みなさん、こんにちは。
現役オンコロジーMRのゆってぃーよ。
早くも結構、話題になっていますね。
東洋経済「製薬 大リストラ コロナ禍で加速するMR淘汰」
皆さんは読まれましたか?
私はコンビニで購入しましたが、オンライン版もありますので確認してみてください。
特集 製薬 大リストラ コロナ禍で加速するMR淘汰(週間東洋経済Plus)
今日は、この特集を読んで感じた事を書いていきます。
東洋経済「製薬 大リストラ」の特集を読んで取材力と精度の高さに驚いた。
昨今、MRの取り巻く環境に関して様々なメディアで面白ろおかしく書かれている。
事実とは異なる情報も入っていたりするケースも多かったが、今回のこの特集は反論したくなる箇所はほとんどなかった。
逆を言えば、この特集を読めば今、MRが置かれている現状を正しく理解する事が出来ると思う。
このブログで内容を詳細に書いてしまうと営業妨害になってしまうので、詳しくは自身で購入して読んで欲しい。
なぜ製薬会社の経営が難しくなったのか。
なぜMRが削減され続けているのか。
実際に近年はどれくらいリストラをしているのか。
MRが減って情報提供のスタイルにどのような変化が起きているのか。
実際のMRを招集して座談会の場で現役MRの気持ちや意見を聞く。
ニューノーマルの営業手法。
生き残るMR、淘汰されるMR。
今後のMRの転職事情。
この辺りの事柄がしっかりと根拠を持って解説している。
MRとして今後もやっていきたいと思っている人はとても参考になると思う。
製薬会社のビジネスモデルが変化した事をそろそろ受け入れよう。
2000年の全世界での医薬品売り上げランキング。
(ユート・ブレーンHPより)
この数年後から降圧剤のARBが出てきて更に生活習慣病薬中心のビジネスモデルになっている。
これらの製品は今となっては当然、特許が切れているのでランキングに入ってくる事はない。
薬効を確認して欲しいが、2000年のランキングにある、高脂血症、降圧剤、抗アレルギー剤などが現在の売上ランキングの薬効として入っているか?と言う事。
そして2000年代であれば、特許が切れた薬剤であっても人間関係次第では先発品を使ってもらうことも十分可能だった。
また、今まで2年に1度の薬価改定も21年からは毎年実施される。
新薬創出加算等が付かなけい薬剤は毎年、大きく薬価を引き下げられる。
薬価改定が毎年実施されれば薬価が下がり医薬品の売り上げが当然減少する。
更に、プロモーションコードも厳格になり情報提供出来る事も縛られている。
このように売る薬も売り方も制度も大きく変わった。
そしてコロナ禍での活動制約。
この状況で20年前のMRスタイルでいけると思っているMRがいたら間違いなく淘汰される。
環境変化に伴って適正人数への絞り込みは今後も続く。
この絞り込みを見て「MRはオワコン」という人がいるが言葉が足りない。
「MRはオワコン」というのは、「環境変化に付いて行けず淘汰されたMRはオワコン」という事だ。
不安を煽るだけでなく生き残るMR像もしっかり提示している点が素晴らしい。
今回の東洋経済の特集は他の雑誌と異なって、しっかりと生き残るMRを提示している点が素晴らしいと思う。
適正な人口まではMRは削減されていくだろうけど、MRは必要な職業である。
生き残れる条件は至ってシンプル。
患者の為の活動が出来るか。
変化に対応出来るか。
当たり前かと感じるかもしれないが、実際私も含めて実行出来ているMRがどれほどいるか?
製品コールをすれば良い
メールアドレスを入手すれば良い
これらの価値観で働いているMRは確かにオワコンかもしれない。
そう考えるとやはり、情報提供を必要としている専門領域薬剤を担当出来るか、というのも大きな要因になってくると思う。
東洋経済「製薬大リストラコロナ禍で加速するMR淘汰」を読んだ感想のまとめ
この東洋経済の特集はかなり完成度が高い記事だと感じた。
ここまで製薬業界に変化が起きているのに20年前と変わらず、人間関係やコール回数で勝負しているMRは確実に淘汰される。
MRとして生き残りたいのであれば、患者視点と変化に対応出来る柔軟性を持つ事だ。
そして大前提だが、MRの情報が必要とされる製品を担当する事も必要。
この特集にも書かれているがMRの転職事情も確実に変化している。
MR、他業界問わず、転職を成功させる秘訣は情報収集力にかかっていると思う。
どのような変化が起きても動じない為に、今の段階から定期的な情報収集をすることも大切だと思う。
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コロナはMRのふるい落としが加速するの転換点になりそうですね。
日本は人口3億人のアメリカと製薬会社の営業人数がほぼ同じですからね。人口比で考えれば、1万5000-2万人が妥当で今後も減少傾向が続くのでしょうね
コメントありがとうございます。
コロナは確実に起点にはなりますね。
どこまで減少していくかは分かりませんが個人的には2030年までには4万人を割り込んでもおかしくないと想像しています。