みなさんこんにちは。
現役オンコロジー(抗がん剤)専門MRのゆってぃーよ。
今日は最近メディアを賑わせているアストラゼネカのリストラ訴訟について考えていくわね。
アストラゼネカとは
アストラゼネカは、イギリスに本社を置く外資系の超一流製薬企業よ。
1999年にイギリスの大手化学会社ICIから医薬品部門が分離したゼネカとスエーデンに本拠を置き北欧最大の医薬品メーカーであったアストラが合併して誕生した。抗がん剤であり、上皮細胞成長因子阻害薬の「イレッサ」の承認を世界に先駆けて日本で獲得したが、副作用などが問題となった。
日本には現地法人として、大阪市北区大深町のグランフロント大阪内に、アストラゼネカ株式会社本社を置く。また東京都千代田区の丸の内トラストタワー本館内に東京支社を置いている。
(出典:wikipediaより)
(AnswersNEWSより)
売り上げで世界の TOP10企業よ。
アストラゼネカはオンコロジー、循環器、呼吸器などに注力していて、抜群の製品力を持っている会社よ。
リストラゼネカにいつの間にかに変身
2017年5月と7月にそれぞれ現役社員から集団訴訟を起こされたの。
5月はMR歴が20年以上あるようなベテランMR3人が、7月にはベテランMR8人が一方的に降格・減給をさせられたとして東京地裁に集団訴訟をした事件よ。
全員が十分な説明がないうちにPIP(=業務改善計画)の対象となり、不当な課題が設定され合格基準も不透明な中で全員がPIPに不合格という流れよ。
担当施設を取り上げたり、「追い出し部屋」に配置転換されたりしたみたい。
アストラゼネカの評価体系
2015年から評価体系を一新したらしいのよ。
職務等級は高い順に「大学病院、重点施設」「地域の基幹病院」「地域の病院+開業医」「開業医」の4つなったの。
そこまで間違っている訳ではないと個人的には思っているんだけど、開業医担当のベテランMRからは相当な反発があったみたいよ。
評価体系を一新するのであれば、大学などの重要施設を持っている若手MRを昇進させてあげて時間をかけて浸透させれば良かったのに、いきなり変更したから現場は混乱したみたい。
首切りしてるけどジャブジャブ中途採用をしているね
恐ろしいことに、どんどんPIPを発動させて社員の首を切っているけど、中途もジャブジャブ採用させているわよね。
しかも待遇はかなり良いみたいよ。
年収1200万くらいの提示がどんどん出ているみたい。
私も先日、誘われたわ。
断ったけど・・・
会社のモラルが欠けている。
きっと今回、訴訟を起こしたMR達はスキルの乏しいMRで、その人達にも責任はあると思うわ。
でも会社は採用した責任がある訳だし、訴訟を起こしたMRの上司達は人を育てる事が出来なかったんだから、上司にも責任はあるわ。
その中で、一方的にMRにだけ責任を追わせて「リストラゼネカ」をするのは残酷よね。
まとめ
外資系企業の特徴だと思うけど、方針が決まったら行動がとにかく早い。
評価体系もそうだけど、 PIPも毎年、全MRの10%くらいが入る見たいよ。
下位10%を切って残りの90%で組織を作っても、そこでまた下位10%が出てくるんだから意味ないのよ。
会社は採用を慎重になって、採用したからには社員を大事にしてほしいわ。
そしてダメなMRも一定の割合でいる事を理解するべきよ。
そのやり方を変えないと、優秀なMRもみんな辞めて行くわ。
PIPに入って人間の人格が崩壊して行く姿は見たくないからね。