みなさん、こんにちは。
現役オンコロジーMRのゆってぃーよ。
既にリスファックスの記事で確認された方も多いと思うけど、今日は公取協が製品説明会時での弁当提供を検討している話について検討内容と考えるべきポイントを書いていくわね。
MRの製品説明会での弁当提供の実態
MR活動をしていく上で重要なイベントとして製品説明会っていうのがあるわよね。
会社によっては説明会の実施回数を設定して「半年で10回以上やりなさい!」なんて追われているMRもいるでしょう。
説明会を実施する際に、医療従事者が食事を取る時間帯ならば弁当の提供が可能っていうシステムよ。
訪問規制が厳しくなっている昨今、説明会で医者や医療従事者が一同に揃ってくれて自社医薬品の紹介をすれば、とても効率的よね。
忙しい医者や看護師を業務中に椅子に座らせて、適正使用の訴求を聞かせるって中々出来ない事だと思うから、食事を取っている時間帯を有効活用して説明会を実施するというシステムは合理的で良いと思う。
ただ施設によっては弁当提供禁止を独自に設定していたり、公立病院などで規約で弁当禁止施設は最近増えているわよね。
なので必ず弁当を提供しないと説明会を実施してはいけないという訳ではないわ。
公取協が製品説明会時に弁当提供を禁止にしたいと思っている理由は
「説明会に参加していない人の分も弁当を提供」
「説明会を実施している時間帯と弁当を届ける時間帯が異なっている」
「説明会を実施していなかったにもかかわらず弁当を提供した」
「初めから参加予定人数を上回る弁当を届けている」
このようなMRの不正行動が今だに後を絶たない事が原因なのよ。
後は、公取協の規約にある弁当代の上限が3,000円ってなっていて社会通念上、過剰な高級商品になっている事も忘れてはならないわ。
私は3,000円の弁当って、プライベートで食べた事は一度もないわ。
公取協も医薬品の適正使用の浸透の為にはMRが行う製品説明会は大切と言う認識ではあるけれども、不正が後を絶たないから致し方なく感はあるわよね。
説明会の弁当は国税庁にチェックされているのよ。
会社によっては年間の説明会費(弁当代)が10億円を超えるなんて事もザラにあるわ。
この弁当代は説明会を実施した際に提供したのであれば営業活動費になるし、残りの弁当をプレゼントしたら贈答にあたって交際費になるでしょ。
活動費と交際費では納税すべき税率が異なってくるのよ。
製薬会社全体の説明会費は相当な金額になるから、納税額に大きな差が出てくるのよね。
財政難の日本においては、この納税額によって国の収入が大きく異なるわ。
この視点で言えばMRの日当も非課税だから近い将来メスが入ると思う。
日当の過去の記事はこちら↓
MRの製品説明会での弁当提供禁止になるなら別にそれで良い
弁当提供禁止についてギャーギャー騒いでいる奴がいるけど意味が分からない。
医療機関がMRの説明会が必要だと感じれば弁当なんか無くてもやらせてくれるよ。
今は当たり前に弁当が提供出来る環境だから、出来なくなったら大変だって騒いでるだけだよ。
過去、MRが価格交渉が出来たけど今は出来ない。
過去、MRが高額な接待が出来たけど今は出来ない。
それよりも弁当をプレゼントする不正をしたり、正しい税務処理が出来なかったり、3,000円という超高額な弁当が当たり前に提供されている今の方が普通じゃない。
13時にアポイント面会をしたら弁当が出せないけど、13時に説明会をしたら弁当が出せるって意味分からないでしょ。
医者のお昼の時間帯を拘束するという意味は変わらない。
そもそも開業医なんかは、医者一人で後は医療事務のお姉ちゃん達(薬剤に知識を必要としない)なのに、当たり前に医療事務にも提供しいていて意味不明でしょ。
まとめ
公取協がMRの製品説明会での弁当提供禁止を企んでいるわよ。
・不正が後を絶たない
・税務上の問題がある
・高額な弁当は普通の社会では異様
これらの事を考えると、弁当提供は禁止になる可能性は高いわよね。
もし、弁当提供を可能にするのであれば800円以下で受領のサインが必要など現行と異なるルールが必要だと思う。
製品説明会の弁当が禁止になったら次は講演会終了後の情報交換会というなのパティーも禁止になるわよ。
だって医薬品の勉強に参加しているのに何でアルコール飲み放題付きのパーティーをしなきゃいけないのよ。
製薬業界は規制が多く入ってきているけど、まだまだ異様なイベントが多い気持ち悪い業界って事ね。