みなさん、こんにちわ。
現役オンコロジー(抗がん剤)MRのゆってぃーよ。
MRが2013年をピークに年々、減少傾向よね。
今後は益々、減少に拍車がかかると言われているわ。
その逆にMSL(Medical Science Liaison)は近年、増加傾向よね。
MRが減少している人数分くらいMSLが増えているから、製薬会社として薬剤を情報提供する人のトータル人数が変わらない。
だからMRは無くならないし、実は形を変えてMSLになっているだけだから減っていない。
会社でこんな事を偉そうに言っている人がいたの。
かなり間違った解釈だし、偏った考えだったから今日は真実をご紹介していくわね。
MSL(Medical Science Liaison)とは
製薬企業において,販売促進を目的とせずに医学的・科学的な面から製品の適正使用の推進や製品価値の至適化などを支援する職種。
疾患分野に対する高度な専門性と学術知識を持っている。
専門医師や医学研究者を訪問したり学会活動を行うなかで,医学・科学情報の伝達および入手を行う職種。
分かりやすく言えば
医薬学の専門知識を持った人が営利目的ではなく医者の臨床課題解決を支援する人達のことよ。
MRとMSLの決定的な違い
MRは営利を追究する株式会社で売り上げを伸ばす事を目的に活動する。
MSLは営利を目的とせずに医薬学専門知識を基に医者の臨床課題を解決するサポートをする。
特にMRは医薬品プロモーションコードと言う業界のルールが定められており学会の速報を情報提供する事を禁じたり、医者に対して紹介出来る物が限られているのよ。
MSLは専門家の立場から、適応外の情報や学会速報などの情報提供が出来る。
MSLの方が自由で楽しそう!
MRと違って販売目標は無いから薬を売らなくて良いし、適応外の話や学会速報など制限無く活動できるから自由で楽しそうよね。
確かにそうかも知れない。
でも誰でもなれる訳ではないのよ。
MRって4年制大学を卒業していたら学部や偏差値問わず誰でもなれるでしょ。
でもMSLは教育機関にて医学・薬学関連の教育を受けて学位(修士号・博士号)を有する者が望ましいって定義されているのよ。
医薬学の大学院まで卒業している人ってそう多くないんじゃない。
私のまわりにはほとんどいないわ。
MRが減少する事とMSLが増える事は関係ない
例えると
100円回転寿司屋が減っても高級寿司屋が増えているから100円回転寿司屋の社員は減らない。
このロジックが通用すると思う?
100円回転寿司屋に高級寿司屋で仕事が出来る技術を持っている人がいれば、高級寿司屋に移籍すれば解決するわよね。
でも、そんな人はほとんどいないわよね。
MRみたいに誰でもなれる職種が減ってMSL(医薬学の大学院卒が望ましい)が増えても、MRからMSLに移籍出来る人は多くないわ。
だからMRの減少とMSLの増加に相関性はないのよ。
MSLの増加から見える専門性の大切さ
MSLが増えているって事は専門性の追求が高まってきたって事よね。
これは、MRのような誰でもなれて一辺倒な営業しかしない人達のニーズが無くなっているって事を証明しているわよね。
ここから考えても、やっぱり生活習慣病MRに明るい未来は見えないわ。
せめて癌、中枢神経、希少疾病などの専門MRにならないと。
生活習慣病で優秀なMRよりもオンコロジーで普通のMRの方が価値が高いわよ。
まとめ
MSLが増えているけどMRの減少とは関係がないわよ。
強いて言えばMSLのような専門性を今後は必要とするからMRのような誰でもなれる職業は今後は縮小していくって事の裏返しよね。
楽な道を選び続けても明るい未来はないわ。
生活習慣病MRの皆さんは是非、専門領域にチャレンジしてみてね。
登録をしてまずは情報収集する所から初めてみてはいかがかしら?