みなさんこんにちは
現役オンコロジー(抗がん剤)専門MRのゆってぃーよ。
この週末に3年ぶりにPIPで退職を余儀なくされた柴田くん(仮名)と飲みに行ってきたわ。
PIPプログラムに入って次の転職先が決まるまでの約3ヶ月は本当に死にそうな顔していたわ。
今日はその後の柴田くんの生活に迫ってみるわね。
柴田MRがPIPに入った原因
柴田くんは実績はそんなに悪くなかったのよ。
全国順位で真ん中くらいだったと思うわ。
当時の年齢が29歳でMRキャリアとしては、そこそこあったわよ。
ただ兎に角、良い人で気が弱い。
良い意味でも悪い意味でも「適当」が出来ないMRだったわ。
実績が上がっても下がっても「理由はよく分かりません」って会議で話していたわ。
実際、実績の上下なんてMR活動とは関係ない「患者の増減」「ガイドライン改定」「発注のタイミング」が良くあるのよ。
だから正確に実績の理由を詳細に報告する事なんて不可能なのは確かよね。
そこらへんは「適当に」対応できれば良かったんだけど真面目な分、不器用だったのよ。
私が客観的に見ていてPIPに入ってリストラされるべきMRではなかったわよ。
私よりも全然、真面目にコツコツ仕事をしていたMRだったわ。
ただ大人しく、優しい雰囲気の柴田君の事を上司が気に食わなかったみたい。
ガンガン詰められていたわ。
そこを上手く交わせなかった柴田くんも不器用だけど、人それぞれの個性だと思うわ。
結局、PIP期間中のパワハラまがいな追及に耐えきれず他社へ旅立って行ったわ。
久々に再会した柴田くんは相変わらず真面目な良い奴だった
3年経ったけど全く変わっていなかったわ。
良い意味では真面目で良い奴、悪い言い方では応用が効かない不器用な奴。
全く変わっていなかったわ。
でも何が変わったかと言えば柴田君のQOL(生活の質)。
今の会社で先日、昇格もして順調にキャリアアップが出来ているんだって。
昨年、結婚もしたみたい。
会社の人間関係も良好で、順調って言っていたわ。
会社の方針や上司の好き嫌いで柴田君の評価は180℃変わった。
柴田君のポテンシャルやスキルは大して変わっていない。
前の会社ではPIPに入りリストラ候補生。
今の会社は昇進もさせてくれる良い評価をもらっている。
これって何が違うと思う?
そう!
会社が違う。
前の会社では柴田君を育てる事は疎か、首切りを実施していた。
今の会社は柴田君の個性を理解して、成長サポートさせた。
どっちが魅力のある会社かしら。
柴田君は転職でギリギリ助かった
柴田君は転職という選択を早期に出来たから本当に良かったと思うわ。
転職という選択をせずに精神疾患を患ったり、転職が出来ない年齢のおじさんMRのPIPなどは本当に辛いもの。
柴田君を見てつくづく勤める会社によって人生がここまで変わるんだなって思ったわ。
MR活動なんて、どの会社にいっても大して変わらないわよ。
でも会社によって本人の幸せ度は全然違うんだなって思ったわ。
まとめ
PIPに入って退職した柴田君だけど今は幸せな生活を送っていたわ。
MR活動なんてどこの会社でも大差はないけど、PIPを悪用している会社や、部下を育てる事が出来ない能力が低い管理職が多い会社などは確実に存在するわよ。
しっかりと企業分析をして、自分に適している企業を見極めてね。
PIPを乱発する会社でも人によっては昇進などのスピードが早いメリットもあると思うし、人を育てる文化がある会社は雇用の安定はあっても昇進のスピードが遅かったり、それぞれ特徴があると思うわ。
何より、柴田君が現在幸せな事が本当に良かったわ。