みなさん、こんにちは。
現役オンコロジーMRのゆってぃーよ。
2回目の緊急事態宣言が出てみなさんの施設状況いかがですか?
私の担当施設は、大きな変化は今の所はないけど「本当にそのアポは訪問じゃないとダメなのか?」という薬剤部チェックが入る事になった施設がある。
今日は、前のエリアを回っていた時に仲良かった他社MR(仮名:永田くん)に教えてもらった事件の話です。
結論を先に書きます。
やっぱり製薬会社は自分の利益しか考えていない事が良くわかった。
コロナ禍における医療機関の典型的なMR訪問ルール
各施設によって訪問ルールは様々でしょう。
今のご時世、アポ無しフリーで病院に訪問出来る施設は無いでしょう。
厳しい施設では如何なる理由があってもMRの訪問を禁止している施設もあるし、電話や郵送も病院業務に支障をきたすこ事から禁止している施設もある。
その中で私の担当施設や周りのMRの話を聞いて訪問許可を出している施設のルールをまとめるとこんな感じになる。
・情報提供の基本はオンライン、面会しなければならないケースのみ事前にアポイントを取得してからの訪問。
・マスク、検温、除菌の感染対策の徹底。
・滞在時間は最小限に留めてアポイント終業後は速やかに退出。
・訪問人数は最小限に留める。
当たり前の内容でしょうね。
上記の内容で1つでも破ってしまったら、絶対にトラブルになると思いませんか?
病院に訪問出来るアポイントは極力、所長が同行するとの業務命令。
永田くんの上司は訪問出来るアポイントには基本的には全て同行するらしい。
その理由として表向きには一緒に施設攻略をしたいから。
しかし、本心を推測するとざっとこんな感じと言っていた。
・MRが本当に訪問しているのかチェック
・医者としっかり準備をした面会出来ているかチャック
・現場でMRと一緒に取り組んでいる事を支店長にアピールする為
・本部からMRと同行するように指示が出ている
永田くんが所長に「今は感染リスクを少しでも減らす為に訪問は最小人数と言われているので同行は避けた方が良いのではないでしょうか。」と提案した。
所長からの返答は「MRと所長の2人での訪問が最小人数だろう。」と全く理解を示さなかったとの事。
そんな感じで、ある診療科の部長に講演会の打ち合わせでアポイント訪問をする際に所長がついてきたらしい。
MRと所長の2名で病院に訪問して医者と面談した時の出来事。
講演会の打ち合わせだと資料を広げたり、演者候補のすり合わせなど話す内容が多いのでWeb面談だと伝わりづらい。
そんな事で医者の希望もあり直接訪問する事になった。
永田くんはしっかりと訪問準備として打ち合わせ資料を準備して、関連したデータもすぐに示せるように勉強もしていた。
講演会打ち合わせという面会目的は十分に達成できたと感じたが最後に先生がこんな事を言った。
「今日、所長さんが来た理由は何?」
当然の話だと思う。
一生懸命、紹介している永田くんの後ろで所長は何をする訳でもなく「うんうん」と頷いているだけで何も話さない。
先生からしたら、必要最低限の人数での訪問がルールの中、何も話さない所長が何を目的で来たのかが分からない。
そして、この所長が先生に言った言葉で怒らせた。
「いつも永田がお世話になっているのでご挨拶に・・・」
先生が、そんな事が理由で訪問するのは間違っていると怒ったらしい。
所長が訪問する理由が挨拶なのであれば今度は来ないで欲しいと、その場で所長が出禁になった。
必要最低限の人数で面会するのが大前提。
2名で訪問するのであれば、2名で訪問しなければならない理由が必要。
そのような意味で、この所長は訪問準備を全くしておらずMRを足を引っ張った結果になった。
コロナ禍で不要な上司同行して出入り禁止になったMRの可哀想な話のまとめ。
コロナ禍においてもMRに訪問して説明して欲しいというリクエストをもらう事も多々ある。
そのような際も施設のルールを正しく守り、感染拡大をさせない意識はとても大切だ。
最小人数での訪問を指示しているのにも関わらず、病院の方針を無視して用事もないのにMRの後ろにくっ付いてくる所長は、迷惑でしかない。
そして同行している理由を聞かれて「ご挨拶」などとアホな回答をしているので目も当てられない。
きっとこの所長にとって病院のルールやコロナの意識、他人に迷惑を掛けないなどの視点は全くないんだと思う。
MRと同行する事によって本社へのアピールが出来れば、医療機関の状況なんて関係ない。
こんな所長は、極一部かもしれないが、こんなマジキチな所長がいる事によって、やっぱり製薬会社の根幹は自分に利益しかないんだと感じてしまう。