みなさん、こんにちは。
現役オンコロジーMRのゆってぃーよ。
先日、前の会社の同僚(仮名:田中君)と久々に電話をしました。
電話した同僚は仕事は順調で今年の4月から名門大学病院の担当に異動してプレイングマネージャーに昇進していた。
その中で、田中君の会社が現在、大改革をしているという話を教えてもらった。
他社がやっているリストラではないが戦々恐々な状況になっているとの事でしたので今日はこの事について書いていきますね。
営業所を削減して所長が管理するMR数を今後は増やしていきます。
田中くんの会社は支店と営業所の数を削減する事を表明したらしい。
コロナの影響もきっとあったんだと思う。
人員の削減はしないと言っているが営業所の数が減少すれば、管理職の人数は当然減るでしょう。
この事から考えられる事は今まで所長をしていた人がMRに降格になるという事。
別に降格になっても、リストラされる訳でもないし、年収は確かに下がるかもしれないが年収1000万円を下回る事は無いと思うので外から見ている限り、大きな問題にはならない。
確かに今までMRに命令出来た立場の人がMRに降格して指示を受ける立場になる事がプライドが許さないと思う人もいるでしょう。
しかし所長にとってはMR降格は致命傷になりかねないと思って必死に各所長達はアピールしまくっているらしい。
なぜ所長がMRに降格するとサラリーマン人生の致命傷になるのか?
特に所長経験が豊富なベテラン所長であればあるほど、そのリスクが高まっていく。
10年以上所長をしている所長さんは10年以上MRをしていない浦島太郎MR
10年以上、営業所の所長という業務をしていた人は当然、10年以上MRをしていない人。
きっとそのベテラン所長さん達はMRとして優秀だったから所長になったのだと思うけど10年以上前にMRとして優秀な働きをしていても今の時代のMRの働き方とは大きく異なる。
10年前であれば接待も出来た時代だし、訪問規制に関しても今のようなガチガチな規制が無かった施設も多かった。
Web講演会も今のように乱立はしていなかったし、多くの製薬会社が導入しているVeevaのような詳細な活動入力もない。
また情報提供ガイドラインの施行前なのでMRとして出来た事も多くある。
この時代に優秀なMRでも今のMRの働き方とは大きく異なる。
そしてベテラン所長のありがちな「自分はMRを育成するのが仕事だから学術知識はMRに任せる」という考え。
MRと同行しても医者と話す事なく銅像のように立ち尽くし、医者との面会が終わった後にMRに対して文句を言って「これはコーチングだ」と主張する。
このような所長が今のこのコロナ禍で活動がかなり制限されている中でMRとして活躍できるイメージは全く無い。
外から見ている以上に所長達は自分がMRとしてもはや通用しない事を分かっていると思う。
MRに降格されたらサラリマン人生が終わると思い必死に会社にアピールする所長
営業所の数が減れば当然、所長の人数も減る。
当然、所長からMRに降格される人も出てくる。
ここまで分かっているので、各所長は必死にアピールしているらしい。
各医療機関がコロナ禍で訪問は最低限の人数と言われている中で毎日、同行予定を組む所長。
エリアの分析をして会社にアピールしたいからMRにしょーもない報告をひたすら求める所長。
部下からの人気や評判を得るために気持ち悪いくらいご機嫌を取る所長。
とにかく、なり振り構わずアピールするためにMRを振り回しているとのこと。
こんな事をしてもMR目線で考えればプラスに働く事は無いと思うけど、支店長や部長に対してアピールが出来れば良いので現場の事なんでどうでも良いのでしょう。
所長歴が10年以上のベテラン所長さんにとってMRへの降格は致命傷になるので必死な話のまとめ
営業所が削減される事から所長が戦々恐々としている話を聞いた。
確かにベテラン所長さんがMR時代にしていた仕事と今のMRの仕事は大きく異なる。
ましてや、所長になった事にかまけて勉強を怠ったり「自分はMRのコーチングを仕事だ」と同行しても医者と話もしない。
こんな所長がMRに降格してしまったら多分、現在のMRとしては通用しないでしょう。
きっと所長自身もそれは理解しているから必死に会社にアピールしているのでしょう。
確かに、この所長がMRだったら絶対にヤバイよねって人いますよね。
そんな所長がMRにPIPを発動されたりしているけど、同じMRという土俵で考えれば、このPIPに入れたMRよりも所長の方がヤバいとも感じる。
やっぱり感じる事は製薬業界の楽園は崩壊して、変化に対応出来て、立場にあぐらを書く事なく努力する人のみが生き残れるんだと思う。