MRのお仕事

投与予定患者を上手に聞き出す方法を会議で発表して欲しいと言われた話

投稿日:

みなさん、こんにちは。

現役オンコロジーMRのゆってぃーよ。

オンコロジーMRをしていく上で特に大切な仕事がある。

それは、投与予定患者をどれだけ事前に把握出来ていかという事。

抗がん剤は基本的には1剤で終了するということは稀で1stライン、2ndライン、3rdラインと治療を繋いでいき余命を伸ばす治療である。

その時に治療変更するタイミンングを逸してしまい、治療のバトンタッチが上手く行かなければ患者さんのデメリットになる。

また抗がん剤は99%副作用を伴う治療であるし、癌患者さんは臓器機能や体力が低下してくる事が多い。

なので患者さんの状態によっては抗がん剤の他に副作用を軽減するような薬剤を併用したり、スタートから抗がん剤を減量するケースもある。

どのような患者さんに投与するのかが事前に分かれば、副作用マネージメントの話もしっかり事前に出来る。

だから投与を検討している患者さんの情報を事前に教えてもらうという仕事はとても大切だ。

この投与予定患者について来月の支店会議で発表して欲しいと言われて感じた事があるので、それについて書いていきたい。




投与予定患者の顕在化は取り扱いによっては患者の不幸を願う行為になりかねない。

営業所内でも未だにこんな会話はLINEが飛び交ってますよ。

MR:新規症例1例確認しました!

所長:良くやった!おめでとう。

何がおめでたい事なのか?

癌を患い手術に出来ず薬物療法で少しの延命を狙いにいく人がいたって事実を報告する時に「!」がなぜ出てくるのか?

これと同じように、投与予定患者を聞き出す際にスタンスを間違えると、患者の不幸を願っているようになる。

例えば再発治療に適応がある抗がん剤を担当していて、初回治療中の患者さんの話を聞いたとする。

初回治療の抗がん剤に効き目がなくなってきたら再発治療になるので自分の担当製品を使ってもらえるチャンスになる。

なので初回治療が早くダメになって欲しいと悪魔のような事を考えたり、そんな雰囲気を表に出して医者から怒られたMRを何人も見ていた。

投与予定患者を把握する行為は大切であるが、取扱や言動、立ち振る舞いによっては人の不幸を喜ぶ最悪な人間になりかねない事も忘れてはならない。

投与予定患者の話を上手に聞き出す工夫点を発表して欲しい。

こんな内容を支店会議で発表して欲しいと言われた。

めちゃくちゃ違和感がある。

患者情報の聞き方なんて工夫も何もない。

・投与予定している患者さんはいるのか?

・その患者さんはどのような背景があるのか?

これを医者に聞くだけだ。

ここで大事になってくるポイントはスキルの話ではない。

・医者がMRに話したいと感じる信頼関係があるのか?

・医者がMRに話してメリットが得られるか?

この2つが全てだと思う。

先に話したように、患者の不幸を喜ぶかのような態度をとるMRには絶対に医者は投与予定患者の話などしたくないだろう。

またMRに話した時に明確な減量提案や支持療法について科学的根拠を持って説明してくれるなど、医者側からしてメリットがなければ話す意味がない。

なので、投与予定患者の話を上手に聞き出す方法としては、医者から見て話すメリットがある信頼出来るMRかどうかだけだと思う。

特別な言い回しなどが必要なわけではない。

ストレート質問して正確に教えてくれる信頼関係があるかどうかだ。

だから支店会議で上手な聞き方について発表しろと言われても困ってしまう。




投与予定患者を上手に聞き出す方法を発表して欲しいと言われた話のまとめ

オンコロジーMRにとって投与予定患者について事前に医者から聞くことはとても大切だ。

その中で決して患者の不幸を喜ぶかのような表現、言動、態度はとってはいけない。

そして投与予定患者の情報を事前に先生に教えてもらうポイントとしては、聞き方は方法などのスキルの話ではない。

医者が、このMRに話すメリットがあると感じて、信頼関係があるかどうかが全てだと感じる。

だから支店会議で発表しろ言われても難しい問題だ。

誰かの方法を真似するのではなく、目の前の先生に誠実な対応をして、しっかり学術知識を備えて医者が自分を認めてくれるかどうかがもっとも大切だ。



-MRのお仕事

執筆者:


  1. tomo より:

    読んでいて、すごくあるあるだなと思いました。私はオンコロジー領域MRではないですが、弊社でも患者把握したら同じくショートメールで報告しています。

    どうやったら聞けるか?というディスカッションがよく設定されますけど、実際はストレートに聞くしかないんですよね。
    本当に患者さんの治療に貢献したいという想いを持って接しているかどうか、それだけな気がします。競合品が選ばれても、患者さんの治療が上手くいくといいですねと本音で思えて伝えられるか。そういう事を先生も見ているのかなと思っています。

    こういう発表を依頼されるゆってぃーさんは、社内でも社外でも本当に優秀な方なんだなーと率直に感じました。
    社内での発表、頑張って下さいね!

    • mrnoblog14 より:

      tomoさん

      コメントありがとうございます。
      会社はすぐに、小手先のスキルを求めがちだけど、人と人との関係で生まれる事柄って意外とシンプルな事を分かってないですよね。
      私は社内アピールを上手ではないので、そこか改善していきたいと思っています。
      社内アピールもサラリーマンである以上、大切なお仕事ですから。

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