みなさん、こんにちは。
現役オンコロジーMRのゆってぃーよ。
10年以上前のMR転職事情と現在のMR転職事情は大きく異なっている。
今は各製薬会社が早期退職を実施してMR削減に躍起になっている。
こんな状況だったら「MRの転職先なんて大した企業はない」
こんな浅はかな考え持っていませんよね。
今日はこの1年間で私の周りで転職を成功させたMRの話を書いていきます。
15年くらい前であればMR認定資格は業界内パスポートと言われていた。
今から15年前と言えば2005年。
この時代は完全に生活習慣病薬が業界をリードしていた。
2005年の世界の医薬品売り上げランキングでTOP 20位以内にに抗がん剤は何製品入っていたと思いますか?
第10位にリツキサンが入っているのみ。
ARB、Ca拮抗薬などの降圧剤、高脂血症、PPIなどでランキング上位を独占。
2005年で世界で1番売れていた薬は高脂血症治療剤のリピトール。
生活習慣病の薬の売り方は「製品をどれだけコールしたか」という人海戦術。
なので2005年当時は転職を考えた時に求人を覗けば生活習慣病MRの中途採用をしている大手製薬会社が3〜4社は必ず大量募集していた。
MR認定資格がある若手であれば、大抵の企業から内定が取れる状況だった。
この時期の転職事情に関しては改めて別の機会に記事にしていきます。
このような2005年の転職事情と2020年の転職事情は大きく異なる。
でも2020年の今でも確実に優良な求人がある。
その求人を的確に察知して転職を成功させた友人の話をしていく。
19年20年で目立ったMRの求人案件
確かに2000年代の転職事情のようにはいかない。
しかし、近年も企業によって確実に求人を出している。
大量募集では無いけど募集があった求人はこんな感じ。
・オンコロジーMR(血液)3社
・オンコロジーMR(固形)2社
・大手製薬会社MR(生活習慣病)1社
・免疫領域MR2社
・KAM(Key Account Manager)2社
他にも魅力的な求人はあったと思うけどこの1年間で私が毎月、各エージェントに確認していて、この求人は優良だなと感じたのはこんな感じだった。
それ以外にも大手製薬会社が未経験のMSL、マーケティング、教育研修などの求人もありましたよね。
転職について相談をもらう機会が多いですが質問の多くが「良い求人がない」と言うもの。
この1年ちょっとの期間で見れば早期退職が吹き荒れている状況でも、こんなに優良な求人があるんだけどね
良い転職を狙うのであれば最低でも半年以上のスパンで求人を見ていく必要がある。
4人の友人MRが、この1年で転職を成功させたので具体的な事例
①生活習慣病MR→生活習慣病MRへの転職。
早期退職のタイミングで大手外資系の生活習慣病MRに転職した。
33歳で800万円の年収から、転職をして900万円+首都圏の大学病院担当MR。
②オンコロジーMR→外資系血液オンコロジーMRへの転職
35歳1000万円の年収から、転職して1150万円+首都圏の大学担当MR。
③オンコロジーMR→未経験で大手製薬会社のマーケティングへ転職
31歳850万円の年収から、転職して外勤手当や日当を考慮すると少し減少。
しかし未経験ながらマーケティングへの転職に成功。
④オンコロジーMR→未経験でコンサルティングファームへの転職
30歳で年収800万円MRからコンサルに転職を成功させた。
年収は正確に教えてくれなかったけど「時給換算したら下がった」と余裕の笑みで話していた。
ただ、その笑みからは充実感が漂っていた。
やりがいを感じれないMRがコンサルにキャリアチェンジする選択はアリだと思う話
特に③の未経験マーケティングの転職は完全にタイミングだと思った。
公な求人ではなくコンフィデンシャルな求人を転職エージェントが入手して、以前よりこのエージェントと情報交換していたMRがすぐに動いて転職を成功させた。
確かに今までのような大量人数の募集は無いが、領域の立ち上げは大きなチャンスだし、新薬発売のタイミングに合わせてMR、MSL、マーケの募集はある。
このチャンスにすぐに動けるように事前の情報収集&準備、タイミングを察してすぐの行動する俊敏性があるとこのように転職を成功させる事が出来る。
MR転職の最近の状況を振り返る。私の周りは好待遇で転職を成功させている話のまとめ
確かに10年前と今はMRの転職事情は異なる。
しかし私の友人のように長期的な視点で常に情報収集しているMRは確実にキャリアアップの転職に成功している。
「MRで転職を考えているけど求人がない。」と嘆く前に行動するべきだと思う。
転職に向けて準備もせずに今よりも良い条件で転職出来るような時代ではありません。
しかし、しっかりと準備をすれば魅力的な求人は確実にある。
DODAエージェントサービスで転職
武田薬品もついにフューチャー・キャリア・プログラムという名の早期退職募集に着手しましたね。買収であれだけの借入をしましたし、予想されていたことではありますが。今後の動向が気になります。
てつさん
武田薬品のフューチャー・キャリア・プログラム始まりますね。
ちょうど今、その記事を書いておりました。
私見を後ほどUPします。
いつも楽しく拝見しております。ゆってぃーさんのような稼げるMRになりたいと思っております。
もしどこからでもオファーが貰えるとしたら、ゆってぃーさんはどこの製薬会社を選ばれますでしょうか?やはり、アッビィや中外でしょうか?
コメントありがとうございます。
アッヴィや中外は確かに魅力的な会社ですよね。
私はまた20年後もサラリーマンをしていると思います。
その中で、20年後も優良企業である製薬会社は正直、あまり想像がついていません。
「稼げる」という視点で私の過去の転職を振り返っても、あまり会社によって報酬が異なる事はありませんでした。
そのような意味では「今の仕事がキャリアやスキル向上に繋がるか」が重要なポイントになるかと思います。
きっとKJさんから見てアッヴィや中外を例を上げておられているのでオンコロジーMRなのかと推測します。
オンコロジーMRになれればゴールではありませんし、会社によっては生活習慣病と変わらないような位置づけの抗がん剤もありましす、医者から「相談に乗って欲しい」「教えて欲しい」とお願いされる抗がん剤もあります。
有用な製品を担当したいという視点ではアッヴィや中外はとても良いと思います。
私が転職を考える時にどの製薬会社を選ぶかというご質問ですが、製品力から考えるとアッヴィや中外は魅力的だなと感じます。
ただ20年後のアッヴィや中外が今の状況かは不明なので、難しいですよね。
ですので、この会社が良いというのは分かりません。
今私が働いている会社も正解だったかどうかは退職するまで分かりません。
ちなみに「稼げる」という視点で言えばMRであれば年収1200万円くらいで頭打ちになってしまいます。
ですので、副業をするという視点も大切だと思います。
お忙しい中、ご返信ありがとうございます。大変勉強になります。私は未熟で常に「隣の芝生が青く」見えてしまいます。私は国内大手のMRですが、ゆってぃーさんのような高いお給料をいただけておりません。そのため、企業によって大きく給料体系が違うのかなと思っておりました。
今後はゆってぃーさんのようにしっかりと将来を俯瞰し頑張っていきたいと存じます。次のブログも楽しみにしております。