みなさん、こんにちわ。
現役オンコロジーMRのゆってぃーよ。
10年以上前から、日本ベーリンガーインゲルハイムって製薬業界の「最後の楽園」って言われていたわよね。
その最後の楽園がいよいよ崩壊して、積極的な早期退職を名乗ったリストラ劇を開始したわよ。
今日はその話を書いていくわね。
日本ベーリンガーインゲルハイムとは
ドイツに本社を置く外資系中堅製薬会社よね。
1885年にドイツのインゲルハイム村でベーリンガーさんが作った会社みたいよ。
日本での売り上げは約2500億円でMR数は約1100名で日本国内においては規模としては中堅メーカーね。
循環器と呼吸器に強くて近年はオンコロジー部隊も立ち上がって事業展開をしてるわよね。
ベーリンガーは外資系製薬会社だけれども、内資系企業のように労働組合が兎に角強くて働きやすい製薬会社として有名よね。
給料は大手製薬会社と遜色のない金額が出るみたいだし、福利厚生も素晴らしくて、住宅補助、医療費補助、出産祝い金、営業車のプライベート使用、などが製薬会社の中ではTOPクラスの補助金額があるみたいよ。
循環器、呼吸器と競争の激しい領域で事業展開をしているけど、アステラス、ファイザー、イーライリリーとのコ・プロモーションをしているから助けてもらえて楽って言っていたわ。
仕事はコ・プロモーションメーカーのサポートがあるから楽で、給料は大手製薬会社と同等、福利厚生は製薬会社でTOPクラスの補助が出る、労働組合が強くて権利の主張が通る風土がある。
こんな、会社だから離職率も外資系では一番低い水準よ。
これらのことからベーリンガーインゲルハイムは製薬業界の「最後の楽園」って呼ばれているの。
日本ベーリンガーインゲルハイムの最後の楽園が崩壊した理由
幸せな時間って永遠ではないのよね。
ベーリンガーの楽園は完全に崩壊したわよ。
ベーリンガーの国内売り上げ2500億円のうち、1000億円を誇っていた降圧剤「ミカルディス(合剤含)」が特許が切れたのよね。
今のご時世、特許が切れれば問答無用に後発品に切り替わってしまうでしょ。
ミカルディスの特許がこのタイミングで切れることは、特許の申請をしたタイミングから分かっていたことよね。
一番の問題はミカルディスに変わる新薬を発売出来なかった事よね。
その後も、抗凝固薬や抗がん剤を発売したものの、副作用の多さで医療現場で嫌煙されて、会社が求める販売実績には大きく届かなかったみたいなのよ。
そして今後の新薬にも期待が持てないのが現状。
既存の薬剤の適応追加や合剤の開発が進んでいる程度で、ミカルディスの穴を埋めれるような薬剤は無いっていうのが現状。
ここまで、厳しい状況になるといくら、「最後の楽園」でも徹底的な人員整理が求められるようになるわよね。
ベーリンガーの早期退職を名乗ったリストラ劇とは
MR1100名に対して330名の早期退職を募っているのよ。
普通の早期退職って45歳以上かつ勤続10年以上などのバーが設定されるけど、ベーリンガーの早期退職は30代でも勤続年数が短くても手を上げれるみたいなの。
早期退職って当たり前だけど、普通は手上げ制の希望退職制度でしょ。
このベーリンガーのやり方が、あからさまでしっかりと2・6・2に分けて経営陣が全MRに面談しているらしいの。
2・6・2はお分かりの通り、優秀な2割、普通の6割、ダメな2割よ。
人事との面談で優秀な2割には、内々に次のキャリアなどをチラつかせて絶対に辞めるなって言っているみたい。
普通の6割には、「今やめれば、退職金の上乗せがもらえるし、残っても当面は冬の時代が続くから覚悟せーよ」って少し脅しながら伝えているらしい。
そしてダメな2割には、人事と個別面談を3回も4回も繰り返し行われているみたいよ。
日本の法律上一方的に解雇は出来ないから、人事も「辞めろ」と直接的な言葉は使わないんだけど、人事が3回も4回も早期退職の制度についての個別面談を実施していれば、もはや指名解雇同然よね。
組合が強くて楽園と言われていたベーリンガーがこのようなあからさまな、やり方をしているってビックリよね。
このダメな2割の人たちが例え、早期退職で手を上げなくても間違いなく会社はその社員を排除する動きを取ると思うわ。
ベーリンガー社員で人事とも面談を3回も4回もやっている人達は絶対に今すぐ転職活動をするべきよね。
まとめ
最後の楽園ベーリンガーが完全に崩壊したわ。
あの人に優しい超優良企業が指名解雇まがいの個別面談を複数回実施しているって、やっぱり厳しい時代になったんだと思う。
これは、ベーリンガーに限った事では無いわよ。
新薬を出し続ける事が出来ないメーカーは同じ道を辿ると思う。
後は、今回のベーリンガーもそうだけど、1つの製品に頼りすぎる体制もかなりリスキーよ。
近年、バイオベンチャーが注目を浴びているけど、バイオベンチャーは買収リスクだけでなく、1〜2製品しか販売していないから、特許切れや未知の副作用で一気に転落していくリスクがあるわ。
将来の事なんて誰も分からない。
誰も分からないからこそ、将来のリスクヘッジの為に転職情報は常に収集しておく必要があると思うわ。
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