みなさん、こんにちわ。
現役オンコロジー(抗がん剤)MRのゆってぃーよ。
MR不要論ってかなり言われているわよね。
現在、日本には約63000人MRがいるって言われているけど本当にMRが不要になって、MRと言う職業が無くなってしまうと思う?
今日は、実際にMRを10年以上やってきて業界の流れや変遷を肌で感じてきたからこそ、お伝えできる事を書いていくわね。
MR不要論と言われている背景
そもそも鼻水止めの薬(抗アレ剤)や婆さんが取りに来るシップとかに年収1000万円のMRの情報提供必要?
情報提供ならネット環境がここまで整備されて、AI(人工知能)がもう実生活で当たり前に使われている環境であればパソコンで充分でしょ。
MRって会社の利益を追求するのが最終目的だから、自社医薬品の情報提供しかしないでしょ。
だったら、AIを使って効率的に医者が必要な情報をコンピューターで得た方が、正確で迅速で的確で良いでしょ。
だからMRがいなくっても医療従事者は誰も困らないでしょ。
MRのお給料って、医薬品の売り上げで構成されているでしょ。
医薬品は自己負担3割で7割は税金から支払われているでしょ。
MRがいなくなれば、国の財源からみてもかなり助かるのよ。
医薬品にかかるコストの研究開発は削減出来ないから次に大きな比率を占めている人件費(MR)を削れば財源確保になるでしょ。
MR不要と言われても削減の前に行われる事がある。
MRが不要と言われてもいきなり0になったりはしないわ。
削減方向に行くことは間違いないけど、物には順番があるのよ。
MRを削除する前にまずはMRにかかっている経費を削減する。
例えば
・ボーナスの支給の幅を狭くする。
・管理職のポストを少なくする。
・今まであまり実施していなかった降格人事をする。
・非課税の日当を無くす。
・充実した福利厚生(家賃補助、営業車のプライベート使用等)が無くなっていく。
これらの対応が段階的に進められて、まずはMR削減の前に1MRあたりにかかるコストを削減する所から進むと思うわ。
MRが削減される時に不要になるMRは?
当然だけど、年収が高くて今後の成長の期待が望めない40代以降のMRがターゲットになるでしょ。
後は、MRとしてのスキルがないMR。
一昔前であえば、MRとして必要なスキルは、スポーツが出来る、お酒が飲める、鉄板の一発芸を持っているとかだったけど、今のご時世では、そんなのスキルでも何でも無いわ。
専門領域、専門施設の担当歴と輝かしい実績を持っているかがスキルよ。
糖尿病薬を10年間、開業医で担当してましたなんて、スキルでもなんでもないわ。
削減対象MRにならない為には
・専門領域経験
・専門施設経験
・年齢が若い
・他の人が経験したことがないくらい凄い実績
これらの事があるMRがすぐに削除される事が無いと思うわ。
内勤業務は既に削減が進んでいる
製薬会社に勤めている内勤の人達はこの10年くらいでかなり削減されてきたわよね。
電話対応などの内勤職は派遣社員などで賄う事が主流になってきているでしょ。
PMSなどの業務も外部委託になってきているわよね。
更に先月、第一三共が医療関係者や患者からの製品に対する問い合わせに対応する「製品情報センター」を、AIを活用したコールセンター支援システムを導入すると発表したわよね。
このシステムは、顧客の問い合わせ内容を音声認識し、関連性の高い回答を画面に提案し、オペレーターから顧客に最適な回答を伝えるというものらしいわ。
確実に人斬りが進んでいよいよMRの番が間近になってきているわよね。
まとめ
MRの削減は間違いなく実施されると思うわ。
でも人を切り捨てる前に、MRにかかっているコスト削減が段階的に始まっていくと思うわ。
10年後のMR業界は今と状況はかなり異なると思うわ。
この変化についてこれないMRは将来排除されると思うかわ。
あなたは将来、必要なMR?不必要MR?
必要か不必要かを決めるのは会社だから、しっかりと会社に認められるMRにならないとダメよ。
いつも楽しく拝見させていただいております。私は医療関係者ですが、最近MR諸氏の活動が規制を理由に縮小され、面会も残念ながら不毛な時間と感じることが多くなってきました。ゴルフや飲み会などにも制限がある中で、会社間で微妙に解釈が異なり、出来る出来ない論争が発生します。例えば木曜日全休の医師に付き合ってゴルフに行った話や、泊まりでテニス合宿に行った話などを聞くと、それらをしない者からは面白くないわけです。現状での正しいプロモーションコードを教えていただきたいと思います。こちらもお誘いして無理して付き合っていただくのも気が引けますし、迷惑をかける結果にならないようにしたいと思っています。ご多忙の折恐縮ですが、いつかこの話題にも触れていただけたら幸いです。よろしくお願いいたします。
yukiさん
メールありがとうございます。
今のご時世は人と人との繋がりや、心や気持ちを大切にするお付き合いが出来なくなってさみしいわよね。
現在の明確なルールは医療用医薬品製造販売業公正取引協議会が医療用医薬品製造販売業公正競争規約で示しているわ。
ここで特徴的な接待の規制としては下記の通りよ。
▽商談の打ち合わせに伴う飲食は1人単価5000円を上限とする
▽医薬情報担当者によると自社医薬品の説明会に伴う茶菓・弁当は1人単価3000円を上限とする
▽自社医薬品講演会に伴う情報交換会(立食パーティ)での飲食は1人単価2万円を上限とする
▽講演会役割者に対する慰労等の飲食は1人単価2万円を上限とする
▽講演会・研究会等の世話人会等の会議出席者への飲食は1人単価2万円を上限とするとする
▽アドバイザリー会議等の会議出席者への飲食は1人単価2万円を上限する
これら以外の飲食の提供は禁止。飲食提供後、改めて提供内容を変えて飲食を提供すること(いわゆる2次会)も禁止。ゴルフや釣り、観劇、遊興などの「娯楽の提供」も禁止する。
医療用医薬品製造販売業公正取引協議会のホームページ文章としては細かく書いてあるけれども、実際の細かい事例の記載はないわ。
一度、ネットで確認して見てね。
MRは接待に関して医療用医薬品製造販売業公正競争規約を守って行動しているわけではないのよ。
医療用医薬品製造販売業公正競争規約の踏まえて各社が独自に社内規定を設けて、この社内規定をMRは守っているのよ。
だから、MRによって出来る事と出来ない事が異なってくるのよ。
大抵の企業は医療用医薬品製造販売業公正競争規約よりも厳しい社内規定を設けているわよ。
実際に私の会社でいれば
公競規では5000円以内の商談会食OK→私の会社いくらであってもNG
公競規では3000円以内の説明会弁当OK→私の会社は2000円以内
このように違いが出てくるのよ。
私の会社は忘年会や新年会に関しては、公競規で許可が出ている通り実費相当額の参加費であれば参加OKだけど
会社によっては忘年会、新年会などのイベントごとに参加は不可の会社もあるわ。
中には講演会の演者に対する講師謝礼を払わない企業もあるくらいだから、本当に千差万別よね。
yukiさんのケースである木曜日全休の医師に付きってのゴルフだけど公競規で明確に禁止と書かれているから、仕事(接待で経費を使う)としていく事は不可よ。
でも木曜日にMRが有給を使ってプライベートでやる事に関しては公競規では禁止とは明記していないのよ。
会社によって様々な対応があるのよ。
①有給プライベートで医療従事者とゴルフをする事は公競規で禁止していない以上、関与しない(勝手にやれば)
②現在、担当しているなどの利害関係のある医療従事者とは禁止だけど、現在担当していないなどの利害関係がなければ関与しない
③現在の担当などは問わず医療従事者とプライベートでも一切禁止する。
医療用医薬品製造販売業公正取引協議会が医療用医薬品製造販売業公正競争規約の中で重要視しているポイントは
第三者が見て不適切な関係だと疑われない、クリーンな関係を築きなさいと言っているよね。
自腹であるか経費であるかは第三者は分からないわけだから、基本的には医療従事者とは遊んじゃダメよっていう
会社が今は増えていると思うわ。
明確に回答出来ないから申し訳ないけど、各社の社内規定によって対応が様々なのが現状よ。
その社内規定も半年に1回くらいのペースで改定されて、先月まではOKだったけど今月からNGなんて事もよくあるわ。
1度ネットで「医療用医薬品製造販売業公正取引協議会」で検索してみるといいわ。
そこに「医療関係者の皆様」というページがあるから確認して見てね。
それから、各製薬会社にイベントを実施するなら案内をするのが一番良いと思うわ。
各製薬会社は社内規定によって対応が違う事を事前に仕方ないと理解できれば、お互い嫌な気持ちにならないんじゃないかしら。
不明確な回答で申し訳ないけど、これが現状よ。
まだ何か不明な事があればいつでも連絡してきてね。
私たちMRもyukiさんのような理解ある医療従事者がいてくれる事には本当に助けられているわ。
大変詳しくご回答いただき有難うございました。MR諸氏を取り巻く現状を知ることが出来ました。そんな横で女性MRがヘラヘラ面会しているのを聞いていると、この人たち大丈夫?と思ってしまうのは同性だからでしょうか。女子力に敵うものなし…
毎日ブログ更新していくのも大変だと思いますが、ゆってぃーさんの今後のご多幸をお祈りしております。有難うございました。