みなさん、こんにちは。
現役オンコロジーMRのゆってぃーよ。
理念や目標を持つ事は大切だと思う。
それは個人てあっても、企業であっても同じ事。
就職や転職する際には企業理念を確認するべきだと言っている人がいた。
最もらしい意見だけど、企業理念を見て何が何が分かるのかが正直分からない。
日医工が10年以上前から医薬品医療機器法に違反したとして業務停止処分を受けた。
これは事故ではなく、悪質な事件。
今日はこの事について改めて考えていきます。
日医工が医薬品75品目の自主回収を発表しその後に業務停止命令を受けた。
日医工が世の中に流通している75品目の医薬品を回収する発表をした。
自主回収って言葉を聞くと、自主的に回収した誠実な行動と感じるが大間違いだ。
自主だろうがなかろうが、必ず回収する結果になっていた。
ちなみにだけど、回収するのは日医工ではなく基本的には卸MSだ。
厚生労働省から製造過程や品質管理に問題があると指摘された時に、社内で出荷検査をして、厚労省の指摘通り「不適格」な商品があったんけど、これを不適切な方法の再試験をして「適合品」と嘘をついた事件。
やる気のないMRの言い訳みないな、やりとりだ。
なので、今回の悪質極まりない事件を正しく表現するとこうだ。
不適切な製造過程や品質管理をしていたのが国にバレて指摘された。でも正しい再検査をしたと嘘をついて、不適切な商品を「適切」と嘘を重ねて流通させていた。この嘘に嘘を重ねる対応に限界を感じて卸MSを使って回収させた。
その結果、業務停止処分を受けた。
悪質極まりないですよね。
日医工の理念は「超品質」になってるけど、一文字たりない。
何度も言いますが、これは事故ではなく事件です。
検査はテキトーにやって、国から言われたら「ちゃんとやりました」と嘘をついて、患者の健康に悪影響を与えるリスクを犯した事件。
故意にやったのであれば、患者を殺しても良いと思っていたと言っても過言じゃない。
そんな会社の理念が「超品質」。
しかし、実際は「超低品質」だった。
こんな企業理念にどんな意味があるんですかね?
超品質という理念が嘘だったので、この言葉には何の意味も価値もない。
だからと言って初めから理念を「超低品質」と書くわけもない。
過去の製薬会社の事件を振り返っても全く理念とマッチしない。
昨年の卸談合事件の際にも企業理念とのギャップについて、記事にしている。
医薬品卸4社の談合疑惑などの会社の不祥事がある度に各社の企業理念を見てしまう話
小野薬品の収賄事件を見ても、小野薬品の理念とマッチした行動なのか?
データを改ざんして患者と医者を騙したCASE-J事件、ディオバン事件を見ても、武田薬品やノバルティスの理念とのマッチしているか?
更に言えば、ノバルティスはディオバン事件で散々怒られたのに、その後、多くの副作用が出ていたのに届出をせず、副作用を隠すような行為をして業務停止処分を受けた。
反省なんてしないんですよ。
ディオバン事件は「見つかっちゃった。」くらいにしか思っていないから、すぐに副作用が起こっているのに報告もせず、業務停止処分を受けるんだと思う。
4大卸、小野薬品、武田薬品、ノバルティスの企業理念はとても素晴らしい事がきっと書かれている。
この素晴らしい理念と実際の行動ギャップの大きさを目の当たりにすると、ボケているのでツッコんで欲しいのかと思ってしまう。
「超品質」を理念にしていた日医工が「超低品質」な薬剤を製造して業務停止処分を受けて感じた事のまとめ
本音と建前をしっかり自覚する事が大切だと思う。
製薬会社の中で、患者に不利益があっても自社の売上が増えれば良いという理念を掲げている企業は存在しない。
しかし、患者に不利益があっても自社の売上が増えれば良いという行動を取っている製薬会社は多く存在する。
これが現実なんですよ。
子供の頃に大人は全員立派立派だと思っていたが、ヤバい大人はいっぱいいる。
この現実をしっかりと受け止めて自分が進むべき方向に歩む事が大切だ。
しかし「超低品質」な薬を作り続けた日医工の理念が「超品質」といういうのは思いっきりボケているので、誰かが突っこんであげた方が良い。
あからさまなボケに対してのツッコミなので新喜劇ぐらいな下手な環境が最も適しているだろう。
小林化工といい、すごい状況ですよねジェネリックって
一部の医療従事者からは安定供給すらできないメーカーは来ないでくれって通達だすレベルみたいですね
ま、先発品でも調整入るメーカーもいるから困ったものです
先発品メーカーも後発品メーカーの色々やらかしてますよね。
安定供給が出来ないメーカーってどうなんですかね。
「企業理念というのは、今出来ていないから掲げてるんだ」と笑いながらおっしゃっていた社長さんがいました。(その方は意識改革を推進した立派な方でしたが)
残念ながら一部の方は額面通りに思ってるのかもしれないですねぇ。。
子供の頃からお勉強だけしてきた人達が、製薬会社に崇高な企業理念に惹かれtれ入社して、現実とのギャップに心を疲弊させていたのを何度も見ました。
医薬品って、厚労省が価格を決定するので市場としては歪んでいるんですよね。ジェネリック業界の混乱の背景には無理な薬価引き下げがある気がします。もっといえば、省庁毎に、例外を除いて予算上限を設定している財務省の責任も大きい。