みなさん、こんにちは。
現役オンコロジーMRのゆってぃーよ。
近年に各製薬会社の大規模リストラは目に余るものがあるわよね。
早期退職は「希望する人が通常の退職金+割増退職金を手にして辞めて行く制度」。
表向きはね。
でも会社の本音を言えば「人を削減するのであれば、辞めてほしい人に辞めてもらいたい。」
なので早期退職を実施する裏には辞めて欲しい社員にスムーズに辞めてもらうために上増退職金とセットで「残ったらPIPに入れる」とチラつかせて話を進める事が往々にしてある。
今日は、早期退職が盛んな現在だからこそPIPに入ってしまった人がとるべき大切な事を伝授していきますね。
PIPについて理解されてない人がいたら過去の記事で確認してみてね。
要は日本の法律を侵さない「解雇システム」として発動させるシステムみたいなもんよ。
正しい理解があればPIPに屈する必要はないわ。
PIPに入れられてリストラに怯えるMRが必ずやるべき大切な事①「録音、写真での事実の保管」
PIPの気配を感じた瞬間から、社内にいる時間の全てと社員と話す電話、メールのやりとり、文書などは全て記録しておく。
特に社内にいる時はいつ話し掛けられるか分からないから長時間の録音が必要になると思う。
携帯電話のボイスメモなどではなく高性能なボイスレコーダーを用意した方が良いわよ。
メールは会社が管理している物なので突然、削除される可能性がある。
かといって自分のプライベートメールに転送してしまったら情報管理でツッコまれる。
なので、時間、差出人、内容が分かるように複数枚になっても写真で残しておくことをオススメするわ。
会社はPIPを長期間発動させる時には「パワハラ 」「不当解雇」を匂わす行動をしかけてくる。
その時に戦うためにもエビデンスの構築は大切よ。
PIPに入れられてリストラに怯えるMRが必ずやるべき大切な事②「複数の転職エージェントへの登録」
PIPに入れられたという事は会社はその人を抹殺しにくる決意表明みたいなもの。
間違ってもPIPは「自分の成長の為のプログラムだ」みたいなお花畑のような事は考えない方が良い。
PIPの気配を感じた瞬間から転職エージェントに登録して転職活動をした方が良い。
会社は絶対にPIPに入れた事が間違いだったと認める事はしない。
この社員はPIPに入れるにふさわしい人間だと既成事実で固めてくるでしょう。
その状況下で働き続けるのも、なかなか難しいと思う。
なのでPIPに入れられた時点でその会社での明るい未来は考えられないので他社で輝ける場所を探した方が良い。
ここで最も大事なのは間違ってもこれから起こりうるPIPの恐怖から転職先を決めずに辞めてしまう事よ。
無職になって食べる事も住む事も出来なくなったら、それこそ地獄よ。
PIPに入れられてリストラに怯えるMRが必ずやるべき大切な事③「会社に辞めないと決意表明、不用意に書類にサインしない。」
PIPにいれても表立っては解雇出来ない事は会社は百も承知。
PIPの追及に屈して社員が自主的に退職していく事を会社は狙ってくる。
なので、始めの段階で明確に「会社は辞めない」とPIPに屈しない決意表明をする事が大切。
この社員は追い込んでもタダでは辞めない面倒な奴って思われれば勝算あるわよ。
後はPIPに入るタイミングで、書類にサインをさせられる事が多々ある。
この書類に書いてある事の妥当性や客観性が正しく理解出来ていない段階でサインをしてしまえば会社の思う壺よ。
「提示された書面を持ち帰る」もしくは「写真を取る」などして、サインは内容を良く考えてからする旨を伝える事が大切。
その書面や写真は会社に労働組合があれば組合へ、組合が無いもしくは組合が力になってくれないと感じたら第三者機関に相談するのも良いでしょう。
東京管理職ユニオン→こちらはあの有名はアストラゼネカのPIP問題を戦ってくれた誰でも入れるユニオンよ。
PIPを発動させても中々、退職に追い込むのは難しくなった現状を理解しよう。
PIPを発動させて社員の育成を何度も試みたが成長が無かったので「能力不足による解雇」をしたという事例の有名な裁判があります。
会社は社員に対して3度も育成プログラムという名のPIPを発動させて成長の機会を与えたが結果、社員の成長は無かった。
なので致し方なく、社員を解雇しました。
会社側が用意周到に退職に追いやった事例に対して「解雇無効」を求めた裁判。
判決は「解雇無効」。
この判例はPIPを語る上ではとても大切な裁判よ。
日本において社員を解雇させるって事はいかに大変な事かを証明した裁判。
PIPのほとんどは会社から解雇を言い渡されるのではなく、自分で辞めて行く。
また厚生労働省は近年、パワハラの規定も明確にしつつある。
・能力を否定するメールなどを本人を含む複数人に送信。
・意に沿わない労働者を長期間、別室隔離、自宅待機させる。
・達成困難な業績目標を課し未達成の時に厳しく追及。
これらの事柄は厚生労働省が明確にパワハラに認定すると定義しているわ。
PIPの気配を感じた段階から上記の事柄を会社がしてきたら逆にラッキーくらい思っても良いと考えるわ。
PIPに入れられてリストラに怯えるMRが必ずやるべき大切な3つの事のまとめ
PIPの気配を感じた時点で、その恐怖から後先考えず自ら辞めてしまう人がいる。
20代30代であれば、退職後に転職先を探す事も出来るでしょう。
でも40代後半から50代のMRさんはPIPに入れられたからって絶対に転職先を決めずに辞めてはいけませんよ。
無職・無収入になったらそれが1番の地獄だから。
PIPに入れられたら必ずやるべき事は
①録音、写真での事実の保管
②複数の転職エージェントへの登録
③会社に辞めないと決意表明、不用意に書類にサインしない
PIPに入れられても会社は解雇出来ないし、不用意に追い込んできたらパワハラで刺せば良い。
1番大切な事はPIPに屈せず簡単に辞めない面倒なMRと会社に理解させる事よ。
一人で戦うのは不安だと思う。
会社に労働組合があれば相談すれば良い。
組合が力になってくれないと感じれば私で出来る事ならサポートします。
東京管理職ユニオンも力になってくれると思う。
他とは各市区町村の役場で無料の弁護士相談などもあるので、そこで戦い方を相談するのもあると思う。
50代でPIPを入れられたけど屈せず会社に面倒なMRと思わせてPIP解除になって今でもその製薬会社で働いている2名のMRを知ってるわ。
正しい理解と正しい戦い方さえ分かれば充分勝算ありますよ。