みなさん、こんにちは。
現役オンコロジーMRのゆってぃーよ。
また製薬会社の不景気な記事を書いていきます。
ジャパンワクチンが解散だって。
早期退職などのリストラは10年前でもあったけど、会社が消滅するって異常事態よね。
今年は富士フィルムファーマに続いて2社目ね。
富士フィルムファーマ解散のお知らせ(プレスリリース)
今日はこのジャパンワクチン解散について書いて行くわね。
ジャパンワクチンってどんな製薬会社??
グローバルで開発のノウハウや豊富なパイプラインを有し日本のワクチン市場に貢献してきたグラクソスミスクラインと日本での開発ノウハウ、販売の基盤や確固たるプレゼンスを有する第一三共がワクチン事業において協業するために設立した合弁会社よ。
出資比率もグラクソ、第一三共ともに50%ずつと対等になっていて、MRに関しても互いの会社から出向者を出して事業展開していたわよね。
一時期、ジャパンワクチンの中途採用もやっていたから順調とばかり思っていたわ。
ワクチン事業なんてこれからの予防医学においては欠かすことの出来ない領域なはずなのに残念ね。
2012年に設立して2018年に解散って6年で会社を閉めるってセンスの無い経営よね。
そもそも、製薬会社は他社とコプロモーションや協業が盛んに行われていたでしょ。
1つの薬剤を2社のMRが情報提供したり、開発品や臨床試験を一緒に行ったりが盛んな業界。
そんな中、コプロではなく新たな会社を作って事業展開するジャパンワクチンって新しいって思ったけど失敗だったって事ね。
何でジャパンワクチンはたった6年で解散になっちゃうの?
両社が公式に発表している理由は
「事業環境の変化を鑑み、両社は、それぞれの事業を通じてワクチンの普及を図ることが最善と判断し、今般ジャパンワクチンを解散するという結論に至りました」
だって。
理由になってる?
正しくは
「会社の幹部が経営センスがなく浅はかな行動で会社を設立しましたが失敗してしまいました」
でしょ。
だって大手外資のグラクソと大手内資の第一三共がコプロではなく、会社を設立して上手く行くイメージは当初から全くなかったわよね。
今後はジャパンワクチンの製品はグラクソと第一三共がそれぞれ持ち帰って販売するんだって。
MRも出向元に戻って、中途入社社員は選択できるらしいよ。
ジャパンワクチンがたった6年で解散になってしまう責任は?
また製薬会社が消滅します。
2012年に合弁会社を設立して、もの凄いコストを掛けたけど消滅します。
グラクソと第一三共からジャパンワクチンに出向したMRも多くいたと思う。
出向が受け入れられなくて退職したMRも、出向に伴って転勤になったMRもいた事でしょう。
MRの人生に大きな影響を与えた合弁会社は消滅します。
この責任は誰にあるんだろう?
この解散は天災で致し方ない事かしら?
誰がどう考えても経営陣の無能さが露呈された事象よね。
合弁会社の設立って事で注目を集める事には成功したけど、たった6年でボロが出たって事ね。
ちなにみ合弁会社設立当時のGSKワクチンの社長はクリストフ・ウェバーさんよ。
クリストフ・ウェバーさんって今は武田薬品の現役社長さん。
2012年当時、合弁会社設立と思い切った経営方針に注目を浴びるだけ浴びて、2018年現在は武田薬品の社長になっているからジャパンワクチンの解散は屁でもないわね。
クリストフ・ウェバーさんの目立ちたがり屋経営は怖いわよね。
ジャパンワクチンの解散を聞いた時に武田薬品のシャイアー買収が恐ろしく思えてきたわ。
5月8日武田薬品がシャイアー買収合意を正式発表したわよ。勝手に不安と期待を考えよう。
武田薬品が巨額な借金を抱えてシャイアー を買収したけど採算合わず将来、武田薬品解散なんて事になったわシビれるわね。
その頃にはクリストフ・ウェバーさんは武田薬品を退職していて違う製薬会社の社長やっていそう。
面白そうだから、そんな将来も見てみたい。
まとめ
2018年に富士フィルムファーマに続いてジャパンワクチンも解散するわよ。
ただ、ジャパンワクチンの解散に関しては昨今の医療業界の変革とは関係なく純粋に経営陣が経営判断を間違っただけだと思う。
無能な経営陣に振り回されたら、従業員はたまったもんじゃないわよね。
正直、経営陣が無能か有能か、働いている会社が存続するか解散するかなんて末端のMRでは分からないわよね。
どのような事態が起きても生き抜いていけるような専門MRになる事が本当に大切なんだと思った出来事ね。