゴシップのネタ使う記事やサイトにがっかりする。
多く講演をしてくれている事は、より安全かつ効果的に薬剤を投与して医療貢献をしている証拠だと思う。
稀に、ゴシップネタに感化された雑魚人間が「医者は講演料はもらいすぎだ」と騒ぐ。