みなさん、こんにちは。
現役オンコロジーMRのゆってぃーよ。
4月で年度が変わるので各製薬会社が来年度の医療機関に対しての奨学寄付金の案内が始まる時期ですね。
今年は小野薬品の事件があったので、来年度の奨学寄付金がどのような制度になるのか注目している。
三重大学麻酔科への贈賄疑いで小野薬品社員が逮捕されたが色々不可解な話
この記事にも書いたけど、小野薬品は営業部門が関与出来ない独立した審査機関で寄付の決定をしている。
HP上にも厳密に審査が執り行われて営業部門が触れる機会など皆無だ。
それでも奨学寄付金の制度を利用して贈賄した疑いで検察庁に逮捕された。
という事は、小野薬品の奨学寄付サポートの制度はHP上に書かれている物ではなく虚偽の記載がしている??
もしくは検察庁の誤認逮捕のどちらかって事でしょう。
いずれにしろ奨学寄付制度に疑いの目が向けられた事に間違いがない。
こんな状況であればアステラスのように各医療機関にではなく、AMEDに一気に寄付をするので良いと感じる。
今日はこの事について書いていきます。
アステラスは2020年から各施設への寄付を止めてAMEDにまとめて寄付するようになった。
製薬企業の奨学寄付は研究施設が備わっている大学や専門機関に対して各教室単位で申請された申し込みを営業とは切り離した審査部門が審議して寄付を決める。
アステラスは、このような従来の奨学寄付の制度を廃止して今年度からAMEDにまとめて寄付を始めた。
日本医療研究開発機構(AMED)への寄附について(アステラスプレスリリース)
ちなみにAMEDは略語で正式には国立研究開発法人日本医療研究開発機構という。
内閣府所管の国立研究開発法人でめちゃくちゃ簡単に言うと医薬品の研究開発の元締めみたいな国の組織。
アステラスはAMEDに寄付する事によってAMEDから各医療機関の研究に対して配分してもらいお金の流れに営業意図がない透明性を示したいのでしょう。
とても素晴らしい考えだと思った。
奨学寄付金はMRの手を介さない制度のはずが、案内がないと教授が激怒していたのを見た事がある。
先に紹介したように、奨学寄付の制度はMRを始めとする営業の手を介さずに行われる。
しかし寄付の申し込み期間についてMRから案内がなく申請し損ねたと大激怒した教授がいた。
ちなみに私はその当時、奨学寄付の申し込み機関については大学の各教室に案内して「申請忘れのないように」とリマインドしていた。
このシーンを横で見ていた時に少し違和感があった。
営業と独立している制度なんだから申請期間の案内も含めてMRがやらなくて良いのではないか?
私の仕事で言えば、寄付の金額で仕事のしやすさに変化はない。
だったら、案内した、しないで揉めるくらいなら、AMEDへの一括寄付してくれた方が誤解もトラブルもなくて良いと思う。
製薬会社が医療機関に実施する奨学寄付はアステラスのように全てAMEDにすれば良いと思う話のまとめ
営業部門と切り離して寄付申請を審査しているはずが、MRが寄付による贈賄容疑で逮捕された。
こんな不可解な事が起こるのであれば、今後はアステラスを見習ってAMEDに一括寄付すれば良い。
現場で働くMRとして、今は奨学寄付がどのような結果であっても仕事にプラスの影響はない。
代わりに案内漏れによって怒られたり贈賄容疑で逮捕されるリスクすらある。
今のMRにとって奨学寄付はメリットなくリスクでしかない。
いつも楽しく拝見しております。
全ての会社が一斉に一律でそうなればいいなと、切に願います。。
コメントありがとうございます。
本当にそうですよね。
全社一斉でなければ、取り残された会社のMRが疲弊するだけですよね。