みなさん、こんにちは。
現役オンコロジーMRのゆってぃーよ。
毎年、Answers Newsさんが有価証券報告書をもとに製薬会社の年収ランキングを発表してくれますよね。
今年も2020年版製薬会社年収ランキングが発表されました。
この金額を多面的に考えていきたいと思います。
年収1000万円オーバー製薬会社は過去最高の11社
(AnswersNewsより)
過去の年収ランキングと大きく代わり映えしていないと言えばしてない。
今回の年収ランキングの特徴
・年収1000万円オーバー企業が11社
・年収1000万円オーバー企業の内訳は大手企業と新興企業の半々
・大手BIG4(武田、第一三共、アステラス 、エーザイ)に加えて中外製薬
大手製薬会社に勤務すれば特別な昇進がなくとも年収1000万円以上稼げる事が分かる。
製薬会社年収ランキングはMR年収ランキングでない事に注意が必要
この年収ランキングは、その企業に勤めている正社員の年収ランキングである事に注意が必要。
高卒で入社する工場勤務の社員も本社の内勤部門の社員もMRも全て含まれて平均値を出している。
一般的には営業職は様々な手当も付くしボーナスも高いのでMRの年収ランキングにしたら、この金額はもう少し高くなると思う。
また、このランキングを見るときに平均年齢と勤続年数を見る事も大切。
同じ年収1000万円でも、平均年齢45歳で1000万円と40歳で10000万円では価値が異なる。
また勤続年数も確認しよう。
新興企業だと年収高いけれども勤続2〜3年になっており、高額で転職した一部の社員がこの年収を引っ張っている可能性が高い。
キョーリン、大日本住友、協和キリンも年収900万円前後に位置付けられている。
個人的には小野薬品や塩野義がもう少し給料上げても良いのではないかと感じる。
しかしながら全体的には年収が高い業界と言って間違いがないでしょう。
「こんな高収入はいつまでも続くわけがない」という意見は間違ってないとおもうけど、
誰しも大手製薬会社に勤めれば40歳を超えたくらいで1000万円近い年収がもらえる。
こんな美味しい状態がいつまでも続く訳ない。
このような意見を聞く機会が多いし、私も今後の改悪はあると思う。
しかし過去にこんな記事も書いている。
今後MRの年収がどれくらい下がるのか勝手に予想してみようと思う話
この記事は最悪を想定して、ここまでのトレンドは示さないと思う。
最悪を想定して、その最悪の状態でも生き抜ける心構えが必要という記事。
少なくともCOVID-19で仕事が楽になって、みなしの時間外勤務をほぼしていない状況から営業手当が少なくなったり、思うような営業活動が出来ていない現状からMR個人の業績賞与の係数が少なくなりボーナス額が少なくなる事は容易に想像がつく。
どれくらい年収の改悪が起きるかなんて未来の話は分からない。
しかし製薬業界が年収が高い業界である事はそう変わらないと思う。
問題になってくるのはMRの人口減少が加速度的に増しているので、その会社に居続けられるかがポイントになる。
2020年最新の製薬会社年収ランキングを確認していくのまとめ
このような年収ランキングは有価証券報告書から算出されるので外資系製薬企業は書かれていない。
外資系企業の年収は内資企業の年収を参考に算出しているので平均年収で考えた時に大きな差はない。
しかし外資は賞与の依存度が高いので多くもらっているMRと少ないMRの幅がある。
平均にしたら同じでも、振れ幅が大きい特徴がある。
今回の製薬会社年収ランキングは大きな代わり映えはない。
大手製薬会社に勤めれば特別な出世などがなくとも年収1000万円近くはもらえると言う事。
そして製薬会社の報酬を考える時には年収だけでなく福利厚生も考える必要がある。
YouTubeゆってぃー薬品「製薬会社に勤めるMRの福利厚生が凄すぎる!!」の生原稿
このような事を考えても金には恵まれた事がよく分かる。
今後は年収の改悪はあるだろうけど、大きな減少は考えづらい。
問題になるのは、その会社に居続けられるかどうかだと思う。