みなさん、こんにちは。
現役オンコロジーMRのゆってぃーよ。
生活習慣病薬などの売上を上げるために製薬会社はSOV(シェア・オブ・ボイス)というマーケティング手法を使っていた。
競合品よりも製品名をコールする回数を増やして売上を、上げるという安易であるが確かな手法。
しかし近年は副作用が常に付きまとう医療用医薬品を扱うのであれば、ただ製品名をコールするのではなく、適正使用の情報提供が大切だと考え始めた。
そして考えを、改め製品コール数をただ上げるSOVの時代は終わったと、各会社の偉い人達は言いだした。
現にMR全体の人数を減らし、専門性の高いMRを揃える動きが各事業のリストラ、採用状況を見ても分かる。
これが、真っ当な状況だと思う。
ただコロナ禍になり、もうやらないといっていたSOVの時代に逆戻りしてきた。
会社がアホな方針を出すと、それに対して体裁だけ整えていくMRが必ず出てくる。
会社に対してMRが「そんなアホな方針を出しちゃダメだよ」と言っても、通用する訳ない。
だから、黙ってアホな方針をやったふりをする。
やったふりをするMRがダメなのか?
アホな方針通りの活動が評価対象になるなら、やったふりするMRが出てきても仕方ないと感じてしまう。
今日はこの事について考えていきます。
メールを何通送信したか、送信回数をカウントします。
メールを兎に角、送りまくれ!
ターゲットDrに週に1回以上、メールを送れ!
メールを送った回数をカウントして評価するぞ。
メールというのは顧客とのコミニュケーションツールの1つでしかないはず。
手段にも関わらず、この手段の回数で評価するというアホな方針。
なぜメールをするのか?
メールをする目的があるはずだ。
しかし目的なんて、どーでも良い。
こんなアホな方針を立てるから、自分でフリーアドレスを使って架空の医者のアドレスを、作ってそこに送信するMRが続出するんだと思う。
自分で自分が作った架空のアドレスにメールをして、自分がなりすましで自分に返信する。
アホ過ぎませんか?
このアホな行動を取るとMRの評価が上がる。
そして用事もないのに毎週、大量のメールを送りつけられて迷惑する医者も減らせる。
医者の為にも自分の為にも架空アドレスでのメール演技は必要に見える。
資料を郵送するので配送料の精算が出てこないMRは働いてない。
メールとほぼ同じ事だけど、やっぱりアホな事。
病院の駐車場の領収書と同じ話。
病院の駐車場代が発生しないと働いてないと思われるので、アポもないのに病院の駐車場に休憩しにいくMR。
メールだけではなく、郵送もしろと指示を出す会社。
しかしメールと同様で、郵送する目的に話は出てこない。
出てきたとしてもWeb講演会の案内状を送付程度の事でしょう。
宅急便だと、領収書に宛名を書かなければならないので架空は出来ない。
その時に出てくるのがレターパックだ。
レターパック代として精算出来るので、どこに送ったのかまでは分からない。
このレターパック代の精算が出て来ないと、資料の郵送をしていないと判断される。
なので、実際は送ってはいないが、とりあえずレターパックを購入して精算だけ済ませる。
実際、家に大量の未使用レターパックがあるMRがいた。
MRはSOVから脱却すると誓った製薬会社が再び手段を目的にするKPIを設定して迷走している話のまとめ
手段が目的になり、それが評価指標になる。
こうなれば中身がスカスカでも良いから体裁だけ整えようとするMRが出てくるのは当然でしょう。
不正をするMRは良くないかもしれないが、会社の方針もアホすぎないか?
コース回数を上げても意味がないと学んだのではないか?
内容は、問わないからメールと郵送の数が多い人は評価しますってSOVの理論と同じではないか?
会社がアホな事を言い続ける限り、架空のアドレスを作るMRも郵送したフリするMRも出てくるでしょう。
そんなアホな指標で判断するのでく、病院に訪問出来ない状況下でMRがどのような仕事をしているのかを評価すれば良くないか?
その為に所長がいるのでしょう。
所長が正しく評価するスキルがないから、このようなアホな指標が出てくるのか?
会社の中枢がアホなのか、所長の人を評価するスキルが乏しいのか?
ただ、間違いなく言える事は会社の指示だからと何も考えず、毎週中身のないメールや郵送をし続ければ医者は迷惑でしかないという事だ。