みなさん、こんにちわ。
現役オンコロジー(抗がん剤)MRのゆってぃーよ。
今日は10月27日に判決が出たアストラゼネカによる不当懲戒解雇事件について伝えていくわね。
アストラゼネカMR不当懲戒解雇事件
アスラゼネカのベテランMRは営業活動の虚偽の報告などにより2015年に懲戒解雇されたことは不当だとして、解雇撤回と未払い賃金の支払いを求めた判決。
10月27日に東京地裁は解雇は無効と判決。
裁判所は虚偽報告などは「懲戒処分の対象にはなりうる」と一部は認めつつも、懲戒解雇までは客観的で合理的な理由はないと指摘した。
この判決によってアストラゼネカとベテランMRの間で雇用契約があるため、アスラゼネカに対して、これまでの未払い賃金の支払いも命じた。
MRが懲戒解雇になるまでの流れ
①ベテランMRにPIP(業務改善プログラム)発動
②PIPプログラムの不合格➡基本給10%ダウン&降格
③この会社の対応を不服としてしてベテランMRが人事など社内関係各所にメールで相談
④アストラゼネカが怒ってリストラゼネカに変身して、ベテランMRの粗探しをして懲戒解雇
⑤これを不服として裁判が行なわれて、ベテランMRの勝訴(懲戒解雇取消)
会社がMRを懲戒解雇した4つの理由
アストラゼネカがベテランMRを懲戒解雇にした理由
①営業活動の虚偽報告
➡訪問していないのに、訪問したと日報システムで報告
②TVシンポジウム参加者の虚偽報告
➡実際は参加していないのに参加にした人数の虚偽報告
③虚偽内容のメール発信行為
➡社内関係各所に降格などの不当人事を受けていると報告(会社は不当人事ではないと考えていることで虚偽の内容になる)
④ホテル代などの二重経費精算
➡ホテル代金を二重で計上した横領行為
これからの行為によってアストラゼネカはベテランMRを懲戒解雇にしたんだって。
どう思う?
当然だと思いますか?
自分も同じような事してる?
4つの懲戒解雇理由を考える
①営業活動の虚偽報告
➡現役MRの皆さんもやったことない?
一生懸命待っていたけど結局面接出来ずに手紙を書いて終了した先生を日報で面会実施にした。
また、駐車場の時間とETCの通過時刻と日報システムの面会時間をすべて間違いなく入力出来てますか?
面会時間なんて、おおよそで入力していませんか?
②TVシンポジウム参加者の虚偽報告
➡これはベテランMRの落ち度だと思うけど、テレビシンポジウムの参加入力も、名前の分からない看護師とかも適当になる事もあるでしょう。
弁当の提供数と参加人数が異なるケースとか皆さんは経験なし?
③虚偽内容のメールの発信行為
➡本人は不当人事だと思っていても、会社は不当と思っていないんだから虚偽報告の発生になるわよね。
この項目は今回の裁判でMRが勝訴した事により虚偽内容ではなくなったわよね。
④ホテル代などの二重経費精算
➡これは社内の経費精算システムが変わってヒューマンエラーで他のMRも複数このような事象が起きている事が判明。
このベテランMRだけを処分するのは不当と裁判所が判断。
ベテランMRがPIPに入った時点で結論は出てた
営業活動の虚偽報告を1度もした事がないMRって何人くらいるのかしら?
PIPに入った時点で依頼退職をするか降格と減給を受け入れるかしか無かったのよ。
それに従わなかったから、リストラゼネカに変身して粗探しをされたんでしょ。
日本には62000人MRが存在しているけど、徹底的に粗探しをされて何も出てこないMRは1%未満だと思うわ。
因みに、このベテランMRは虚偽報告については素直に認めているわ。
でもね会社はこの虚偽報告について適切な指導などは1度もしていないんだよ。
そしたらMRを管理する所長も管理不行き届きで懲戒解雇相当よね。
リストラゼネカは即日控訴
地方裁判所の判決を聞くやいなや即控訴よ。
この裁判以外にもアストラゼネカは複数の訴訟を抱えているのよ。
・追い出し部屋MR事件
・不当降格事件
本当に忙しそうね。
アスラゼネカの理念は「患者さんの人生を変える薬品をお届けする」だって。
患者さんの人生よりも社員の人生を変えてしまっているわ。
まとめ
言い方は悪いけど、こんなの氷山の一角よ。
裁判までいかずに、泣き寝入りか、精神障害者になるケースが99%。
このベテランMRもきっと家族もいると思うから頑張ってほしいわ。
PIPをやっている会社の実態はこんな感じよ。
現在PIPプログラムを導入している企業に勤めているMRは充分に考えて転職などにも視野に入れるのが賢明ね。
何度も言っているけど
私はPIPプログラムの被害者にも加害者にも目撃者にもなりたくないわ。