みなさん、こんにちは。
現役YouTuberMRのゆってぃーよ。
昨日のWeb会議ではオンコロジー領域の全体会議でした。
そこでオンコロジー領域トップの本部長様が展開した持論がとても違和感がありました。
この本部長様の話を鵜呑みしていたら、心が病んでしまうMRが続出してしまうのともいましたので今日はその事について書いていきますね。
「販売実績に拘るのは患者さんを救いたからだ!」だって
オンコロジー領域の本部長様がこんな事言ってました。
MRに販売目標を立てて、販売実績と達成率に拘っているのは会社の売上をあげたい訳でなない。
薬が売れるという事は病に苦しんでいる人を救った証になる。
患者さんをどれだけ救ったのかの指標になるから販売実績に拘っているんだ。
ですって。
そして売上金額を患者1人あたりに割り戻して「昨年は、これだけの患者に投与されて我々は救ったのだ」と述べておられました。
これを聞いて、どのように感じますか?
実はこの理論は前の会社でも聞いたことのある理論です。
皆さんもこのような事を会社に言われた事はありませんか?
自社医薬品売上増と患者救済がなぜ結びつくのか?
何で自社医薬品の売上が上がると患者を救った事になるのか?
自社医薬品が全ての患者にもっとも有用な唯一の薬剤なら分かる。
医薬品には副作用があり、個体差もある。
全ての患者にとって有用な訳がない。
治療薬が他に1つもなく、その薬を使うか経過観察のどちらかしか選択肢がないならまだ意味は分かる。
売上向上が患者救済になるなどと言う考えは患者の事を考えない製薬会社の宗教論みたいなもんだと思う。
自社医薬品よりも他社の薬の方が良いケースも必ずある。
製薬会社がこのような事を言い続ける間は真の患者視点にはならないと思う。
極論を言えば医薬品は基本的には予防ではなく対処的に使うの物なので医薬品の売上が下がれば下がるほど、病に苦しむ患者が少なくなっていると考えられないだろうか?
「本音と建前」をわきまえて仕事に取り組む姿勢が大切だと思う。
本部長様とおっしゃった「売上=患者救済」は完全なる建前。
この建前を正面から受け止めてしまうと心が疲弊してしまう。
そして本部長様の意見を真正面から「そんなに嘘です!」と否定してもサラリーマンとして確実に弾かれる。
会社の建前を受け止めるフリをして、本音を察知してあげる必要があると思う。
患者を救いたい姿勢と自社品の売り上げは必ずしも相関しない。
自社品を使う事によって、期待される効果が得られない患者や副作用に悩まされる患者、経済的な負担が重荷に感じる患者も絶対に存在する。
「販売実績は患者さんをどれだけ救ったのかの指標になる」と本部長様がおっしゃった話のまとめ
弊社の本部長様がこんなことをおっしゃった。
「販売実績は患者をどれだけ救ったのか指標になる」
いかにも製薬会社らしい発言だと感心する。
なぜ、自社医薬品の売上が上がると患者を救う事になるのか?
その疾患に唯一の薬剤であっても重篤な副作用が出て投薬せずに経過観察だった方が良い場合もある。
患者1人1人状況が違うし、感受性の個体差も違う。
それでも売上が上がれば、そんな事がどうでもよく「患者を救った」と大声で発言する製薬会社とはいったいどうなっているんでしょうか??
医薬品で助かる命はたくさんあります。
この世から全ての医薬品が無くなれば人類は滅びると思う。
それだけに、このような会社よがりの発言には心から吐き気を催す。
はやりMRとしてい生きていくには「本音と建前」をしっかり認識する事ですね。