みなさん、こんにちは。
現役オンコロジーMRのゆってぃーよ。
最近、製薬会社のPIPの話って聞かなく無いですか?
一昔前は、周りへの見せしめの様にあえて皆が分かるようにPIPを発動していましたよね。
過去にこんな記事を書きました。
この時期にアストラゼネカMRから色々と話を聞いていたけど、かなりエグかった。
PIPに入ってしまったMRもかなり精神的に追い込まれて辛そうだったけど、見ている周りのMRもキツそうだったと。
「お前らも適当な事してたら、このようになるからな!」と見えないプレッシャーを掛けられているようだと言っていた。
しかし、最近は公開処刑のようなPIPの話はあまり聞こえてこない。
今日は推測も含めて、この事について書いていきますね。
大前提としてPIP自体は悪い制度ではない。PIPをリストラの道具として使う事が問題。
PIP自体は悪い制度ではない。
苦戦している人を会社がサポートする素晴らしい制度。
目標を設定して、目標達成に向けて本人が頑張る。
そして会社が成長をサポートする制度である。
PIP=リストラというイメージが定着した最大な原因は、会社がこの制度を悪用してリストラ手段の道具としていたからだ。
もしかしたら製薬会社の中でもPIPを正しく運用してMRの成長サポートに取り組んでいる会社もあるかもしれないが、一部の外資を中心に悪用していたからイメージが悪い。
各社、公開処刑のようなPIPは企業イメージを著しく損なう自覚を持ち始めた。
今まではPIPが発令されたMRは精神をズタズタに削られて、抵抗する精神力もなくなり自主退職していくのがスタンダードであった。
しかし近年はPIPに入れられても戦うMRが出てきた。
特にアストラゼネカのPIP訴訟は一般紙やテレビでも大きく報道されたので製薬業界の人でなくても知っている人が多い。
また外資系などの労働組合がない製薬会社は相談する場所が無いと思っていたが、東京管理職ユニオンなどの団体に相談出来る事も徐々に浸透していった。
このように戦える場所が整って泣き寝入りしないMRが増えてきた事によって、公開処刑のような明からさまなPIPによる追い込みは見かけなくなったんだと思う。
日本の法律において指名解雇が出来ない状況がある。
今までは一目瞭然で分かりやすい追い込みをしていたけど、今後は緻密に用意周到に追い込んでくるので注意が必要だと思う。
基本的な行動で足元をすくわれないように注意が必要
製薬会社は不要なMRを削減したいと考えている事に違いがない。
その中で指名解雇やPIPによる明からさまな追い込みが出来ない状況から今後は緻密に追い込んでくる事を想定しておく必要がある。
今のご時世、公務員を接待したり明からさまなコンプライアンス違反をするMRはいないでしょう。
しかし些細な違反でも注意が必要だ。
例えばこのような事柄
・外勤をしていないのに日当を請求する。
・営業車で担当エリア外で度が過ぎた運転。
・意味がなくとも会社が指示した行動を取らない。(Web面談、意味不明なファイル入力、活動入力等)
1つ1つは大した話では無いけれども、このような些細な違反事例が積み重なっていけば十分、懲戒対象になってしまう。
会社はMR削減に目を光らせていると考えて、足元をすくわれない対応が大切だと思う。
MRのリストラ手法であるPIPを派手に実施して公開処刑するケースをあまり見かけない。でもね、のまとめ
ひと昔前は明らさまにPIPを発動して辞めさせたいMRを公開処刑していた。
しかし、今はこのようなリストラ方法をマスコミが大きく取り上げた事もあり、あまり見かけない。
あまり見かけないから、リストラが無くなった訳ではない。
MR削減は今後も当分続く事が想定される中で会社としては辞めさせたいMRを水面下でロックオンしている事は間違い無い。
その中で些細な事で足元を救われない為に基本行動はきっちりやったほうが良い。
・日当の不正請求。
・営業車、会社携帯の私的利用。
・社内テストで不合格。
・報告物を出さない。
・会社の指示通りの行動を取らない。
このような些細な行動が積み重なれば、会社の思う壺になってしまうので、きっちり取り組んでいきましょう。