みなさん、こんにちは。
現役オンコロジーMRのゆってぃーよ。
お子さんがいる人達に質問です。
「子供が医者になりたいと言ってきたら、どうしますか?」
医者という職業を日々見ているからこそ分かる事柄やお金などの物理的な事柄まで私見を書いて行くわね。
MRだからこそ、医者という仕事の良い点と悪い点をしっかりと教えてあげよう
医者になるメリット
・人を救う事が出来る(心底、感謝される体験が出来る数少ない職業)
・絶対的な社会的地位が得られる(世間では医者の事を「お医者様」というくらいの存在)
・高収入が得られる(職場によるけど、バイトすれば1000万円を下回る事はない。高齢になっても稼げる)
他にもあると思うけど、MRとして横から見てるとこれくらい。
医者になるデメリット
・お金がかかる(予備校、医学部学費等)
・勉強が大変(人生の大半を勉強で過ごす人もいる。青春などは無い)
・仕事の業務量が多い(当直、外来、検査、手術、カルテ作成、論文作成、学会発表などなど)
・努力と年収が相関しない(勉強も業務と考えるときに医者の時給は滅茶苦茶安い)
・医者の世界は狭いので人間関係に疲れる(医師の世界は封建制度)
病気の人を救いたいという高い志だけで成立する職業では無いと思う。
幼い時から勉強して、青春(恋愛、部活、バカな事)という掛け替えのない物を失って勉強する。
医者になってからも、忙殺的な忙しさの中で働かなければならない。
年収も大して高く無い。
昔担当していた、基幹病院の部長(47歳)だった先生の年収は1200万円。
プラスしてバイト先から400万円、メーカーからの講演依頼などで100万円で合計1700万円だった。
バイトや副業しなければ病院から支給される年収は1200万円。
Fラン大卒の30代半ばの底辺MRである私と年収がほぼ同じ。
日当などの福利厚生を入れれば私の方が年収高い。
掛け替えのない時間を全て勉強に費やして、医者になってからも忙殺的な業務量をこなして、収入もたかが知れている医者という職業を患者から「ありがとう」と言ってもらえる事をやりがいに、続ける事が出来るだろうか?
いくらMRの子供でも私立の医学部に通わせるのはかなり大変だと思う
国立大学であれば6年生とはいえ、年間50万くらいなので総額350万円〜400万円くらい。
これならMRの収入があれば問題なく子供を通わせる事が出来るわよね。
問題は私立大学よね。
私立大学で最も学費が安いのが国際医療福祉大学で6年総額約1850万円。
逆に最も高いのが川崎医科大学で6年総額4550万円
どこの大学に行っても得られる資格に違いはないわよね。
私立大学の学費と偏差値はある程度、相関性がある。
学費が安い大学は国際医療福祉大に次いで慶応、慈恵、日医
学費が高い大学は川崎医科に次いで金沢医科、北里、福岡
学費の安い私立大学に行ける偏差値があれば国立医学部に入学する事が出来る。
厄介なのは、中途半端に勉強が出来て医学部を目指すケースよ。
私立中学、私立高校を卒業して、3浪して川崎医科大学にやっと入学したとかはかなり高いわよ。
医学部浪人の予備校費は年間300万円〜500万円くらいと言われている。
そう考えると、莫大なお金をかけて家族を破産寸前まで追い込んでまで、やるべき職業なのかは疑問が残る。
最近は私立大学の学費は下がってきているし、様々な奨学金制度があるとはいえ厳しいと思う。
ゆってぃー家の坊主が「医者になりたい」と言ってきたら国立を進めるわ。
もし、中途半端な学力のクセして医者になりたいという確固たる志だけは持ってたら川崎医科大学附属高校に入学させて、専業主婦の妻をフルタイムで働かせる。
そうなったらうちの奥さん怒るだろうな〜。
この高校に行けば浪人と予備校にかかるお金が削除されるから結果、安いと思う。
まとめ
自分の子供が医者になりたいと言ってきたら、あなたならどうしますか?
子供の将来の選択を狭めてしまうような親にはなりたくない。
でも、勉強が少し出来るからって医学部を目指すのも間違っていると思う。
もっと言えば、私立の医学部へ通わせるのはかなり家族の生活が変わってしまうと思う。
今一度、医者とはどういう職業なのかを考えるべきだ。
ちなみに私が医学部に入れる学力があっても多分、行かないと思う。
それくらい大変な職業だと思うし、金銭的なリターンは少ない。
だからこそ、その現状で医者をしている人たちを心底尊敬いている。
うちの坊主が天才的な学力を有していて全て公立学校で医学部まで卒業できるのであれば、青春も謳歌出来るし応援したい。
ただ、親のエゴで子供の貴重な青春時代を取り上げて医学部を目指させるのも違うと思う。