みなさん、こんにちは。
現役オンコロジーMRのゆってぃーよ。
少し前だけど、ミクスにこんな記事がありました。
ミクス編集部「MR数調査2021年版」 MR数1年で1000人以上減 コール数より生産性重視にシフト(ミクスオンライン)
MR認定センターが毎年夏に、MR白書を発刊してMRの人数がわかる。
そこで、昨年に比べてどれくらいMRの人数が増えたのか減ったのかが確認出来る。
今回のミクスの記事はMR白書とは関係がなく独自の調査結果を発表している。
この記事によると、この1年で1000人以上はMRが減っているとのこと。
でも実際は、もっともっと削減されていことでしょう。
今日はこの事について書いていきます。
19年20年では合計5,000人以上のMRが削減されている。
これに関しては昨年、記事にしています。
20年度版MR白書 直近2年でMR5,000人超減少。2030年のMR数を予測する話。
MRの人口が一番多かった時は今から18年前、2013年の6万5752人。
そこからは18年間連続でMRの人数は減少していっている。
そして減少スピードは年々、加速していき19年20年だけで見れば5000人以上減っている。
2013年の6万5752人から2020年3月31日時点のMR数は5万7158人になっている。
個人的な意見ではあるが、この減少スピードはもうしばらく続くと思う。
2025年には5万人を切って2030年には4万人前後くらいまで減少するのではないかと勝手に考える。
ミクスの調査では、この1年で少なくとも1000人以上MRが減少していると書かれている。
ミクスの調査は有効解答57社のうちに前年の人数と比較が出来た54社のMR数を比較して算出していた。
この調査で少なくとも1000人以上のMRが減少していたとの事。
54社中39社(72%)がMRを減少させていた。
特にMR削減数が多かったのは塩野義製薬(150人減)、日本イーライリリー(100人減)、MSD(100人減)、エーザイ(86人減)、武田テバファーマ(80人減)、日本ケミファ(66人減)。
ちなみに塩野義、MSD、エーザイはこの1年ではリストラは実施していない。
逆にMRの人数は増やした企業は杏林製薬(20人増)、大塚製薬(23人増)、東和薬品(27人増)、帝人ファーマ(75人増)。
でも昨年の大きなリストラは何と言っても武田薬品でしょう。
武田薬品の「フューチャー・キャリア・プログラム」という早期退職はどっちなのか考える。
この武田薬品の早期退職は募集人数を定めておらず噂では500人近いMRが会社を去ったとも言われている。
しかし武田薬品はミクスの調査に解答していない。
更にファイザーのMRも確実に減少していると推測出来るが、この調査結果には反映されていない。
ファイザーは後発品事業部隊を分社化してヴィアトリスを創立した。
このヴィアトリスも早期退職を実施しているので実質、ファイザーMRも相当する削減されている事でしょう。
その他、今回のミクスの調査に解答していないけどMRが減少している製薬会社は多数存在する。
と、考えると3年連続2000人超のMR削減になっているのは間違いないと思う。
そして、MRが減少しているのは今に始まった話ではないし、今後も減少傾向は続く事だ。
だったら現状に悲観するだけでなく、どうしたら生き残れるMRになれるのかを考える必要がある。
ミクス調査では21年MR数1000人減だけど実際は2000人以上減っていると推測する話のまとめ
今更、MR減少が発表されたところで驚く事はあまりない。
この現状を見て何を感じ、どんな行動を取ることかが重要だ。
2025年には5万人を切って2030年には4万人前後くらいまで減少するのではないかと勝手に考える。
適正人員まで減少していく状況の中で、自分は削減対象MRになると感じるMRは「MRなんて絶対に辞めた方が良い」って言うだろうし、適正人員に絞り込まれてもMRとして活躍出来る自信があるMRは「MRは恵まれた職業だ」と言うことでしょう。
なので、MRの将来についてコメントしている時には、誰が言っているのかをしっかりと確認する必要がある。
MRは危険水域にきていますね。予想よりも遥かに酷くなっていて驚いています。
幾つか理由がありますが、製薬会社全体のコール数をベースとした場合のコロナ禍におけるコール数から算出された適正人数はおおよそ30%弱。
つまり、70%切っても問題無し。もちろん領域によって幅がありますが、オンコロジーやバイオなどでも大きくは変わらない数値が出ています。
1番恐ろしいのはMR(正社員)を全削減した場合のシミュレーションを、コンサル屋がDXを背景に行い始めています。
新薬の立ち上げ時から軌道に乗るまで2、3年コントラクトを使い、その後はリモート専任MR(これもコントラクト)で対応していく。
どこかがこれをパイロットで行い、ある程度成功させたら一気に進んでいくと思います。MR不要論はあり得ないと思っていましたが、こんなシミュレーションを経営層が行い始めているとなると、身の振り方を強く考えています。
コメントありがとうございます。
新薬が軌道が乗るまでコントラクト、その後はリモートMRって流れは確かにありそうですよね。
どのような未来が待っているのか、どのような未来でも生き残れるMRでいなければならないと思います。