みなさん、こんにちは。
現役オンコロジーMRのゆってぃーよ。
最近の各製薬会社のリストラは確かにエグい。
MRの将来性について不安を抱く人も多いんじゃないかしら。
もちろん、私もそのうちの一人よ。
今日は先陣を切ってMRの将来性に不安を抱いて他業種に転職していった2人の友人に、今の業況を色々と聞いてきたので書いていきますね。
MRの将来性に不安を抱いて他業種に転職していった2人
この2人共に共通している事はMRが通用しなくて辞めたわけではない。
MRは休みが多くて、給料が良い、勤務時間も短く夕飯を家族と食べれる。
その自覚は充分に持っていた。
反面、MRの嫌なところはこんな感じ
・やりがいがない。(世間話をして1日が終わる)
・努力と結果が中々、結びつかない。(エリアや担当製品の運が大きい)
・本音と建て前のギャップがエグい。(患者の為と言いつつ自社品が売れれば、それで良いと思っている会社に嫌気がする)
・業界に規制が入り各社リストラをしていて将来性が不安。
将来性も感じないし、やりがいも感じないMRという仕事をやり続けていると人間として腐っていく気がしたから例え給料が下がっても自分らしく生きていける仕事に就きたい。
こう思って2人はMRを辞めて他業種に転職していきました。
MRから他業種に転職した人①
名前:安藤さん(仮名)
転職時年齢:33歳
家族:妻と子供1人
転職先:高級外車のディラー営業
年収:150万円ダウン
安藤さんは2年前に車屋の営業に転職していきました。
車のディーラー営業に転職した理由は新卒で入社した会社が国内自動車ディーラーの営業だから。
仕事のやり方も分かるし、経験者採用として年収が下がったけど、それでも高待遇だったみたいよ。
この安藤さんにMRを辞めて自動車ディーラーに転職した今の状況は?って質問しました。
安藤さんはMRを辞めた事には後悔はしていないとの事。
でも年収が下がって福利厚生もほぼ無い、土日も仕事の生活はしんどいと言えばしんどいって。
私が確信的な質問をしました。
「自動車ディーラーの営業はMRよりも将来性があるか?」
これについては、明確な回答はしてもらえませんでした。
MRから他業界に転職した人②
名前:高田さん(仮名)
転職時年齢:35歳
家族:妻と子供2人
転職先:IT系の広告代理店
年収:ほぼスライド(MR時代もコントラクトで給料が高くない事が要因)
高田さんは9ヶ月前にIT系の広告代理店に転職していきました。
IT系の広告代理店に転職した理由は、もともとPC操作が好きで自分の好きな事を仕事にしたいいう理由で転職。
自分のやりたい事が出来ているので満足していると言っていたわ。
技術職なのでMRのような営業職に比べれば将来性も感じるとの事でした。
でも仕事ぶりを聞いて全く魅力に感じなかったわ。
高田さんは朝の7時に家を出て夜の12時に家に着くのが基本なんだって。
クライアントの納期が迫ると会社に泊まり込んで作業する事もある。
それでも自分の好きな事でお金をもらっているんだから良いとはならないと思う。
だって奥さんと子供2人がいるんだから。
家族なんて、どうでも良くて自分の好きな仕事をやれれば良いってならないでしょ。
平日は家族とほぼ顔を合わせる事はなくて土日は体力回復の為に寝溜め、もしくは自宅で仕事なんだって。
本人は良いかもしれないけど、家族は悲しんでいるんじゃないかしら。
MRは将来性がなく、やりがいに欠ける職業かもしれないけど、だったらどの職業なら将来性もやりがいもあるんだろう?
MRに将来性もやりがいもなく、続けていたら人間として腐っていくという気持ちは分からなくもない。
だったら、どの仕事ならやりがいも将来性も感じれるのかしら?
今回、先陣を切ってMRを卒業した2人の話を聞いても魅力に感じなかった。
2人ともMRを辞めた事は後悔していないと言ってたけど強がりにしか感じれなかったわ。
家庭を持てば、責任が生じる。
お金も必要だし、子育ての為に家族と過ごす時間も必要。
これらを犠牲にして、自分のやりたい事を仕事にする事が本当に幸せな事なのか?
もっと言えば副作用が付きまとい、様々な法律や制度に守られている医薬品を扱うMRという職業と比べて、外車のディーラー営業やIT広告代理店は将来性がある仕事なのか?
IT、AIの進化に伴ってMRよりも早く不要な職業になっていくのではないかとも感じてしまう。
生命関連品の医薬品と嗜好品、贅沢品の域に入る外車は、どちらが世の中にとって無くてはならないものなのか?
MRの将来性に不安を抱いて他業種に転職した2人の元MRにその後を聞いてきた話のまとめ
MRという職業に不安を抱く気持ちはよく分かる。
今回ヒアリングした2人が言っていたMRの嫌な所もよく分かる。
でもまだまだ他業界や他職種に比べたら安定もしているし、恵まれている環境だとも感じる。
だってMRから他業界に転職していった2人の話を聞いても、私からしたら不幸になっているようにしか見えなかった。
自分のやりたい事にこだわって家族の生活を犠牲にしてはいけないと思う。
MRに、やりがいを感じれずに将来性に不安を感じる人は他業界に転職するよりも一度、MRとしての専門性を極めてみてはいかがかしら。
専門MRになったからと言って、この不安は完全には払拭されないけどプライマリーMRよりかは何倍もマシだと感じる。
MRとしてある程度の満足感と高い報酬、自由な時間を手に入れられれば後は本人次第で充分、幸せな生活が送れるとも思うわ。
はじめまして、大学3年生の女子です。
就職活動を控えるにあたってゆってぃーさんのTwitterを拝見しました。大学で生命科学を専攻しているのでMRに興味を持ったのですが、正直イメージとのギャップが大きく、ゆってぃーさんの言うように恵まれている職業だと思いました。今後減少していくMRを志望するにあたり、新卒にもとめられる能力とは何でしょうか?
また、女性MRは気が強く、派手な方が多いのかな?といった印象で(違ってたらすみません)、私は性格がおとなしい方なのでやっていけるかという不安もあります。
お忙しいと思いますが、今後の進路の相談にのっていただければ嬉しいです。よろしくお願いします。
コメントありがとうございます。
返信を書いていたら結構なボリュームになってしまい、まだ書ききれていないので
1週間以内に記事にしてお返事しますね。
ポイントだけ
新卒MRに求める能力
提案力、協調力、コミニュケーション力、プレゼン力、英語力などは
教科書に書いてあるので、そんな話ではなく下記2つが大事かな。
・本音と建前を正しく理解する事
・理不尽な事を仕事の為と受け入れる心
こんな事を受け入れないとMRを続けられないのかと絶望視しないでください。
逆に得られるメリットはそれ以上に確実にあります。
女性MRは気が強く、派手である。」→10年前は確かにねって思います。
MRは営業なので自発的に行動する必要がある事、全ては対人コミニュケーションの上で成立しているので
キャバ嬢出身のMRなどは確かに目立つ存在だったかもしれません。
完全なる私見ですが気が強い女性がMRになるのでなく、MRを続けていくと気が強くなっていく事が多いと感じます。
MRって与えられたエリアにおいて自社医薬品を最大化させるというマーケティングをしていくので仕事の責任は大きいです。
毎日会社は自分を他人と比較して達成率などで煽ってくるので競争する環境が染み付きます。
そこらへんの男性よりも全然稼げる職業なので、たくさん稼げる自分は凄いという錯覚に陥ります。
これらの事を経験していくうちに、性格が強く、お金があるので身なりがブランドで固められ派手になっていく気がします。
そうなりたくないのであれば、新人の段階から、このように変身してしまうリスクがある自覚をしておいたほうが良いと思います。
詳細は改めて記事にしますので少々お待ちを!
自分はオンコロジーMR(現在も)ですが、オンコロジーMRも結局はプライマリーMRに毛が生えた程度の仕事で結局、今年もリストラが開始され、オンコロジーMRもたくさん辞めて行きました。今30代ですが、今高給でも40代でリストラされたら、生涯年収は他業界に転職した人より劣りますし、MRのスキルは業界以外ではまったく役に立たないので、将来家族を守りたいのであれば目先の給料が下がっても社会で通用する資格や技術、経験を身に付けられる仕事が良いと思いました。ITに転職された方も初めはきついようでしたが、3年目までにスキルがあがり応用技術者の資格が取れたようで、平日は定時少し過ぎに仕事がさばけ、資格により給料も上がったとのことです。副作用情報収集もヒューマンエラーや空収集が問題になっておりいずれオンラインや医師が能動的に報告する制度が確立されていくと思います。ドラスティックな製薬業界なのでいきなり寝耳に水で新制度ができますし。やはり営業は業界によらずAIに取って代わらら安いと痛感しています。おそらく年齢によりMRのまま逃げ切った方が良い人と他業界に逃げた方が良い人が分かれると思いますが、いかがでしょうか?
ロッソさん
コメントありがとうございます。
ロッソさんのお話は基本的には正しいと思います。
MRからの情報提供が無くとも様々な媒体から医療従事者は情報入手出来る。
PMDAは製薬企業からだけでなく医療機関から直接の有害事象報告も募っているので
それが標準になれば、MRを中継する必要はない。
情報が容易に入手出来る現在において販売員と営業は不要と考えている学者さんも多くいます。
コンピューターや人工知能が今のペースで発展し続ければ20年後には今の仕事の約半数が
絶滅すると言う試算もされています。
そうなった時に、どの仕事が将来性があるのか?どの業界が将来性あるのか?
これを考える必要があると思います。
ブロックチェーンの技術などではプログラミングエラーが発生すれば、人の手を介する事なく
修復する技術も確立している中でIT業界が必ずしも明るい未来とも言い切れなくなってきています。
ブロックチェーンや人工知能を今よりも更にカスタマイズ出来るようなIT技術者はきっと将来性があると思います。
しかしプログラミング言語を習得してHPが作れます、ソフトが作れます程度のIT技術では必ず絶滅するでしょう。
今の段階で確実に消滅しない領域は「人の心を揺さぶらせる仕事」と言われております。
作業員、販売員、営業などは今後、絶滅していく仕事なので人の心を揺さぶらせる事が出来る
「お笑い芸人になる」なんて選択が賢明になるのかもしれません。
小売店の販売員は絶滅して、全て無人店舗になる。
作業員は絶滅してロボットが24時間365日作業する。
営業が絶滅して全て、オンラインで情報を収集して購入する。
こんな日が将来きたら失業率は90%を超えるでしょう。
その時はMRも不要ですね。
私はオンコロジーMRが将来性があるとは思っておりません。
現に先日、仲の良いONC-MRがPIPに入れられて退職に追いやられていました。
確率の話だと思います。
今後、唯一生き残る仕事は「人の感情を揺さぶらせる事が出来る仕事」
その中で「購買意欲」と言う感情を揺さぶらせる事が出来る販売や営業は
生き残る業種だと主張する学者さんもいます。
PMDAが医療機関から直接副作用報告を募っても実際は製薬企業からの報告に比べれば
極々少数。
ロッソさんも経験がきっとお有りだと思いますがネット環境が充実している
現代においても医者から「○○について教えてほしい」「この背景を持っている患者に
投与を検討したい」って相談をもらう事があると思います。
医療業界に関わる営業(MS、生活習慣病MR、専門領域MR)が今度、減少し続けていく中で
医療機関から相談を受ける専門領域MRがMSと同じタイミングで同じスピードで減少していくかという話だと思います。
他の産業に比べれば生命関連製品を扱っている医薬品産業は安定している業界でそれは今後も変わらないと思います。
薬価改訂などにより従来の利益体制は維持できないと思いますが、それでも利益率数%の業界に比べれば恵まれています。
私は今後、製薬業界そしてMR数は小さくなっていくと思いますが絶滅するとは考えておりません。
今のMRの人数が10だとして、20年後に3まで減少すると想定した時に、その20年後の3の中に入れるMRでいたいと思います。
だから今のうちにMRとしての専門性やスキルを向上する必要があると考えて生活習慣病MRからの脱出を推奨しています。
またMRとして生き残ったとしても今のような高待遇な環境は維持できないとも考えております。
年収と日当、福利厚生などを加味すれば軽く1500万円は超えるような生活をしておりますが
今後は改悪されると想定しています。
なので現在勤めている製薬会社からもらう報酬以外にも報酬が得られるように日々副業を頑張っております。