みなさん、こんにちは。
現役オンコロジーMRのゆってぃーよ。
またリストラだって。
今度はバイエルがグローバルで1万2000人の首を切り捨てます。
なんで、こうなるのか?
今日も私なりの意見を書いていきますね。
バイエルのリストラは世界全社員の10%、1万2000人
バイエルは世界の全社員10%にあたる1万2000人を今後3年間かけて削減する事を発表したわよ。
今回はドイツ本社勤務社員と農業事業部門が中心で日本の社員に対しては明確な発表はないわね。
リストラの最大の要因は新薬の開発失敗でも、薬剤の特許切れでもありません。
曰く付きのメーカーを買収して昨年から40%くらい株価が下落しているから株主に対するアピールする為のリストラみたいよ。
バイエルは2016年に農業化学品のグローバルトップ企業のモンサントを約7兆円で買収したのよ。
このサンモントは規模こそデカイものの多くの問題を抱えている企業だったのよ。
売り上げを支えていた除草剤の特許が切れたり、同業のシンジェンタという企業の買収を失敗して無駄遣いしちゃったから3600人のリストラをしたり、、、
中でも最大の問題は、2018年8月に販売する主力の除草剤「ラウンドアップ」に発がん性が疑われた裁判で320億円の支払いが命じられたのよ。
言葉は悪いけど、320億円程度であれば、ここまでのリストラを必要とする事はないでしょう。
今回の裁判は初めの1つに過ぎないのよね。
バイエルに支払い命令が出たこととによって、今後数百件の訴訟が起きる事が囁かれているわ。
そうなると、結果的には1兆円を超えるような支払いが命じられる可能性も出てくる。
このような背景から株式市場が反応して株価がだだ下がりなのよね。
バイエルの直近1年の株価はこんな感じ。
7兆円の買収、買収企業が魅力的でない、株価だだ下がりって、どこかの国内最大手製薬企業みたいよね。
経営陣はこのリストラはあくまでも「市場変化の対応する為」なんだって
社長は、今回の裁判負訴とリストラは関係ないって言っている。
あくまでも、医療業界の市場変化に対応する為に企業をスリム化するって言っている。
そんな訳あるか!って感じよね。
今回のリストラは2つの目的に実施されたのは明確。
・株価40%の大暴落を受けて株主に対してのアピール
・今後、起こりうる多くの除草剤発がん訴訟の賠償金を集める為
この為に全世界の10%にあたる1万2000人のリストラでしょ。
1万2000人って人数が多過ぎてイメージ付かないわよね。
経営陣がセンスの無い買収をしてしまった結果が株価大暴落と社員のリストラって。。。
結局は幹部の間違った判断の尻拭いは、社員達なのよね。
企業とはそのような物と言えば、それまでなんだけど可哀想。
このリストラは日本のバイエル薬品にも確実に影響を及ぼす
今のところ、日本のバイエル薬品に対してのリストラは発表になっていないわ。
だったら日本バイエル薬品は関係ない?
訳ないわよね。
絶対にしわ寄せはくるわよ。
経費削減、昇給額の低下、昇格枠の減少、PIPの強化などなど。
バイエル薬品はPIPをやることでも有名な企業よね。
このカルテ閲覧事件の背景にもPIPが潜んでいた。
今後は生産性の向上を更に求められるから、PIPの発動強化は明確よね。
まとめ
今度はバイエルが全世界で1万2000人のリストラだって。
リストラを見る度に経営陣は楽だな〜って感じる。
買収などの攻めをして成功したら経営陣の手柄、失敗したら社員を切り捨てて終了。
こんな経営なら私でも出来るわ。
バイエル薬品に勤めている1万2000人の社員には1人1人の人生がある。
その後の人生をバイエルの経営陣はどのように考えているのか?
今回リストラ対象にならなくても、このような経営判断をする会社に明るい未来はイメージ出来ない。
いつも言うけど、何かが起きてから対処しても手遅れよ。
会社は間違いなく助けてくれない。
生き抜く為には自分自身でスキルを磨き上げる必要がある事にそろそろ本気で気付いて欲しい。
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