みなさん、こんにちは。
現役オンコロジーMRのゆってぃーよ。
先日の会議で面白いシーンを見かけた。
会議の午後のセッションで本社の研修トレーナーがDr役になって皆んなでロールプレイを実施した。
そこで40歳のベテランMR(仮名:吉野さん)がま〜あグダグダで、お粗末な内容だった。
あの年でグダグダになってしまうと周りも気を使って指摘しづらい。
きっと20代の若手MRがこのような内容だったら周りのメンバーにボロカスに指摘されていた事でしょう。
今回、わざわざ本社の研修トレーナーがわざわざ来てロープレしたのには訳があってロールプレイコンテストだったんですよね。
営業所代表→支店代表→ブロック代表(全国3位確定)→全国No1を決めるコンテスト。
なので採点指標があって点数化されて順位が付けられた。
その中で、吉野さんが20代の若手MRを差し置いて営業所最下位だったのよ。
そこで苦し紛れて吉野さんが言った事がとても惨めだったので紹介していきます。
ロープレが上手に出来たって意味ないでしょう、だって。
会議が終わって一部の人達で話しているときに吉野さんがこんな事を言った。
「ロープレが上手くても意味がない。現場はロープレみたいに話は進まない。」
20代の若手MRは「本当にそうですね!」などと気を使った事を言っていた。
確かに吉野さんが言うように実際のDrではロープレのようにスムーズにいかない。
1回の面談で提案→合意→処方みたいなサイクルにはならない。
ロープレなんて所詮おままごとだから実際と違う。
だからロープレが上手なMR=優秀なMRではないと思う。
でもね間違いなく言える事はロープレが下手なMR=優秀じゃないMRという事。
ロープレごときが一人前にできないMRが本当の医者を前にして話ができる訳がない。
本当の医者との面会には正解やゴールがない事が多い。
しかしロープレは練習なので基本的には正解やゴールがある。
なので確かにロープレが上手くても意味がないかもしれない。
しかしゴールがあるロープレでテンポよく会話が出来て、質問に的確に回答して、医者のニーズを確認して処方提案する事は難しくない。
おままごとが出来ないのに、本番で上手く話せる訳がない。
ちなみにグダグダ吉野さんは新しい文献もよく知っていて学術知識は豊富だ。
そう考えると、どんなに知識があっても相手に分かりやすく紹介したり、その知識を上手に出すスキルがなければ全く意味がないんだと思った。
文献マニアMRは会議でマウンティングは出来ても医者を納得させる事は出来ない。
吉野さんは会議で良く論文の話を出す。
「この論文はうちのMRであれば知っていなければならない。」とか気持ち良さそうに発言している。
でもロープレごとき一人前に出来ないMRが、この論文を知ってて何の意味があるのかと感じてしまう。
ちなみに私は吉野さんが実際の医者と面会している時に同行した事がある。
めちゃくちゃ緊張しいで意味不明は敬語を使っていたのが印象的だった。
「〇〇でたてまつりますそうろう。」みたいな意味不明な敬語を重ねて話していた。
その先生との面会は初めてだったようだが人柄は穏やかで優しい先生だった。
この先生に対して緊張して意味不明な敬語を使っている時点でどんなに論文知識があっても全く意味がないと感じた。
ロープレが上手くても意味がないと主張しているMRが惨めだった話のまとめ
ロールプレイなんて所詮おままごと。
設定がありゴールもある。
しかし実際の医者との面談はロープレのようには行かない。
イレギュラーな事も起きるし、医者の機嫌もある、そもそもゴールがない事も多い。
そのような意味ではロープレがどんなに上手でも優秀なMRとは限らない。
しかしゴールがあるロープレごとき一人前に話せないMRは間違いなく優秀なMRではない。
今回、お粗末なロープレをした吉野さんは残念だけどMRとしては未熟だと感じた。
普段は偉そうに最新の論文を使って会議でマウンティングしているが、その知識を発揮する場面は皆無でしょう。