みなさん、こんにちは。
現役オンコロジーMRのゆってぃーよ。
昨年の3月から有料化されたPr.JOYはかなり非難殺到でしたよね
「Dr.JOY」システム、利用見直す製薬企業も一部サービスの有料化やセキュリティーへの懸念で(日刊薬業)
「Dr.JOY」騒動、製薬企業退会で病院も困惑 有料化の余波、連絡手段変更やシステム切り替え検討も(日刊薬業)
みなさんの会社はDr.JOYとの契約はいかがですか?
弊社は、契約しないという連絡はないので、必要なMRは契約していると思う。
私の担当施設では病院側が、システムが根付いたタイミングで高額な利用料を請求するやり方が汚いと言って導入を解除した施設があった。
有料化して1年少しが経過して、この騒動について色々と考えていきたい。
Dr.JOYが有料化される事はマーケティング手法としては常套的な方法でしょう。
医薬品業界に問わず、導入期に無料もしくは低額で契約させて途中から、価格をあげる手法は良くあるケースではある。
楽天モバイルもそうでしたよね。
一時期、1年間の利用料無料キャンペーンしており、その後1G以下なら無料になり、そして7月からは無料の枠が無くなり3G以下で980円となった。
無料で契約者を増やして安定したきたタイミングで有料化に変更する。
楽天モバイルは色々な批判的なコメントもあったが、それでも他の携帯電話会社よりも料金プランとしては格安なので納得感がある。
それに対してPr.JOYの有料化はどうですかね?
有料化に伴い製薬会社、医療機関からの批判が多く上がり迷走対応していた。
きっとDr.JOYは有料化に伴ってある程度の批判が起こる事は想定していたでしょう。
その批判も一時的なもので製薬会社は受け入れざる得ないから、その後はそのまま行けるとの計算もあったのだろう。
しかし、想像していたよりも遥かに多い批判があり、しかも大手製薬会社からの契約解除も続きヤバいと思ったのででしょう。
当初、示した料金プランよりも下げた価格設定をすぐに提示した。
そして「いくらであれば契約してくれるか?」なる謎の質問をMRにしていたと聞いた。
かなり見苦しい対応だと感じた。
複数の製薬会社が契約解除する事によって、薬剤部から各製薬会社に一斉にメールが送れた機能も使えなくなった。
そして、Dr.JOYはMRと医療従事者をつなぐシステム以外にも、院内の従業員向けの勤怠管理などの機能も備わっている。
ここまで院内で定着したのに突然、高額な料金設定する事はやっぱり不信感が募るでしょう。
Dr.JOYの代表者メッセージにかなりヤバいコメントが掲載されている。
Dr.JOYのHP代表者メッセージに、かなりぶっ飛んだコメントが書かれている。
ポイントは2つ
①MRはパンフレットを渡すためだけでも廊下でひたすら待ち続けている。
②MRの人件費が薬剤費に上乗せされている。
もう少し勉強してからコメントした方が良い。
医薬品の薬価選定方式の中にMRの人件費があるか?
どのように薬価が定められているのか、お勉強してからコメントした方が良いと感じた。
MRの人件費が薬剤費に上乗せされているなどの嘘なのか、無知が故チンプンカンプンなコメントをしているのか不明だが、そしたらDr.JOYに製薬会社が支払う高額な利用料はどうなのか?
それこそ無駄な経費ではないか?
今はメールも電話も手紙もFAXもある。
またパンフレットを渡すためだけに廊下に立っているのか?
みなさんが勤めている製薬会社は、その後Pr.JOYとの契約はどうなりました?のまとめ
色々は批判を受けながらもDr.JOYは有料化に成功して企業としては素晴らしいと思う。
しかし、良くある手法とはいえ、やり方に製薬会社からだけでなく病院からも批判が多かったのは事実だ。
株式会社は利益を出し続ける必要があるので、別に有料化する事自体は間違っていないと思う。
ただ、品がないやり方で企業モラルが問われている事もまた事実だ。
更に「MRの人件費が薬価に上乗せされている」などと意味不明な事を平然と書かれている事に恐怖を感じる。
薬価算定については厚生労働省にHPにしっかりと書かれているから確認した方が良い。
嘘だと認識して悪意ある事を書いているのか、無知が故に意味不明な事を書いているのか?
どちらにしてもタチが悪い。
今のDr.JOYは医師向けの勤怠システムをやっているだけですね
完全に医療機関向けシステム企業になりました
ナースコールのネットワークシステム企業よりも厳しいでしょう
やるなら電カルや閉域網ネットシステムの方がマシでしょうに、恐らくそういうノウハウはないのでしょうが…
やっていることは「いつ誰が入退室したかが分かるシステム」をいかに販売するかになっています
ここの社長は、医師としてのキャリアを捨て起業した人物。
もともと研修医時代に院内のコミュニケーションに問題意識を持ち、その解決手段を実行するしようとDr.JOYを起業した。
医師の肩書を使い、とにかく目立つPR手段を駆使し、それほど時間を掛けずに資金調達に成功たが、それが不幸の始まり。
恐らく、まだ若かったこの人物は勘違いしたのでしょう。
目指すべき院内コミュニティに着手したが、医師を巻き込むコミュニティ構築は大変だったのでしょう。直ぐに方向転換し、医師よりも弱い立場の薬剤師を相手に製薬企業との連絡ツールPr.JOYを開発し、「将来的には多くの医師との連絡もこれでとれるようになりますよ」と製薬企業に吹かしながら医療機関との契約を進め、医療機関の立場を使ってMRの登録も積極的におこなわせた。
MRの登録者数も4万人ぐらいまでになり、そろそろマネタイズしなくてはならない状況で、一気に有料化に踏み切った。そして反感を買い大失敗。
この会社は、それまで30億以上の資金調達をしているが、その間、渋谷の新築オフィスに2フロアを借り、最新のオフィス環境と撮影用のスタジオを作ったり、従業員も50人以上採用したり、本人は渋谷のタワーマンションに住居を構えたり、やりたい放題やっていた為、またたく間に資金が底をつきてしまった。
こんな状況であの事件がおきた。
現在は、医療者向け勤怠システムを国内で展開し、ベトナムでは子会社を作り、これまで開発したサービスをおこなっていこうと考えているのではないだろうか。