みなさん、こんにちは。
現役オンコロジーMRのゆってぃーよ。
協和発酵キリンに続いて鳥居薬品も先日、リストラを発表したわね。
協和発酵の記事はこちら。
協和発酵キリンのリストラ(早期退職)は後手後手に回った当然の結果だと思う
今日は鳥居薬品のリストラについて書いていきますね。
鳥居薬品のリストラ(早期退職)の内容はどんな感じ?
鳥居薬品のリストラについての詳細は会社が発表しているプレスリリースで確認してみてね。
特別転身支援制度の実施について (鳥居薬品HPプレスリリース)
要約すると、ざっとこんな感じ
19年12月期通期予想では32億円の営業赤字を計上。
早期退職を実施する理由は事業構造改革施策の一環として、人員数の最適化をする為だって。
技術部門は勤続年数が満2年以上かつ20年3月末時点で年齢が50歳以上に達している社員
営業部門は勤続年数が満2年以上の社員
募集人数は無制限
一応、割増退職金も用意します。
このリストラ概要を見て鳥居薬品の未来はかなり厳しい事が分かるわよね。
勤続2年以上の社員が対象で人数は無制限。
早期退職を実施する理由は人員数の最適化なのに、無制限に退職者を募るって会社が壊滅的状況を迎えている証拠だと思う。
鳥居薬品のリストラはギリアドとの抗HIV剤の契約解消がトドメだったけど、いずれこうなる事は分かってた。
ギリアドと鳥居薬品との間に6製剤の抗HIV薬の独占的販売契約が結ばれていたのよね。
この6製品の年間の売り上げは約200億円。
鳥居薬品の年間総売上は約600億円。
鳥居薬品はギリアドの抗HIV剤の販売権で全体の1/3依存していたのよね。
ギリアドと言えばC型肝炎治療剤が爆発的に売れて一気にメガファーマになった会社。
今までは、ギリアドはマンパワーが足りなかったから他社(鳥居薬品)に抗HIV治療剤を売ってもらっていたけど、日本において肝炎治療領域で販売ノウハウを掴んだから自販する事になった。
だから契約解消する。
何一つ驚く事は無く、誰でも想定できた当たり前の事だと思う。
鳥居薬品の今回のリストラは間違いなく、ギリアドとの契約解消で赤字転落した事がきっかけだと思うけど、いずれこうなる事は鳥居薬品に勤める社員も含めて全員分かりきっていた事なんじゃないかしら。
もし今回のリストラにびっくりしている社員がいたら、お花畑症候群だわ。
以前、鳥居薬品MRと話していて危機感の無さに愕然としたわ。
少し前だけど同じエリアを回っている鳥居薬品MRと話した事があるのよ。
その鳥居薬品MRはかなり嘆いていた。
うちの会社は給料がエゲツないくらい安くて福利厚生も良くない。
自社医薬品に市場価値が乏しく、MRとしての充実感もない。
って言っていた。
でもね、辞めないんだて。
その理由は、楽だから。
例えば、外資系企業に転職してガツガツ働くモチベーションも無いし、自分が通用する自身もないって。
だから、給料が安くても鳥居薬品に留まるって言っていたわ。
鳥居薬品の製品ラインナップや会社の時価総額を考えて、将来衰退していく事がある程度分かっているのにリスクヘッジをしない社員ってどうなんだろうって思っちゃった。
転職が怖いって言っていたけど、沈没する事が分かっている船に乗り続ける方がもっと怖くないですか?
まとめ
鳥居薬品のリストラは全員が予見していた事でしょう。
年齢も人数も無制限で早期退職をするって言っても全く驚かない。
大手が良いとは言い切れないけど、国内の中堅以下製薬会社はもう限界だと思う。
昨年は、同様に国内中堅製薬会社のゼリア新薬も大胆なMR整理をしたでしょ。
ゼリア新薬全MRの4人に1人がOTC(一般用医薬品)の営業に左遷された件
この現状を見ても専門性がないMRや資本力の無い製薬会社に勤めているMRに明るい未来があると思いますか?
私なら絶対に専門性のあるMRに転身したいと考える。
転職はすぐに決まるものでは無いので、まずは情報収集から。
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