みなさん、こんにちは。
現役オンコロジーMRのゆってぃーよ。
私の会社では月に1回営業所会議をします。
実績の話や本部から降りてくる戦略の話、薬の情報提供ロールプレイなど1日にかけて実施します。
その営業所会議で後輩MRが所長に言った一言が発端で、かなり痛々しい会議になってしまったので今日はその事について書いていきますね。
営業所会議の後半は薬の情報提供のロールプレイをします。
私の会社では1日会議をするんだけど、午後はトレーニングタイムとして薬の情報提供ロールプレイをします。
MR役と医者役を設定して、残りのメンバーは評価者として何が良かったか、何がダメだったのかをフィードバックするのよね。
このロールプレイは例外なく多くの人が嫌がる時間なのよ。
実際の顧客であれば、誰も聞いてもいないので分からない事があれば宿題にしたり、その場しのぎを対応も出来る。
でもロールプレイだと社内の人間がチェックしている。
「そんな質問も答えられないの?」
「一方的に話していて押し売り感がある」
「会話のキャッチボールがうまく出来ていない」
などなど批判を受けかねないので、実際の医者のアポイント面談よりも緊張する。
ロールプレイタイムで所長がネチネチとダメ出しを始めました。
全員が全員の前でMR役、医者役、評価者をしていくのよね。
その中で所長はオブザーバーとして評価だけをする。
多くの製薬会社で見かけるシーンでしょう。
因みにうちの会社の所長さんはネチネチ陰湿な特徴を有していてダメな事を指摘すれば指導と思っている少しイタい人。
その所長の前で後輩君がMR役でロールプレイを始めました。
事前に設定していた10分間のロープレが終わった後に案の定、所長のダメ出しが始まりました。
「現場に出れる状態じゃない」
「話が強引で一方的」
「医者役の人にもっと話させるような投げ掛けがない」
「こんなスキルじゃ絶対に医者は使ってくれない」
これらの事を後輩MR君にネチネチとダメ出し、していきました。
確かにお粗末な内容であったのは間違いないんだけど、所長の言い方が陰湿だから前向きに捉える事が出来ないのよね。
後輩君がどのような反応をするのか注意深く見ていたら、周りが凍り付く発言をしたのよ。
因みに、暴言でも逆ギレでも無いわよ。
自分がうまく話が出来ない事を受け入れて見かけ上、前向き(っぽい)な発言した。
所長のご指摘は大変勉強になります。せび所長のロールプレイをお手本として見せてください。
後輩がこう言ったのよ。
さっき言ったように、うちの所長は他人のダメなところを指摘する事しか出来ない人。
疾患知識も薬剤知識も話方も兼ね揃えていない。
後輩君は、それを理解した上で「お手本を見せて欲しい」と言い放ったのよね。
その場にいたMR全員が「ヤバい!」って顔をした。
所長も一瞬躊躇する表情を見せたけれども、断る事は自分のスキル不足を認める事になるので断れないと察知した。
そこで後輩MR君が医者役で所長がMR役、私達が評価者役という地獄絵図のロールプレイが始まりました。
所長のロールプレイは誰よりも知識がなく、誰よりも会話が噛み合わない悲惨な内容だった。
何よりもロールプレイをした所長が汗だくになっていた時点で結果は分かるでしょう。
適応外の話をしたり、ガイドラインの内容と違う話をしたり悲惨な内容だった。
それを私達が指摘しなければならないという時間。
その後の営業所会議は異様な空気感で過ぎて行きました。
普段、偉そうな態度の人間が例えロールプレイと言え、後輩MR(医者役)に対して汗だくになって、しどろもどろな姿が異様だった。
後輩は悪知恵を働けせて「所長に一泡吹かせた」くらい思っているのかもしれないけど結果、損すると思いました。
「負けて勝つ」「馬鹿なフリする利口さを身に付ける」
この考えを持った方がラクに生きていけるに。
業所会議で後輩MRが所長に言った「お手本見せてください」発言で現場が凍りついた話のまとめ
ダメ出ししてくる人間に対して「お手本を見せてください」という伝家の宝刀は安易に使わない方が良い。
低能な所長の陰湿な発言程度は受け流した方がメリットが多い。
「お手本を見せてください」という発言は私は今のところ一度も使った事がない。
PIPに入って、このままでは殴り殺されるくらいの状況にならないと使うべきではないと思うわ。
それは過去に記事にしているので確認してみてね。
会議で上司を論破して議論に勝った気でいたMRが最低評価を受けて左遷されサラリーマンとして負けた話
自分の事を評価出来る権力を持った人間に歯向かって得をする訳ない。
一時的なストレス解消が結果的に不幸になる。
ゆってぃーさん
先日今後のMRについてと、女性MRについて質問させて頂いた大学生です。どちらの質問に対してもとても丁寧に回答していただいてありがとうございました。MRの仕事の理解にゆってぃーさんのブログが大変役立っており、感謝しています。
私は家庭が裕福な方ではなく、奨学金の返済もあるので、給料、福利厚生が素晴らしいMRに大変魅力を感じていますが、新卒で営業を志望する際、私の性格は不利になるだろうなと思いました。ゆってぃーさんのお答えを聞いて、就活本番までに頑張って戦闘能力(?)を高めなければなという思いです。しかし、MRの倍率が高まっている中で、MRが第一志望であることに変わりはありませんが、前向きに他の業界・職種も検討しようと思います。
お忙しいと思いますが、今後も新しい記事を楽しみにしています。
お返事ありがとうございます。
MRという職業はバランスがとても良いです。
「報酬(給料、福利厚生)」「時間(完全週休2日、有給推奨)」「仕事内容(顧客は先生、他の営業より恵まれている事が多い)」
ぜひ、他業界を見ながらもMRもチャレンジしてください。
面白い事例ですね。
私の所属する課では積極的に、所長に「お手本を」と、課員で言います。更に、お手本を、後々しっかり復習するために、動画も撮影します。
さらに更に、営業部長、本社マーケティングが来るときには、積極的に所長に「手本見せろ」と、上から嗾けてもらいます。
そんなことで、MRが飛ばされる事もなく、所長は現場の責任者なんで「所長≒MR」となっております。
AZ
よっちゃんさん
コメントありがとうございます。
よっちゃんの課は素晴らしいですね。
このような組織は強くなりますよ。
実力があって所長をしている課はそれが出来る。
実力以外の要因で所長になると私のような課になっていまう。