みなさん、こんにちは。
現役オンコロジーMRのゆってぃーよ。
また大規模買収が発表されましたよね。
米製薬アッヴィ、アイルランドのアラガン買収 6兆円超 (日本経済新聞)
今日は、この買収劇を見ていても、やっぱり製薬業界には規模の経済が大切なんだなって話を書いていきます。
アッヴィのアラガン買収劇の内容
アメリカの大手製薬会社アッヴィがアイスランドの美容用医薬品大手アラガンを約630億ドル(約6兆7千億円)で買収する事を発表したわ。
負債を含むトータルの買収コストは830億ドル(約9兆円)とも言われている。
アッヴと言えば、関節リウマチ薬のヒュミラが全世界でめちゃめちゃ売れていてオンコロジーのラインナップも揃ってきて勢いのある製薬会社よね。
現在は日本においても積極的にオンコロジーMRの中途採用を募集していて、私も誘われた。
ただ主力製品のヒュミラが4年後にアメリカで特許が切れることから、オンコロジーに加えて、核となる製品育成が急務になっていたわよね。
そんな中、買収の標的になったのがアラガンよ。
アラガンって、あまり馴染みのない会社だけど2年〜3年くらい前にMRの中途採用を結構積極的にやっていたわよね。
2018年全世界では158億ドル(約1兆7千億円)の売り上げのある大企業よ。
ただ2016年にファイザーに買収されそうになって結果、白紙撤回になったんだけど、それ以降アラガンの株価が約半減して、弱っていた企業なのよね。
規模の割に株価が低いから、近い将来どこかの企業に買収されるのではないかと囁かれていて、やっぱり買収されたって流れ。
最近の製薬会社の買収劇を見てると、規模の経済が大切なんだと感じる
アッヴィのアラガン買収は約6兆7千億円
ブリストルのセルジーン買収は約8兆円
武田薬品のシャイヤー買収は約6兆3千億円
その他、近年の買収で1兆円を越える買収が多く行われている。
最近の大きな買収劇の金額が凄すぎるわよね。
ここまでの、大きな買収を繰り返す製薬業界はやっぱり規模の経済が大切なんだと思う。
医薬品の開発には莫大なコストと期間を要するので、企業の体力が大切になってくるんだと思う。
バイオベンチャーが近年、多く創設されているけど格好の買収の標的になるわよね。
バイオベンチャーが期待できる化合物を持っていても上市するまでのパワーが無かったり、一気に大手の資本力に飲み込まれて買収されてしまう事が多々ある。
そう考えると、やっぱり製薬会社を選択する基準に企業規模も大切なファクターになってくるんだと思う。
アッヴィのアラガン買収を見ても、やっぱり製薬業界には規模の経済が大切なんだと感じる話のまとめ
アッヴィのアラガン買収も約630億ドル(約6兆7千億円)と超高額だったわよね。
アラガンの企業規模と株価からしたら、近いうちに買収されると思っていたけどアッヴィだったのに少しびっくりした。
近年の製薬会社の買収金額を見ていても1兆円を越えるようなケースが多くある。
このような、規模の買収が繰り返されているって事はやっぱり製薬業界は規模の経済が大切なんだという事だと思う。
でも、買収されるだけ良いのかもしれない。
買収したいという魅力的な何かがあるわけだから。
買収するにも値しない薬剤しか持っていない製薬会社は吸収もされずに絶滅に向かって進むだけだから。
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