みなさん、こんにちわ。
現役オンコジー(抗がん剤)MRのゆってぃーよ。
「国内企業は将来性が無いから就職するなら外資系が良い」なんて話をよく聞くでしょ。
う~ん。
間違ってはないけど国内企業全てが駄目で外資系企業の全てが良いって話ではないわよね。
今日は、どんな国内製薬会社が将来性がないのかを考えてもいくわね。
どんな国内製薬会社が将来まで繁栄するか?
初めに結論を書くわね
「売る薬が沢山あって、買ってくれるお客さん(患者)が沢山いる会社」
製薬会社は薬を作って販売する会社なんだから、薬が無いと会社がつぶれてしまうわよね。
ここで言う「薬がない」とは
・薬の数が無い。
・ガイドラインなどで推奨されている評価が高い薬が無い。
・開発途中の新薬候補になる薬が無い。
これらを全て含むわよ。
当然、商品である薬剤がなければ、売り上げが伸びずに衰退していくわよね。
買ってくれるお客さんが沢山いる会社って何?
凄い良い薬でも購入するお客さん(患者)がいなければ売れないわよね。
お客さん(患者)ってどこにいる?
日本だけ?
海外と日本は治療が違う?
そう。
日本だけで販売していてもお客さん(患者)の数が少ないのよ。
そこで重要になってくるのが海外にも販路を持っている事よね。
いくら日本がアメリカに次ぐ世界第2位の医薬品市場があるとは言っても所詮、総人口約1億3千万人よ。
全世界の人口約74億人に比べたら、かなり少ないわよね。
お客さん(患者)が1億3千万人と74億人だったら、どっちの方が売りが上がりやすいかなんて誰でも分かるわよね。
国内製薬会社の海外売上比率ランキング
国内企業の2016年度、海外売り上げ比率ランキングよ
1位 アステラス製薬 63.3%
2位 武田薬品 62.2%
3位 大日本住友 55.3%
4位 大塚製薬 47.8%
5位 エーザイ 45.2%
6位 塩野義製薬 42.8%
7位 第一三共 39.1%
8位 生化学工業 37.3%
9位 旭化成 29.1%
10位 久光製薬 28.1%
10位 協和発酵キリン 28.1%
海外売り上げ比率が50%を下回っている企業は成長という観点ではかなり厳しいわよね。
でも海外売り上げ比率が50%を上回っている企業って国内に3社しかない。。。
これが国内企業は危ないと言われている由縁ね。
これじゃ〜マズいってなって2011年に第一三共がアメリカのプレキシコン社を2017年には田辺三菱がイスラエルの製薬会社ニューロダーム社を買収してグロバル化を図っているわよね。
なんで国内製薬会社は海外売上比率を高めてこなかったの?
日本国内の1億3千万人のお客さんだけでも充分、もうかっていたのよ。
特許が切れても接待などして医者を喜ばせたら先発品を使い続けてくれたのよ。
特許切れるくらい長期間、販売している薬剤って、とっくに開発に掛かったコストは回収しているから物凄い利益になるよの。
そうやって国内だけでも充分、商売が出来ていたんだけど近年の後発品使用促進の影響で今までのようにはいかなくなったのよ。
医者を接待漬けにしても、問答無用に特許が切れると後発品に切り替わっていく時代になったのよ。
その時代になった今、新薬が出せなかったり72億7千万人(日本の人口を引いた全世界の人口)をお客さん(患者)にしていない会社は衰退していくわよね。
アメリカでは以前より特許が切れたタイミングでほぼ後発品に切り替わってきていたのだから、遅かれ日本もこのような状況をなることは予測できていたのに多くの国内企業はそこに向き合わないできたのよ。
そのツケが回ってきたって感じね。
まとめ
国内企業は企業規模も世界の中で見たら小さい。
海外売り上げ比率も低く、海外での販路を持っていない。
そうなると、やはり衰退していく企業は増えていきそうね。
国内企業でも早くから、このような状況になる事を察知していたアステラスや武田薬品は早くも海外売り上げ比率を60%以上に持って行っているから流石よね。
今後も新薬が出なかったり、海外売り上げ比率が向上していかない企業に勤めているMRはやっぱり早めの決断が必要よ。
今の転職市場がどうなっているかだけでも情報収集しておく事をお勧めするわ。
情報収集するなら、やはりDODAエージェントサービスで転職と転職エージェントのパソナキャリアがお勧めよ。
情報量とサポートの手厚さが違うわ。