MRの出世 医学部について

大学病院担当MRに可能なら30歳までに遅くとも35歳までになった方が良い話。

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みなさん、こんにちは。

現役オンコロジーMRのゆってぃーよ。

MRのみなさんは、どのような施設を担当していますか?

社内でキャリアを考える時も他社へ転職を考える時にも「MRでどのような経験を積んだか」は大事なポイントになる。

その1つの経験として「大学病院担当」がありますよね。

今日はこの事について書いていきますね。




MRの担当施設で一般的なステップアップを考える

ある程度の規模の製薬会社で考えていく。

①GP(開業医)

多くのケースはここからスタートする。

②HP(基幹病院)

地域の中核病院のイメージ。〇〇市民病院や日赤、済生会などが該当。

③HP(大学病院)

地方の国立大学(旧帝大除く)や私立大学が該当。

④HP(有名大学病院)

旧帝大、慶應、慈恵など有名私立大学が該当。

担当している領域や会社の製品ラインナップによって施設重要度は異なるけど一般的にはこのような順位付けになる事が多い。

ちなみに②HP(基幹病院)でも岡山県の倉敷中央病院や千葉県の亀田総合病院、東京の虎の門病院などのメガ基幹病院は、どの企業も大学病院担当MRと同じくらいの戦闘能力を持ったMRを配置しているケースが多い。

なぜ開業医担当MRから大学病院担当MRに順位が付いいるのが?

簡単に言えば「難易度が異なる」から。

開業医は標榜している専門はあるけど基本的に限りある設備で治療が出来る範囲内の診療を診ているのが現状。

対して大学病院だと臨床だけでなく、基礎をテーマに研究している医者もいる。

講演会で講演したり学会や各疾患のガイドラインの重役を務めている医者も多い。

多くの医者が診療の参考にしたいと思う医者の先生的な立場の人が多くいる。

また大学病院は治療とは別に学校としての機能も有している。

MRが医学生と直接関わるケースはあまり多くないが、研修医と絡む機会は多い。

研修医の段階から自社医薬品を評価してくれるようになれば、その後その研修医が大学から各病院に巣立って行った時も、そもまま自社医薬品を使ってくれる可能性が高い。

大学病院だと分院などの関連施設も多いので本院の大学病院で採用になっていない薬剤は関連病院でも採用されないケースなどが間間ある。

また、地方になると県内に国立大学が1つという県も多い。

そのような状況下だと、大学が採用になれば患者が来るかもしれないから地域の基幹病院や開業医でも採用しておこうと言う風になりがち。

日本における病院の構造はピラミッド式になっており、その頂点に大学病院。

大学病院を攻略する事により下流の基幹病院、開業医と裾野が広がっていく。

この構造から大学病院担当MRは責任も重く、難易度が高い仕事が求められる。




MRとして次のステップを考える時に大学病院担当程度の経験は必須になる

開業医担当のMRが本社のマーケティング部に異動したいと希望しているとする。

その為に今の環境(開業医)で一生懸命働き英語も勉強する。

この状態で開業医での成績が優秀でもマーケにはまだ早い。

MRとして様々な施設での経験(成功and失敗)がないとマーケティングに異動する事は難しいし仮に異動出来ても、まず通用しない。

また転職を考えた時もそうであると思う。

開業医で「数字の詰め」「忘年会での一発芸」を頑張っていました。

兎に角、がむしゃらに開業医に訪問して製品コール回数を稼いでいました。

個人的には、物凄い熱量と仕事量だと思うので尊敬するけど転職市場ではあまり価値はない。

はやり社内ステップアップを考えても他社への転職を考えても早く大学病院担当になる事は大切だと思う。

私は20代で開業医の生活習慣病担当だった時に上司にずっと「全国どこに飛ばしても良いので大学病院担当にして欲しい」と言っていた。

今、振り返っても当時の行動に間違いは無いと思う。

なぜMRは30歳までに大学病院担当を目指す必要があるのか?

答えは簡単で選択の幅が広がるから。

50歳で初めて大学病院担当MRになったところで意味がない。

キャリアアップを目指す時に経験で足元を見られない為にも早めにMRの担当施設として最も難易度が高い大学病院を経験しておいた方が良い。

逆の見方をすればMR削減傾向の現状の中、大学病院経験程度は当たり前に持っていた方が良い。

40歳のMRがスペックとして生活習慣病を開業医で17年間担当していただけ言われても何の価値もないと感じる。

そのフィールドで言えば25歳のきらびやかな女性MRの方が活躍出来る。

最低でも35歳までには大学病院を経験しはじめて40歳くらいまでには「MRとして開業医から大学病院の全てを経験して成果も出してきた」と言えるくらいにならないと居場所がなくなると思う。

大学病院担当MRに可能なら30歳までに遅くとも35歳までになった方が良い話のまとめ。

MRのキャリアを考えていくのであれば大学病院担当くらいは少なくとも持っていないと厳しいと思う。

ただ個人的には社内でキャリアを考えると他者依存が必要になる。

MRが社内で出世を目指すと他者依存が必要になる。もっと幸せな生き方がある気がする話。

例え大学病院担当になっても生活習慣病だとフォーミュラリーに飲み込まれる。

フォーミュラリーが浸透したらMRが激減する。まずは生活習慣病MRから絶滅ね。

やっぱり最優先事項は担当領域なんだろうな。

オンコロジーMRが有望なのではなく生活習慣病MRが絶望なのに気付かない哀れな話

そうなると30代で開業医で生活習慣病しか経験がないMRはどうしましょうか?



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