みなさん、こんにちは。
現役オンコロジーMRのゆってぃーよ。
最近は忘年会が続いています。
今年は顧客の忘年会はあまり無かったけど、プライベートな忘年会が多いわ。
昨日はバイオベンチャーに転職した後輩MRと小さな忘年会を開いて色々と話を聞いてきたから今日はそれについて書いて行くわね。
バイオベンチャーは自由が多くて働きやすいらしいよ。
後輩MRいわく、バイオベンチャーの最大の利点は自由な事らしい。
自由と言うのか、管理する人がいないから完全自己責任になると言うのかは判断つかないけど、命令や指示をされる事はほとんど無いらしい。
住む場所も基本自由だし、出社するという概念はないし、タクシーや備品の購入もある程度は裁量権を与えられて出来るのが良いって言っていたわ。
どこで何をしているかなども全く検証されないから、何も言わずに子供の授業参観に行ったりするみたい。
本来ならMRはみなし労働だから、このような行動は出来て当然なんだと思うけど、中々ここまで自由に行動できる会社は少ないわよね。
ただ、後輩MRはバイオベンチャーに転職したことを後悔しているみたい。
頭では分かっていたけどバイオベンチャーのデメリットは、かなり多かった。
確かに自由だし、自分の希望エリアに住めるメリットはあるけど、デメリットの方が多いみたい。
後輩MRが感じるデメリットとしては、ざっとこんな感じ。
・自分がイメージしていた年収よりもトータルで考えたら高くなかった。
・バイオベンチャーだからって、素晴らしい薬を取り扱えるわけではなかった。
・マニュアルなど無いし、分からない事を聞く人がいなかった。
・買収リスクや規模が小さい故に将来性が不安になる。
なんか私からしたら当たり前の事のように感じるけど、本人的には入社して始めて実感出来ているんだって。
バイオベンチャーはハイリスク・ハイリターンな仕事である事は間違いないわね
バイオベンチャーのような規模の小さい会社に入れば、会社が大きくなるにつれて要職につける可能性が高くなる。
希少疾患専門MRとして働けばスキルとしても磨かれる。
これらのメリットや将来展望は確かにあると思う。
でもね、間違いなく言える事は過去も現在も未来も絶対にバイオベンチャーが製薬業界の主流になる事はない。
後輩MRが感じている事がまさに、そうだと思う。
・自分がイメージしていた年収よりもトータルで考えたら高くなかった。
→結局、全部まるめての年収提示だから福利厚生が神の製薬業界においてはトータル年収は増えていない。
プロセスは評価されずに実績が全てでしょ。だから、成績によって年収がめちゃくちゃ下がるんだって。
・バイオベンチャーだからって、素晴らしい薬を取り扱えるわけではない。
→これは、多くのMRが錯覚に陥るんだけどバイオベンチャーだからって素晴らしい薬剤を扱えるとは限らないわよ。しょーもない薬剤しかないベンチャーも当然、存在するわよ。
事実、後輩が転職したバイオベンチャーも働いてみて感じる事は、薬剤のポテンチャルが低いって事だって。
・マニュアルなど無いし、分からない事を聞く人がいなかった。
これは、初めから絶対に分かっていたでしょ。ただの泣き言よね。
・買収リスクや規模が小さい故に将来性が不安になる。
バイオベラティブにしてもシャイアー にしても買収されていったわよね。
規模が小さな会社っていうのは、買収リスクが付きまとうわよね。
武田薬品からシャイアー に転職して、もうすぐ武田薬品の社員になる人がいるらしい・・・
まとめ
後輩MRは典型的なバイオベンチャーお花畑症候群だったと思う。
バイオベンチャーは高収入
バイオベンチャーは素晴らしい薬剤を担当出来る
バイオベンチャーは将来性がある
これらの現像を抱いて転職したけれども、どれも現実とは違って今は大手製薬会社を辞めたことを後悔していたわ。
若いうちにリスクを負っても専門性を磨く為にチャレンジするバイオベンチャーはアリだと思う。
人と協調性持って接するのが苦手な職人気質な人もアリかもしれない。
もっと言えば、バイオベンチャーと言ってもピンからキリまであるのよね。
バイオベンチャーだけど、生活習慣病薬を担当したり
逆にバイオベンチャーだけど、福利厚生が充実していたり
チャレンジするなら、しっかりと情報を集めてから行動しないと後悔するわよ。
個人的にはバイオベンチャーに転職するなら、最低でもストックオプションは欲しいわ。
結局、後輩MRはバイオベンチャーからまた大手製薬会社への転職を検討しているわ。
MRは転職が積極的に行われている業界だから、失敗してもやり直しが出来やすいのが良い。
でも後ろ向きな転職は勿体無いし、転職をするなら事前に企業分析をしっかりしておく必要があると思うわ。
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