みなさん、こんにちは。
現役オンコロジーMRのゆってぃーよ。
MRの皆さんは領域問わず担当している製品力っていかがですか?
私は生活習慣病MR時代だけでなくオンコロジーMRになってからも製品力が乏しい薬剤を担当した事があります。
製品力が無い薬剤を担当するのって本当に辛いですよね。
今日はこの事について書いていきますね。
専門領域でも生活習慣病領域でも製品力がないと辛い。
過去、ブログで生活習慣病領域の未来は厳しく専門領域にチャレンジする事を強く勧めてきた。
その中で稀に聞くコメント「私は専門領域でMRしているけど生活習慣病領域と差がないと感じる。」というもの。
これに関しては、本人のMRとしてのスキルが大きな要因だと思うけど、もう一つ原因があるとすれば「製品力」だと思う。
最近の新薬を見ると今はあまり使われていない過去の標準薬に対して優越性を証明して更に新薬加算が上乗せされた高額な薬が多く発売されている。
現在の標準薬に比べてデータがなく、薬価だけが高い。
もちろん薬剤が増えれば治療選択の幅が広がるので良い事だけでも、どんな薬でも発売になれば売れると思ったら大間違いだ。
このように専門領域薬剤であっても他剤に比べて良いデータがなければ処方されるシーンも限定的だし、継続的な情報提供に苦労すると思う。
製品力が無い薬剤を担当するとDrと面談するのも苦労する。
医者と面会するには色々な理由がある。
その中でMRが医者に面会する最大の理由は「医薬品の情報提供」に尽きるでしょう。
もちろん安全性の情報収集も大切な理由になるが、情報収集するにしても医者に処方してもらわない限り、情報収集のしようがない。
医薬品の情報を提供する上で大切な事は2つ
・提供する情報があるか?
・顧客をその情報を欲しているか?
情報を提供するにも、その薬剤にデータが無かったり、ガイドラインなどで低い位置づけで処方シーンがあまりなければ、顧客はMRと面会するメリットはあまりないと思う。
これに関しては領域関係なく専門領域であっても当たり前に起こる事だと思う。
そして発売してかなりの時間が経過している薬剤も同様だと思う。
発売して10年近い年月が経過していれば、臨床試験を組まれる事もなくなってくる。
そうすれば新しいデータも出てこない。
年月が経過していれば使用経験もそれなりにあるので今更、MRに聞きたい事も出てこないでしょう。
そう考えれば、オンコロジーのような専門領域であっても他剤と変わらないエビデンスしかない薬剤や、特許切れ目前のベテラン薬剤だと厳しいんだと思う。
オンコロジーMRであってもWeb面談などのアポイントが取れていないMRが多い。
オンコロジーMRであっても面会してくれないDrは確かにいる。
しかし基本的にアポイントのネタに困らないのは、とてもありがたいと感じている。
過去の記事にも訪問目的捻出はオンコロジーMRになって無くなったストレスと書いている。
訪問目的捻出、宣伝許可、値引き対応、MS対応、不要な人間関係、オンコロジーMRになって無くなったストレス
私は幸いにも「Drが会っても良い」と思ってくれるケースが多い。
しかしオンコロジーMRであっても月に数件しか医者と面会が出来ないMRがいると聞いた。
現在はWeb面談が中心だし、面談するにしても必要最小限と病院から通達されている。
その中で双方間でコミニュケーションを取るのは医者からしても手間ではあると思う。
医者が手間を掛けても「このMRの話を聞きたい」と思うかで面会の回数が異なっていると感じる。
私の知人オンコロジーMRは直接訪問とWeb面談合わせても月に5回くらいというMRがいる。
確かに担当している製品ラインナップを見ても、なかなか厳しいと感じる。
個人の努力で補える部分はあると思うが、そんな個人の努力がなくとも製品力がある薬剤を担当していれば、簡単にアポイントもらえるし、医療者側から問い合わせも多い。
ちなみに、コロナ状況で弊社は弁当が提供出来ない状況ではあるが、新たなデータが発表された事もあり、弁当もお茶も提供せずにこの3ヶ月で6回の説明会を実施した。
これは私の努力とは関係なく単純に担当している薬剤の製品力がある事が要因だと感じている。
製品力が無い製薬会社でMRするのって本当に辛いという話のまとめ
私は生活習慣病も長年担当した経験がある。
そして製品力がない抗がん剤を担当した事もある。
そこで感じる事は、領域問わず製品力がない薬剤を担当するのは辛いという事。
もちろんMRの工夫や努力の範疇でどうにかなる部分もある。
しかし一度、製品力ある薬剤を担当すると、製品力の乏しい薬剤はもう2度と担当したくないと感じるくらい顧客の反応が違う事を実感する。
患者さんの事を考えたら製品力の乏しい自社医薬品を使うなら他社の優秀な薬剤を使ったほうが良い。
それでも自社医薬品を売らなければいけないのがMR。
もちろん現在でも私は他社品を勧める事がある。
しかし、それは自社品に確固たるポディショニングがあるからだ。